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教会の丘から続く散歩道 [フランス・パリ]

 青、青、青・・・

 空は曇ってグレイだけれど、街の中にはがある。

 壁には、Pierre Alechinsky ピエール・アレシンスキー(1927-) の描いた木。
 フランスで活動するベルギー人アーティストの絵。 

 ふむふむ・・・CoBrA コブラという芸術運動グループの創設者か・・・
 あれ? オランダのcobra Museum コブラ・ミュージアム、行ったことがある。
 妙なところで、私の暮らしの軸と交差。

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Passant,
regarde ce grand arbre
et à travers lui
il peut suffire.

Car même déchiré, souillé,
l'arbre des rues,
c'est toute la nature,
tout le ciel,
l'oiseau s'y pose,
le vent y bouge, le soleil
y dit le même espoir malgré
la mort.

Philosophe,
as-tu chance d'avoir l'arbre
dans ta rue,
tes pensées seront moins ardues,
tes yeux plus libres,
tes mains plus désireuses
de moins de nuit.

 ・・・と、青い絵の横に文字は、
 フランスの詩人・エッセイストのYves Bonnefoy イヴ・ボヌフォワ(1923-) の

 道行く人よ、見てごらん、この大きな木を・・・ 
               ・・・で始まってる。 あとはよくわからないので単語の大体の意味の羅列 ・・・。
 引き裂き、汚れ、通りの木、それが自然のすべて、空、枝にとまる鳥、吹く風、太陽、希望、死。
 哲学者、通りに木を持つ機会、あなたの考え、より少ない困難、あなたの目、より多くの自由、
 あなたの手、より多くの望み、より少ない夜。

 うまく日本語にはできないけれど、単語から雰囲気は味わえる。
 心で感じる詩。 ・・・とフランス語能力のなさを誤魔化してしまおう。

 話は、前記事「リュクサンブール公園から続く散歩道」の続編。
 小さな交差点にあるこのを越えて、 真っ直ぐ南下する。

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 ここは、Rue Mouffetard ムフタール通り。 レストランやカフェで賑やか。 

 店の前には、いくつもの黒板。 写真に写ってる分だけでも10個。 
 流れるような筆記体で、つらつらつら・・・。 
 定食の内容や、その日のお勧め料理が。

 ここの定食は、前菜、メイン、デザートと、それぞれ6種類ほど選択肢がある。
 熱い山羊のチーズのサラダとか、雌羊チーズのサラダオニオングラタンスープ
 メインには、七面鳥のカツラムチョップカエルの脚なんてのもあった。

 でも、まだ、もうちょっと歩こうかな。

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 メイフラワーという名のブラッスリー。
 馴染みのあるベルギービールの銘柄のプレートが並ぶ。

 KWAKは、フラスコのような専用グラスが面白いとか。
 中央の小さい文字のは、Cuvée des Trolls キュヴェ・デ・トロールス 。 
 これは、飲んだことがないかも。

 右のトリプル・カルメリートは、かなり美味しかった。
 Tripel Karmeliet の記事は、こちら「8月~9月の食卓」 と 「6月の食卓とチーズ(後篇)」

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 窓の片隅には、ピンクの象さんのトレイ。 
 ベルギービール Delirium tremens デリリウム・トレメンスの。
 これほしいなぁ。 

 で、このお店はまだ閉ってたので、さらに南へ歩き進んで、途中の小路を右に入る。 
 お昼を食べたのは・・・

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 ・・・ここ、韓国料理のHanLim。  大昔、初めてパリに来た時に、食べた店。

 この日は、なんとなくこのあたりだったと記憶をたぐりよせながらの散歩だったので、
 見つからなかったら他の店に入ろうと思ってた。 でも、無事発見。

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 その時と同じ場所に座って食べたのは、ビビンバ。 
 写真には写ってないけど、唐揚げも食べた。  
 骨付きで、カリカリに揚がった鶏肉にネギ醤油。 味は絶品。 ごちそうさまでした。

