パリからオランダへと暮らしの拠点も変わり、
2007年4月23日から始めたこのブログ、画像容量も残り少なくなってきたので、
キリがいいかな、とブログを引っ越しました。
転居先はこちら: http://nl3inatimy.blog.so-net.ne.jp/
お時間がある時にでも寄ってくださいね。
]]>ずっと楽しみにしていた今日という日。
1月にブログをしばしお休みしていた時のお話に、やっと辿りついた。
午後、カフェでKamoさんと珈琲を飲む。
実は、パリに住んで以来初めてのことだったりする。
いつも持参のジュースをベンチで飲んだり、スーパーに入って買ったりしてたから。
我が家にとってそんな一大イベントを実現させたのは・・・
・・・駅にあるカフェ。
構内の電光掲示板にプラットホーム番号が表示されるまでの時間つぶしに。
そう、飛行機ではなく列車に乗る。
駅舎の中は、ごろごろとスーツケースを引っ張る人が他にもたくさん。
カフェがあったのは、正面に見える階段の下を抜けたところ。
プラットホームに向かう途中にも、気になるものがいろいろあって、歩きながら片手で撮影。
柱の装飾もキレイだな。
乗るのは、赤いボディーのこの列車。 速そうな流線形。
座って、しばらくすると、ゆっくりと動き出した。 15:30頃だったかな。
見えるのは密集した建物に、壁の落書き。
線路には、数日前に降った雪の名残。
パリから脱出。 やがて、ぽつぽつとだけ民家が見える程度になって・・・
・・・一面の寒そうな雪景色の野原。 空もどんよりと覆われて。
この日、パリは最高気温で0℃だったかな。 このあたりはもっと寒いはず。
隣ではKamoさんがうたた寝を始めた。
夏もまとまった休みもなく、ずっと多忙だったからね。
私は車窓からの流れる景色が好きなので、外を見ながら、じっとカメラを構える。
そのうち、空の雲も薄くなり、明るさが戻ってきた。 久々に見た青い空。
遠くに見えるのは、ポプラの並木。
段々と傾く太陽の光の中で。 大地に植物が見えたり・・・
・・・また雪深くなったり。 向こうに見える村の教会に、今どのあたりだろうな・・・と時計を見る。
青い雪景色の中に、風をうけて回るモダンな風車。
電源をONしたりOFFしたり。
あ、今だ、と思った瞬間にシャッターを押すのだけれど、
タイミング悪く線路脇の電柱が入ったり、茂みで風景が隠れたり・・・流れる景色は案外難しい。
オレンジ色の空を撮ろうとしたら、列車は谷間を進んで遠ざかる・・・。
そんなことをしてる間に・・・
・・・次の大きな街へ到着。 なんだろう、蜃気楼のように浮かんだあの丸屋根の建物は。
いったい我が家は、どこに向かおうとしてるのか・・・
・・・気になる?
すんなり答えを言うと、出発した駅はパリの北駅で、乗った列車はタリス。
そして、この街はベルギーのブリュッセルで、
丸屋根はPalais de justice 最高裁判所。
タリスはKamoさんの計らいで、乗ったのは一等車。 ゆえに軽食サービスが。
↑ 後で聞いたら、予約いっぱいで、もう1等しか空席がなかったんだとか(笑)。
Kamoさんはマカロンとマドレーヌ、私はパルミエ。
飲み物も、珈琲、紅茶、ワインにソフトドリンクと選択肢があったはず。
パリを出発した後に1度サービスがあり、ブリュッセルを出発した後にも再び。 すでに2回目。
初回にもらったのはサンドウィッチ。 それも数種類から選べた。
この日の写真は、ここから先はない。
ブリュッセルですっかり日が暮れてしまったので、
暗いとCASIOではブレブレになってしまうから。
ひょっとすると、ひょっとして、もうお分かりかもしれないけれど・・・
・・・パリでの生活を終えたのだ。 もうフランスにはいない。
今は、別の地で日の沈むのを見ている。
運河や水路に張った氷でスケートやホッケーまで出来る地に引っ越してきた。
写真は並木道ではく、凍った水路。
荷物搬出当日の移動手段も、レンタカー、列車、飛行機と随分迷った。
なんせ冬真っ只中の1月。 寒波到来で雪が心配。
引越し準備による疲労困憊の身で雪道を何時間もかけて運転することも、
風雪で飛行機がキャンセルになったり空港が閉鎖されることも、
列車が途中で止まっちゃうことも、いろいろ想定して、
比較的リスクが少なく、我々の身にも負担が軽いものをと、最終、列車にした。
この地へは、引っ越しの前にパリから2度ほど来ている。
その時は、シャルル・ド・ゴール空港から飛行機で日帰りで。
しかも、その内の1度は雪でフライトがキャンセルになりそうだからと、
航空会社から前日にメールが来て、お勧め通り、他の日に変更した ・・・。
パリを離れることになったと知ったその時から、