 店を出て、さらに道を南下。

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 文字、牛、チーズ、花・・・寄せ集めのこんな部分も好き。
 見どころがいっぱい詰まってる気がする。 

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 途中の脇道もレストランいろいろ。 お昼時なのに誰もいない。
 この散歩をしたのは2月。 外は、まだ肌寒いからね。

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 パリレストランビストロで思うのは、この黒板文字の多さ。
 読んで理解するのに時間もかかるし、
 地名による〇〇風という表現があると、いったい何なのか想像がつかない。
 どれにしようか迷うよね。

 それと比較して面白いのは、日本食品サンプル
 お料理をリアルに作ってある模型というのか、ずらりと並ぶその様子は感動もの。
 パッと、ひと目で料理が分かる。 

 でも、日本でも、海外でも、食べるものを決めるのは、私は早い方。 
 最初に目についた単語のものとか、訳の分からない単語のものとか(怖いもの見たさ)、
 あとは、今の気分で食べたくないものを除外していく消去法で。 

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 ムフタール通りをさらに南下して、途中、左の小路を入る。
 そこは、Rue de l'Épée-de-Bois りゅ・どぅ・れぺ・どぅ・ぼわ・・・? 
 意味は「森の剣の通り」。 なんだかゲームに出てきそうな名前。

 写真は、その通りからの枝分かれした、なだらかな坂道。 
 吸い込まれそうになるけど、我慢。

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 だって、先におもちゃ屋さんを見つけたからね。
 ショーウィンドーに何があるか気になるもの。

 大きな砂利道を走る機関車、ガタ・ゴト・ガタ・ゴト。

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 働く車が好きな私には、この赤いレッカー車も魅力的。 
 ハンドルをくるくる回すと、先にフックのついたチェーンを操れる。

 え・・・37ユーロ(約4,403円)?

 Rue de l'Épée-de-Bois 森の剣の通りを東に歩き続け、
 南北に走る大きな道 Rue Monge モンジュ通りに出たら、横断。 
 次の交差点で、また左に・・・と、パリの小路をジグザグ渡り歩く。

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 緑・緑。 メタルな深緑の車に、緑の多い窓辺。 

 大きなガラス窓には向かいの建物の窓が映る。

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 その写りこんだ建物は、こんな感じ。 
 上の階の円柱の立ってるベランダがいいな。

 そこから視線を右に移すと・・・

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 ・・・エキゾチックながある。 高さは33m。

 このは、Grande Mosquée de Paris パリモスクの。
 パティオがすごくキレイなんだそうな。
 でも、中には入らず、そのまままっすぐ横を歩く。

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 湯気のあがる窓の下を歩いて、次には、こんな鍵穴型のような窓。
 窓格子も、装飾がキレイ。

 そうそう、湯気が上がる窓は、ハンマーム(蒸し風呂)もあるから。
 男性、女性と入浴できる曜日が異なってるよう。 
 中はどんなふうなのかなぁ。 ジェローム絵画でみるような雰囲気かしらね。

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 このモスクの一角には、サロン・ド・テもある。 中央の人たがりのあるところが入口。
 門をくぐると、すぐに中庭。 モザイクの青いテーブルが可愛い。
 夏の晴れた日には、庭の緑も濃く鮮やか。 小鳥もたくさんいて雰囲気よかった。

 ここで、ミントティー甘いお菓子もいいな、もう少し暖かくなったら。

 ・・・だって、さっきお昼食べたばかりだものねぇ。

 さて、ここまで来たら、ついでに寄って行こう、と、
パン屋さんから始まった散歩は、もう少し続く。

 

皆さんは、食べたい物を決めるの、迷う方? それとも即決?