ネットで現地の賃貸住居サイトを探し出し、毎日物件チェック。
気になるものをピックアップして、数軒まとまった頃に現地へ下見に行った。
それが、この飛行機での日帰り。
物件の下見は、私としては初めてのこと。
いつもは前任者の後の住居か、数枚の写真だけで判断とか、Kamoさんだけ下見に行くとか、
今まで何度も引っ越しをしているけれど、実際に私も見て判断することはなかった。
半家具付きで、治安、交通の便、日当たり、植物&猫OK、短い廊下、ペアサッシ(二重窓)、
家の前をたくさんの人が通らない、セントラルヒーティング、共有通路の奥じゃないところ・・・
期限までに希望条件に合う家が見つかるかどうか、毎回ドキドキ。
あ、ここ行ったことがある。 ゼーラント州、ミデルブルフの北あたり。
しばらくすると高度が低くなり、平らな大地が近くなってきた。 運河に船が。
冬でも緑の大地に網目のように走る水路。
着陸した後、ターミナルまでそのまま移動。
途中、高速道路を横切る。 このポイントが好き。
飛行機の中から車を見るのも、走る車から、上の道を飛行機が横断するのを見るのもね。
到着したのは、オランダ、スキポール空港。 パリからほんの1時間15分ほど。
(ちなみに列車タリスだと遅れることたびたびで平均約3時間。)
そう、今回の引っ越し先は、オランダ。
運良く、下見で気に入った物件がすぐに見つかり、
様々な準備や手続きをしながら迎えた年末年始。
冷蔵庫の中の食材も計画的に使い切らなきゃいけない。
長かった宙ぶらりんな落ち着かない日々。
そして再び、いや三度(みたび)、戻って来たオランダの地。
横長の風景に並木道。 懐かしい。
※ 参考までに、オランダ→ パリの引越話は、こちら。
というわけで、2週間のブログお休みは、引越休暇。
荷造り、梱包・開梱、大家さんとの退去の立ち合いチェック、整理整頓、掃除、
役所の手続き、買い物・・・とあっという間に過ぎ去った。
EU内と言えども国が変われば、銀行も、健康保険も、携帯電話番号も変わる。
ネット環境を整えるのも重要。
常に風が吹く大地。
やはり私には、ここが一番。
フランスで過ごしたのは3年にも満たない日々。
いろんなことがあったけれど、パリの写真はもう終わり。
マイヨール美術館からのひとりカメラ街歩きは、パリとのお別れ散歩。
ふたりでカフェに入って珈琲を飲んだのも最初で最後。
残念だけどサントゥスタッシュ教会前の庭園の工事も完成まで撮り続けられなかった。
オランダでの穏やかな暮らしで話のネタがないかもしれないけれど、
それはそれで幸せ。
ブログの容量もそろそろ上限が近付いてきた。
※ 凍った水路の写真以外はすべてCASIO。
]]>前に向かって進むだけ。
昔の姿は、思い出の中。
半年ちょっと遡って、この間の夏、2012年8月11日のこと。
サントゥスタッシュ教会の前に背の高い塀ができていた。
歩いてると圧迫感を感じ、道が狭く感じる。
で・・・
・・・地面から7~8cmほどの隙間から、中の様子を撮ってみた。 地面すれすれ。
どうしてもフレームの上端に塀の一部が入りこんじゃう。
て、この人、何やってるんだろう?・・・と、私の姿は、かなり怪しく見えたはず・・・。
どうやら工事が始まるみたい。
気になる・・・気になる・・・
・・・と、再び足を運んだのは、その一週間後の8月18日。
前回の苦労はいったい何だったのか。
教会前の広い敷地には、中間に抜け道が作られ、
通りながら、フェンス越しに工事の様子が見られるようになっていた。
フェンスの格子にレンズを上手く入れて、スッキリ撮影も。
工事現場好きは、きっと父親譲り。
子供の頃、一緒に散歩してても父は立ち止まって、
通りかかった現場の作業風景を見ていた。
正面に見える丸屋根は、商品取引所。
マイホームを建てる時も、毎日差し入れを持って出かけてるのだと母が言っていた。
依頼主にジーッと見つめられながらの仕事は、
作業員サイドからしてみれば、かなりやりにくかったことだろう。
でも、今、なんとなくその魅力が分かるな。
さらに、8月27日。 新しくSONYのコンデジを買ってもらって試し撮りに出かけた日も寄り道。
SONYをメインに使うようになってからは、
この工事現場を撮るためCASIOは基本モノクロに設定。
よく行くHEMAの前あたり。 元々は何があったんだっけ・・・と記憶がおぼろげ。
ガ、ガ、ガ、ガ・・・と取り壊しの音が街に響く。
なのにモノクロで見ると、なんだか静かに感じられる。 音のない世界のよう。
その後は、かなり忙しくなり、なかなかこのあたりに来られなくて・・・
・・・気がついたら年明け、2013年1月16日。
久々に来たけれど、夏とあまり変わらない気がする・・・進んでるのかなぁ。
微妙に違う?
丸屋根の商品取引所。 今はまだ使われてるのかしら。
あそここからは、工事現場、どんなふうに見えるんだろう。
このあたりの以前の姿はこちらの記事の下の方に。
右に見える頭はね・・・
・・・ちゃんとした彫刻作品で、昔、日本のお菓子、「ぷっちょ」のCMにも登場した。
Henri de Miller アンリ・ド・ミレのL'écoute(レクートゥ)。 聴くこと、耳を傾けること。
工事現場の水たまりには、教会の建物の先が。
ものすごく寒くて、薄ら氷も張っていた。
どうやら日時計がある様子。
かつては、活気ある中央卸売市場を見下ろしていたのが、
やがては人々の憩う公園となり、
今、また新たに開発の進むエリア。
時代の流れ。
少しずつ、姿を変えていくパリの街。
・・・と、ごっこ遊び。 2013年の12月まで工事が続くそうだからね。
Robert Doisneau ロベール・ドワノー(1912-1994)の写真集で、 ← ドアノー。
サントゥスタッシュ教会前にあったレ・アールの中央市場の再開発の様子を見て、
ちょっと真似っこ気分で撮ってみた。
写真はすべてCASIO。
どこか高いところから眺めるように全体像を撮りたかったけれど、
背の低い私は、見上げる視点ばかりだ・・・。
今も着々と進んでるかな。
]]>ひとりで出かけると、サッと用事だけを済ませて家に帰ってしまうたち。
昔、デジカメを持つまでの私はね。
話は前回の続き。 1月中旬にマイヨール美術館にカナレット展に行った日。
セーヌ川を渡ってテュイルリー公園のマイヨールの作品を見た後のこと。
ルーヴル美術館のガラスのピラミッドを遠くから眺めてから、北へ抜ける。
そして、巨大ビーズ玉のようなメトロの入り口の横を通り・・・
↑ 『夜遊びする人の東屋』
・・・あれこれフィギュアが詰まったショーウィンドーをしばし眺める。
中央に、オランダの画家ヒエロニムス・ボスの『聖アントニウスの誘惑』に出てくる、
手紙をくわえた鳥もあった。
頭に青い漏斗で赤いマント、足元はスケート靴の。
マイヨール美術館では、カナレット展と同時期に、
こんなフィギュアの企画展も開催されていた。
↑ "Le musée imaginaire Pixi d'Alexis Poliakoff"
店の横をスルリと抜けると・・・
・・・Palais Royal パレ・ロワイヤルの縞々円柱の中庭へ。
写真を撮るには薄暗かったかな。
そのまま回廊を歩いて・・・
・・・もう一つ北側の中庭へ。 南からの陽射しで暖かそうな椅子。
ちょっと一休みして行こう。
そう・・・
ここで、持参のクッキーやシリアルバー、そしてパックのジュースでお昼。
どうも店に入って食べるのはねぇ・・・そこまでお腹も減ってないし。
カフェかブラッスリーでランチ?と期待を抱かせて申し訳ない。
風はキンキンに冷たいけれど、ここは特等席。
日光浴は心地よい。 太陽の光は偉大だな。
まだまだ葉っぱのない並木に、網目のような影。
アスファルトでも石畳でもない地面を、砂埃を立てないように、そっと歩く。
ボール遊びの子供たちの邪魔をしないように、端を通ってね。
ガラスに写る列柱。 夢見心地な午後。
回廊の天井からぶら下がる大きなランプ。
そういえば・・・
中学か高校生の頃、辻邦夫の『廻廊にて』を読んだのをふと思い出した。
友達が貸してくれた文庫本。
その時、私が読んでいたのは、サン=テグジュペリの『夜間飛行』だったように思う。
どちらも、どんな話か、内容は、すっかり忘れてしまった・・・。
今まで気付かなかったけれど、どちらもフランス絡みだな。
その友達とは中学卒業後の文通を経て、今でもメールのやり取りをしてる。
難しい文学の話ではなく、映画やショッピングの話、むふっ♪と笑えるたわいもないこと。
ちょっぴり背伸びしたかったあの頃・・・と、遠い思い出。
パレ・ロワイヤルの北側からは・・・
・・・小さな階段を上がる。 抜け道は・・・
・・・ものすごく短いパッサージュ。
Passage des Deux-Pavillons パッサージュ・デ・ドゥー・パヴィヨン。
出てくると・・・
・・・大きなパッサージュのGalerie Vivienne ギャルリー・ヴィヴィエンヌの斜め前。
でも、この日は中を通らず、進路を東に。
いつものように、中央に馬に乗った太陽王ルイ14世のいる、
Place des Victoires ヴィクトワール広場を突き進み・・・
・・・ミシンの並ぶショーウィンドーをチラリ。 このあたりはショッピング街。
Rue Étienne Marcel エティエンヌ・マルセル通り。
エティエンヌ・マルセル(1315-1358)は、フランス王国の市民指導者。
ちなみに、パリ市庁舎の横にセーヌ川に向かって立っている騎馬像が、このお方。
調理器具&製菓雑貨の専門店に寄ってから、脇道へ。 そこは・・・
・・・教会の入口だけへと続く道。
おなじみ、レ・アールにあるÉglise Saint-Eustache サントゥスタッシュ教会。
何度も来てるけれど、ピエタの前でじっくり見るのは初めてのこと。
十字架から降ろされたキリストを抱く聖母マリアの像。
手前にある十字架のシルエットが浮かび上がるステンドグラス。
以前も撮ったけどSONYでは初めてかも。
温もりのある色になったな。