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rinochi

私は優柔不断。それに加えて、新しいものになかなか挑戦できない方。そういう自分がわかっていて、時には思い切った決断をする時も・・(^^)パリのレストランってお店の前がとってもかわいい♪中に入らなくていいからこんな街角お散歩するだけでいいな~。私はリュクサンブール公園行ったことないけど、先日息子が現地で友達になったフランス人と一緒に行ったと言ってました。
by rinochi (2011-04-02 17:40) 

Bonheur

壁のブルーの木の絵、良いですね。この色、好きです。
私も食事は即決です。食べるのも結構早いです。
黒板の字、読めないことが結構ありますね。慣れなのかも知れないですけれど。分からない時は、とりあえずお店の人に聞いてから注文、で安心です。パリのお散歩は楽しいですね~。
by Bonheur (2011-04-02 18:46) 

めぎ

今日はずいぶん暖かいです~バルコニーが20℃を超えました。そちらはどうですか?
食事は私、即決です。迷うことはほとんど無いです。
あ、ビビンバ、美味しそう~~食べたいな~~~~
by めぎ (2011-04-02 21:47) 

HIROMI

ブルーの大きな絵と道路標識が見事にマッチしてますね。ねらっているのかな?
by HIROMI (2011-04-02 21:50) 

母ちゃん

食べる物はけっこう早く決められますね。旅行していても何だか鼻がきいて、おいしい物を食べられたような気が♪
by 母ちゃん (2011-04-02 21:56) 

ぷーちゃん

おもちゃがステキ(*/∇\*)
by ぷーちゃん (2011-04-02 22:21) 

やよい

一枚目の「青」 とてもきれいな色ですね。
韓国料理のお店が見つかって、嬉しかったでしょうね
ビビンバが美味しそう!
by やよい (2011-04-02 23:21) 

luces

ピンクの象のトレイがかわいいですね。
とっても迷う方です。
by luces (2011-04-03 14:57) 

ネム

ミニカーって…高いですよね。
冬にジクの消防車買ったんですが、気分は大人買いです。
PC上ではあるけど…パリをおさんぽ、楽しいな~♪
by ネム (2011-04-03 15:16) 

まぐろ

パリは沢山歩いても新しい発見がありそうですね。
ジュネーブは狭いのですぐに
街がわかってしまいます。
像さんのプレート可愛い〜。
ビビンバも美味しそうで、
お腹空いちゃいました(^∇^)
by まぐろ (2011-04-03 16:47) 

miffy

やっと春らしく暖かくなりました。
桜ももうすぐ満開になりそうです。
食いしん坊なもので色々食べたいものがあって選ぶのにちょっと迷います。
だいたいはその土地の名物を食べてみるようにしています。
メニューが読めなくて何でもいいやと頼んでギョッとした事も何度かあります^^;
不味くて失敗って言うのはあまりないんですけど、素材がわからなくて・・・
パリのモスクはチュニジアやモロッコのに形が似てますね。
イスラムの装飾ってなんとなく好きなんですよね~
by miffy (2011-04-03 17:37) 

バニラ

おしゃれでかわいいお店が続いて、どこに入ろうか迷いそう~
像さんのすてきなお皿を見て、わたしも買おうと思っていた皿を
思い出しましたよ。 まだあるかなぁ。 
by バニラ (2011-04-04 05:14) 

どらっち

子供に詩を読んでもらったら、より雰囲気が出たりして。
今はもう寝ちゃってるから、読んでもらえないけど。
パリはいろんなモノや場所があって、飽きないですね。

by どらっち (2011-04-04 06:33) 

夢空

はぱっと決めそうで、いや、ちょっと待てよ~というタイプ^_^;
他の事は、即決が多いですよん♪
by 夢空 (2011-04-05 14:47) 

てんとうむし

食べたいものはパパっと、それこそお店に入る前から決めちゃうくらいなんだけど、ほかのひとが何を食べるか気になってまよちゃったり(笑)
でも、結局最初に思い浮かんだもの食べるの^^
by てんとうむし (2011-04-06 00:35) 

Inatimy

→皆さま 
お返事が遅くなりましたが、『教会の丘から続く散歩道』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 今、猫のトラチを膝にのせたまま書いています。 重くてしびれてきた・・・。 