いつものように、光に照らされた椅子を撮り・・・あ、ここにも十字架、と影に気付く。
外に出る前にChapelle de la Vierge 聖母マリアの礼拝堂にもご挨拶してからね。
後ろの壁画の天使も美しい。
教会の前は、相変わらず工事中。 フェンス越しに眺める教会の外観。
2013年の12月まで工事は続くそう。 工事開始から、やっと1年たったんだな・・・。
新しい庭園は2014年にならないとダメなのね。
・・・と、メトロに乗って(ベルシー公園&ガーデニングセンターに寄ってから) 帰路へ。
まだまだ帰るの早い?
この日は5時間のお出かけで、170枚ほど撮影。
本当はふたりで行くはずだったカナレット展。
Kamoさんは多忙で都合がつかず。
私ひとり野放し状態なのでした。
ちょっと火曜日の更新おやすみします。 金曜日はたぶん大丈夫。
]]>建物外壁に見る紋章のような装飾をたどるように歩く。
こっちだよ。
目的地までの道程は何通りも存在するのに、街並みが誘う。
話は前回の続き。 1月中旬、マイヨール美術館でカナレット展を観た後のこと。
DALLOYAU のケーキに後ろ髪をひかれつつ、北に向かう予定だったけれど、
もう少し西に歩くことにした。
というのも、目の前に丸屋根が見えたから。
その建物は、Abbaye de Penthemont パンテモン修道院。
上流階級の若い寄宿生を迎え入れたりもして、ナポレオンの最初の奥さん、
ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネも1782年の一時期そこにいたのだとか。
立っていた解説板によると、たぶん、そんなことが書かれていたと思う・・・。
その元修道院の角を曲がってから北上。
サン・ジェルマン大通りを横断し、やがて見えてきたのは・・・
・・・6人の後ろ姿。
複数の彫刻家の合作の
『六大陸:ヨーロッパ、アジア、アフリカ、北米、オセアニア、南米』1878
でも、私のお目当ては、人間ではなく動物。
Alfred Jacquemart アルフレッド・ジャックマール(1824-1896)の
Rhinocéros 『サイ』 1878 。
ひだひだで甲冑を身に着けたような姿なのに・・・
・・・筒のような耳が愛らしく、何度でも見に来てしまう。
これがあるのは、おなじみ、オルセー美術館のエントランス前。
ほとんど行列はなかったけれど、中には入らず、先へ進む。
元駅舎だった美術館建物の大きな時計を見ながら・・・
・・・今度はセーヌ川沿いを東へ。
川のそばは、風がキンキンに冷たい。 手袋をしていても手がかじかんでくる。
目の前に見えるのは、Pont Royal ロワイヤル橋。
振り返って見るオルセー美術館。
外壁には "L' impressionnisme et la mode" 『印象派とモード』展の宣伝幕。
それもそろそろ終わる頃だった。
しまった。
バタバタしてるうちにVictor Baltard ヴィクトール・バルタール(1805-1874) の
"Le Fer et Le Pinceau" 『鉄と絵筆』展は見逃してしまったよう・・・。
昔、パリ1区のレ・アールにあった中央市場を作った人。
その建物は、鉄骨とガラスの建物で1969年まで使われた。
Robert Doisneau ロベール・ドワノー(1912-1994)(日本語ではドアノーだっけ。)の
写真展を見に行った時に知った建築家だった。
さて、ロワイヤル橋を渡ろう。
正面に見えるのは、ルーヴル美術館のフロール館。
ロワイヤル橋から西を見ると、橋の向こう遠くにGrand Palais グラン・パレ。
あの建物も、鉄とガラスの屋根を持つ。
一方、東側には、Pont du Carrousel カルーゼル橋。
橋向こうに、右からフランス学士院の丸屋根に、ノートルダム大聖堂の2つの塔、
サント・シャペルの尖塔などが見える。
橋を渡り切って、信号待ちの間に見たオルセー美術館。
おや、いいものが写ってる。 分かるかな? ズームしてみると・・・
・・・エッフェル塔の先。
待ってる目の前には、門柱の上に坐するスフィンクス。
パリの街の中には、案外エジプトものがあれこれある。
オベリスクもそうだし。 噴水にもスフィンクスだったり。
↑ さっきオルセー美術館前にあったサイの彫刻家 作。
現地から持って来たものだったり、エジプト美術を模して造られたものだったり、
戦利品として他の国が持っていたものを手に入れたり、いろいろみたい。
で、やって来たのは・・・
・・・Jardin des Tuileries テュイルリー公園。
というのも、ここにはマイヨールの作品があるから。
この日、カナレット展を観にマイヨール美術館に行ったけれど、
Aristide Maillol アリスティド・マイヨール(1861-1944)の作品展示が
あまりに規模縮小過ぎで。
企画展同様、楽しみにしていたのに。
で、物足りなくってね。
写真にあるのは、以前紹介した3作品。 左から:
"Pomone drapée" 1921 ・・・『着衣のポモナ』
"Jeune fille allongée" 1921 ・・・『横たわった若い女性』
"Douleur" 1922 ・・・『苦痛、苦悩や死別の悲しみ』?
見渡すと、他にも、いろいろ点在してた。
"L'Eté" 1910 ・・・『夏』
でも、残念ながら解説プレートが壊れていたり、剥がされてたりして、
一部作品名が分からなかったので、ネットで地道に検索。
"Flore" 1910 ・・・『着衣のフローラ』?
手にした裾には花の飾りがついてるよう。
"Pomone" 1910 ・・・『ポモナ』
こちらは服を着てないポモナ。 『着衣のポモナ』より腕を高めに上げてる。
ふふ、後ろにエッフェル塔がある。 向かって左側の手のそばに。
"Baigneuse se coiffant" 1930 ・・・『水浴する人が髪を整える』
・・・みたいな意味かな。
なんとな~く意味は分かっても、
日本語では、どんなタイトルがついてるのか、よく分からない・・・。
まだまだ、あった。
総合ミュージアムのLes Arts Décoratifs 装飾芸術協会の前あたりにも。
"Les Trois Grâces" 1938 ・・・『三美神』。
"Les Trois Nymphes" 1930 という作品もあったと思うのだけれど、
これと、どう違うんだろうなぁ・・・もしかして同じ?
エッフェル塔も入れて、記念撮影。
"Montagne" 1937 ・・・『山』。
"Baigneuse à la draperie" ・・・『ひだのある服で水浴する人』?
観てると鳥肌が立ってゾクゾクしてくる。
この時期、野外での裸像は、観てるとあまりに寒そうで・・・。
最高気温で1℃だったこの日、水たまりには薄ら氷が張っていた。
日向はじわじわと解けかけていたけれど、日陰はまだまだつるつるで。
彫刻に見とれていると、うっかり足を滑らせかねない。
"Méditerranée" 1905 ・・・『地中海』。
ちょっぴり暖かそうなイメージのタイトルにホッとする。
そうそう、ガラスのピラミッド前には、
相変わらずルーヴル美術館へ入るための人だかり。
"L'Action enchaînée" 1908 ・・・『とらわれのアクション』。
・・・と、マイヨールの作品をブラブラと歩きながら堪能し、公園を縦断。
冬のやわらかな陽射しが作る街灯の長い影・・・
・・・もキレイだけれど、私としては街灯の足元についてる魚も見逃せない。
ルーブル宮を抜けて、まだまだひとりカメラ散歩は続くのであった。
マイヨール美術館には、アリスティド・マイヨールの彫刻の他、
絵画やデッサン、タペストリーもあり。
テュイルリー公園の青空の下で観る彫刻鑑賞も併せてお勧め。
さて、どこまで行くのか、地図なし気まま散歩。
お昼も過ぎて、お腹も減って来たなぁ・・・。
凍てつくような冷たい空気。
そして、舞い降りてきた眩しい光。
迷うことなく進んで行こう。
1月中旬の話。 ひとり、ふらりと出かけた。
最高気温で1℃の寒い日だけれど、久々に晴れた青空だったし、歩くのは苦じゃない。
メトロを下りて、西に進路をとる。
通りにはウィンドーショッピングでも十分楽しめそうなお店が並ぶけれど、
私の興味は建築物。
扉の装飾にほれぼれ。
シンプルな青い扉も目を引き付けられる。
うっかりすると見過ごしそうだけれど・・・
・・・ほら、気になるものが。 どうしてこんなところに先の尖った金具が?と思うでしょ。
これは、馬のためのもの。 昔の名残。
扉と金具の間に干し草を差し込んでおくというものらしい。
家の前につながれた馬が食べる様子が目に浮かぶ。
巨大な金色の看板。 文字がなくても何屋さんなのか明白。
さらに歩き続けると・・・
・・・不思議な生き物。 海の怪物らしい。 口から水が出てくる泉だったよう。
これがあるのは・・・
・・・Musée Maillol マイヨール美術館の隣。
"Canaletto à Venise" ヴェネツィアのカナレット展 を観に来た。(~2月10日迄)