→rinochiさま 
思い切った決断、最初は勇気いりますよね。 たまに、なかなか踏み出せない時、私も誰かの言葉で背中を押してもらってるかも。 パリのレストラン、私にはなかなか入りづらくって・・・アジア系やインド料理屋さんは割と大丈夫なんですけどねぇ。 リュクサンブール公園も、今頃は、花がたくさん咲いてるかな。

→Bonheurさま 
決めるのは早いんですが、私、食べるの遅いかも・・・。 フランス人に限らず、欧米人で時のきれいな人、私の知人の中には少ないかも(笑)。 手紙もらっても解読に時間が・・・とくに、nとuが分かりづらい。

→めぎさま 
パリは夏みたいな感じです。 また最高気温が15℃まで下がるという話もあるんですが、服、迷いますねぇ・・・朝は肌寒いし。 最近コチュジャン入手したので、ちょこっとビビンバに挑戦。

→HIROMIさま 
ブルー、標識の色と同じですね~。 そこまで狙って描いてたら、スゴイな。 壁の絵、キレイなのも多いんですが、場所によっては、すごい落書きもあるんですよねぇ・・・。

→母ちゃんさま 
旅先で食べるものは、格別ですよね~。 地元のもので作った郷土料理とか、普段目にしない食材なんかもあって、わくわくしますね♪

→ぷーちゃんさま 
おもちゃって、大人になっても気になる存在で、子供の頃は高くて買えなかったものでも大人になったからこそ買えたものもあったりして(笑)。 我が家の場合、レゴのオランダの家とかね。 へへ。

→やよいさま 
韓国料理のお店、見つかってホッとしました。 歩く時は地図気にせず、気ままにふらふらしちゃうので・・・。 ビビンバも唐揚げも美味で、思い出してもニンマリです♪

→lucesさま 
ピンクの象のトレイ、いいですよねぇ・・・可愛いし。 日本だったら洋食、和食、イタリアン、なんでも食べられるファミレスがあるから、今私がそこに行ったら迷うかも。 日本で食べたいもの、結構あるんですよね~。

→ネムさま 
そうそう、ミニカー、小さいのに高いです・・・。 sikuなら、私、ゴミ収集車持ってます、大人買いでした(笑)。 あと、トラクター♪ 消防車もいいなぁ・・・ほしくなっちゃう。

→まぐろさま 
私としては、小さな町や村が好きなんですよね~。 なので、日本にいた頃、ドイツの地図を手に、目をつぶってぱっと開いて指差した町を旅のルートに組み込んでました(笑)。 ドイツ人の友達も知らないところだった。 ふふ。

→miffyさま 
メニューが分かっててもギョッとしたこと、何度もあります~。 量が半端じゃなかったりして、目の前に来て腰抜かしそうになりました。 あちこち旅されてるから、miffy さんの旅のお話に登場する食べものはいつも興味津々です♪ イスラム装飾、スペインの建築にも取り入れられてるので、なんだか身近な感じで、私も好きです。 いいですよね~。

→バニラさま 
フランスの食堂、私まだ1回しか入ったことがなくって。 インド料理やアジア料理なら、わりとすんなりドアを開けられるんですが、レストランやビストロとかもまだ未体験・・・。 バニラさんの 狙ってたお皿、見つかったかしら。

→どらっちさま 
そばに読んでくれる人がいるっていいですよ~。 我が家は文字見るだけ。 ふたりで何て読むんだろうねぇ・・・なんて感じです。 よく耳にする言葉も、どう綴るのか分からず・・・。

→夢空さま 
子供の頃はいつも迷って、何度もころころ変えたりしてたんですが、結局最初に食べようと思ったものになってたので、社会人になった頃には、即決タイプに(笑)。 直感重視♪ 食べ物以外のことは、逆に迷ったりも・・・。

→てんとうむしさま 
いつか一緒に食べる時が来て、私の注文したのが気になったら味見していいよ(笑)。 ふふ、ふたりであれこれ頼んで、どれもシェアしよう♪ 
by Inatimy (2011-04-11 06:04) 

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