残念ながら、中は撮影禁止。
カナレット(1697-1768)は、1797年まで続いたヴェネツィア共和国の画家。
私にとってカナレットと言えば、波。
精密な風景画なのに、適当に描いたような波なのだった。 ※ そのお話は、こちら。
ルーブル美術館で観た1枚がたまたまそうだったのか、それとも他の絵もそうなのか、
ちらっと気になっていた。
で、話は戻るが、これが泉の全体像・・・って、全部入りきってないけど。
中央の像の下の方に、先の海の怪物の顔がいくつかある。 4つだったかな・・・・。
1739~1745年に作られた"Fontaine des Quatre-Saisons" 四季の泉。
彫刻&レリーフは、左から右へ、春、夏、秋、冬を表しているのだそう。
それらの装飾を手掛けたのは、
フランスの彫刻家 Edmé Bouchardon エドム・ブーシャルドン(1698-1762)。
泉の中央部分の彫像。
真ん中に座っている女性はパリ、
その両側にいる像はマルヌ川、セーヌ川を表現しているのだとか。
これは、冬。
秋と冬を表す像の下の扉をくぐると、マイヨール美術館の入り口だった。
そこは、フランスの彫刻家、画家の
Aristide Maillol アリスティド・マイヨール(1861-1944)の美術館なのだけれど、
カナレット展に圧され、マイヨールの作品がとても少なかった。 規模縮小なのね。
でも、絵画 "Femme assise à l'ombrelle" はキレイだったな。
↑ 『パラソルを持つ、座った女性』?
しかし、やはりショップはカナレット一色。 マイヨールのものが皆無に等しく・・・。
常設展には、マイヨール以外の画家の作品もあり、藤田嗣治の絵も初めて見た。
『モンパルナスのモデル』。
で、肝心のカナレット展はというと大盛況のようで、団体さまも何組か。
でも十分楽しめた。 もらったパンフと、買ったミニ解説ブック。
カナレットは、ヴェニスの街のあちこちを何枚も、しかも微妙に見る方向を変えて描いている。
パンフの表紙にもあるサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、
サン・マルコ広場とサン・マルコ大聖堂に鐘楼、ドゥカーレ宮殿、
カナル・グランデにリアルト橋などなど。
順に絵を観ていると、あ、さっきの絵はこのあたりから描いたんだ、とか、
この角を曲がるとあの絵の広場につながるんだな、とか、
頭の中にヴェニスの街の立体地図が出来上がっていくようだった。
描きこまれた街の人々が何をしているのか、細かな点をを1つずつ観ていくのも面白かった。
縦横サイズが私の背よりはるかに大きな絵が個人蔵だと知った時には仰天。
そんな絵を飾れるなんて、いったいどれほど大きな邸宅なんだろう・・・。
当時のものじゃないけれど、絵を描くのに使われたカメラ・オブスクラも実際に覗けた。
そうそう、波は、ふふ、やっぱり適当っぽかった。
でも遠目に見ると、それらしく見えるものもあったり。
逆に、ゴンドラが進んでるのに平らな水面・・・
これは波がいるでしょ、とツッコミたくなるのもあったり。
いつか同じ場所に立って、描かれた風景の写真を撮ってみたいなぁ。
その時まで、この解説ガイド、大切にとっておこうっと。
美術館を出て、DALLOYAUのショーウィンドーの美味しそうなお菓子を眺めた後、
さらに西へと歩き続けた。
↑ ゆえに眺めるだけでケーキ買えなかった・・・。
ひとり散歩はまだまだ続く。
そう、この冬の寒い時期だから。
色の少ない寂しげな風景の中で暮らすには、楽しみがないとね。
・・・と5月終わりにバガテル公園に行った時CASIOで撮った写真を。
ベルシー公園の見過ごしたバラ園で思い出した・・・。
その日のお話はこちら。
何番の写真のバラがお気に召すかな?
BFG 1979
BERNADETTE CHIRAC ・・・ ベルナデット・シラク。
Delbard_Chabert ← フランスの作出者。
ベルナデット・シラクはフランスの女性政治家で、
1995年~2007年まで大統領を務めたジャック・シラクの妻。
Arb. 1998
SAHARA★ TANARASAH ・・・ サハラ ※ ★は登録商標マークのRに〇。
TANTAU ← ドイツの作出者。
サハラといえば、アフリカ大陸の北部に広がるサハラ砂漠。
Kamoさんから昔聞いたことによると、サハラ自体に砂漠という意味があるそうな。
B.F.G. 1997
SCENTIMENTAL★ WEKPLAPEP A.A.R.S. 1997 ・・・ センチメンタル。
WEEKS ← アメリカ合衆国の作出者。
センチメンタルのバラは、赤と白のまだら。
花ごとに微妙に模様が違っているのも面白い。
バラのネームプレートにあったB.F.G.は、調べてみると、
buisson à fleurs groupées で、直訳は「グループ化された花をつける低木」。
旧フロリバンダとポリアンサのことだそうな。
フロリバンダは房咲きで一枝に複数の花をつけるもの、
ポリアンサは、ノイバラと中国のバラの交配。
B.F.G. 1944
FREDENSBORG★ POULMAX Certificat La Haye 1997 ・・・ フレーデンスボー。
POULSEN ← デンマークの作出者。
フレーデンスボーは、デンマークの都市の名前。
Fredensborg Slot というバロック様式の宮殿があるらしい。
B.F.G. 1999
PUNCH★ CHRISGOOD ・・・ パンチ。
CHRISTENSEN ← アメリカ合衆国の作出者。
なんて意味なんだろう。
拳による一撃、穴あけのパンチ、飲み物のパンチ・・・最後のかな?
B.G.F. 1996
NOSTALGIE★ ・・・ ノスタルジー。
TANTAU ← ドイツの作出者。
郷愁、追憶・・・そんなイメージを抱く曲が、ドイツの音楽家シューマンの『トロイメライ』。
Träumerei は、ドイツ語で、夢想、空想を意味するみたいだけれどね。
B.G.F とは ← (先ほどのB.F.G.と似てるけど違う)
buisson à grosses fleurs で、直訳は「大きな花をつける低木」。
BGF 1992
JOHANN STRAUSS★ MEIOFFIC ・・・ ヨハン・シュトラウス。
MEILLAND ← フランスの作出者。
ヨハン・シュトラウスは、ウィーンの音楽家。
チューリップにもヨハン・シュトラウスがある。
黄色に赤が入った原種のカウフマニアナ種。 バラと雰囲気が違うなあ。
H.Thé 1964 ハイブリッド・ティー・ローズ
DIAPASON★ DELPOC ・・・ ディアパゾン。
DELBARD_CHABERT ← フランスの作出者。
ディアパゾンとはフランス語で、音域・声域を意味するらしい。
高音の声で好きだったのは、Madredeus マドレデウス のメンバーだった頃の
Teresa Salgueiro テレーザ・サルゲイロ。
『夢』を意味するタイトルの"O sonho"での歌声は、特にね。
B.G.F. 1996
REBELL★ KORVEGATA ・・・ レベル。
KORDES ← ドイツの作出者。
Rebell レベル とは、ドイツ語で「反逆者」を意味する。
花の名前に、反逆者とつける意図がいまだに分からない・・・。
チューリップにもオランダ語でWitte Rebel ヴィット・レーベル
「白い反逆者」というのがあった。
ARB 1983
GRAHAM THOMAS ・・・ グラハム・トーマス。
AUSTIN ← 英国の作出者。
ARBは、arbustifs のことかしら。 茂みより大きい1.2mを越える高さのもの、とあった。
ブッシュ・ローズにあたるのかなぁ・・・。
グラハム・・・と聞いて、美味しそうなイメージがあるのは、クッキーを思い出すから?
B.G.F. 1998
MELI MELO★ ORASTRIP ・・・ メリ・メロ。
ORARD ← フランスの作出者。
méli-mélo は、フランス語の話し言葉で、雑然、ごちゃまぜ、ごたごた を表すみたい。
このバラ、色が混ざってるからかな・・・?
BLUE EYES★ PEJbigeye 2011 ・・・ ブルー・アイズ。
PETER JAMES ← たぶん英国の作出者。
青い目という名なんだけれど、ちょっと紫っぽいかも。
ひょっとして、咲き始めと色が変わるのかな。
JULIO IGLESIAS MEIstemon ・・・ フリオ・イグレシアス。
MEILLAND ← フランスの作出者。
フリオ・イグレシアスといえば、有名なスペイン生まれの歌手。
息子のエンリケも歌手。 "Do You Know?" はよく聴いた。
でも、出だしの ♪Do you know what it feels like・・・♪ が、私には、
いつものごとく ♪よえびーんすら~ぃ・・・♪ と別ものに聞こえる。
B.G.F. 1995
JARDINS DE VILLANDRY★ DELROVRAI ・・・ ヴィランドリーの庭園。
DELBARD ← フランスの作出者。
ヴィランドリーは、フランス中部のサントル地域圏。
ヴィランドリー城というルネサンス様式のお城があり、その庭が ヴィランドリーの庭園。
このバラが咲いてるのかな。
B.G.F. 2000
JUBILE DU PRINCE DE MONACO★ MEISPONGE
・・・ ジュビレ・ドゥ・プリンス・ド・モナコ。
Prix du parfum Monza 2000
MEILLAND ← フランスの作出者。
これは昨年も撮った覚えがある。
レーニエ3世の即位50周年記念に捧げられたもの。
Monza モンツァ はイタリアの都市でバラのコンクールもあるそう。
このバラは、香りで受賞したんだね。
BERNADETTE ・・・ベルナデット。
DORIEUX ← フランスの作出者。
フランスのルルドでの聖母マリアの出現の幻視者の名は、
Bernadette Soubirous ベルナデッタ・スビルー(1844-1879)。
それに因んでいるのかな。
QUEEN MARGRETHE★ POUlskov ・・・クイーン・マルグレーテ。
POULSEN ← デンマークの作出者。
花の中心の巻きがいい感じ。
マルグレーテ女王・・・
現在のデンマーク王国の女王は、マルグレーテ2世だそう。
JEAN COCTEAUX★ MEIkokan ← ジャン・コクトー。
MAILLAND ← フランスの作出者。
ジャン・コクトーと言えば、もうフランスの芸術家で名高い人物。
でもこの場合、Jean Cocteauで、末尾の x がないんだけれど・・・深い意味あるのかな。
それともネームプレートの単なる綴りの間違い?
ジャン・コクトーで、私の頭に一緒に浮かぶ名が、なぜかエゴン・シーレ。
なぜだろう・・・顔似てたっけ?
HERIFLOR★ SAUbaflor ・・・ エリフロール。
SAUVAGEOT ← フランスの作出者。
これは、どんな意味なんだろう。
REPUBLIQUE DE GENEVE★ LAPej ・・・ジュネーブ共和国。
LAPERRIERE
確か、前年にここで撮った中の一番のお気に入りだったバラ。
今回は、ちょっと咲き進んでる。
名前は、スイスのジュネーブ州を指すよう。
République et Canton de Genève と表記するらしい。
Cantonは、スイス連邦の州の意味。
スイス連邦の一員でもあるジュネーブ共和国ということかな。
ARB. 1988
MANY HAPPY RETURNS★ HARWANTED ・・・メニー・ハッピー・リターンズ。
M.O.Genève 1987
HARKNESS ← 英国の作出者。
メニー・ハッピー・リターンズの意味は、
「多くの幸せがまだ巡ってきますように; お誕生日おめでとうございます」と出てきた。
そういえば、ハッピーターンっておせんべいがあったなぁ・・・。
TERRACOTTA★ SIMchoca ・・・テラコッタ。
MAILLAND ← フランスの作出者。
本当に素焼きっぽい色。 煉瓦色みたいな渋い赤。 いいかもしれない。
BGF 1998
MICHELANGELO★ MEITELOV ・・・ミケランジェロ。
M.O.Genève 1997
MEILLAND ← フランスの作出者。
ミケランジェロといえば、イタリアの画家。 言語によって名前が変わり・・・
フランスでは、ミシェル=アンジュ。
スペインでは、ミゲル・アンヘル。
音読の響きで、抱くイメージが異なるのが面白い。
HENRI MATISSE★ DELtisse 1995 ・・・アンリ・マティス。
DELBARD ← フランスの作出者。
フランスの画家のアンリ・マティスからの命名かな。
エルミタージュ美術館アムステルダム別館での展覧会で観た絵を思い出した。
『赤い部屋(赤い調和)』。
LAVENDER DREAM★ INTERlav 1985 ・・・ラベンダー・ドリーム。
INTERPLANT ← オランダの作出者。
花びらの少ないものは、最初はバラって感じがしなかったけれど、
ハマナスっぽいタイプもいいかも。
H.Thé 1969 ハイブリッド・ティー・ローズ
CREPE DE CHINE ・・・クレープデシン。
Mme G.Delbard ← フランスの作出者。
クレープデシンって?
細い生糸で平織りにした幅広の薄地縮緬(ちりめん)。
中国産の縮緬を模してフランスで作りだしたもの・・・らしい。 フランス縮緬。
Flo. 1975 フロリバンダ
TAPIS PERSAN★ MACEYE ・・・ペルシア絨毯。
Médaille d'Or Barden-Barden 1974
Mac Gredy ← 英国の作出者。
微妙に色が違うのが咲いていた。
JET SET LAPra ・・・ジェット・セット。
LAPERRIERE ← フランスの作出者。
フランスのコメディー映画に同名のタイトルのものがあった。
ジェット・セットとは、ジェット族。
ジェット機などで豪快に遊び回る富裕な有閑階級・・・と出てきた。
CLAUDIA CARDINALE★ MAScatna ・・・クラウディア・カルディナーレ。
GUILLOT MASSAD
花びらの、くしゅくしゅがいい感じ。
クラウディア・カルディナーレは、イタリアの女優さん。
THE MAC CARTNEY ROSE★ MEIzeli ・・・ザ・マッカートニー・ローズ。
Prix du parfum Bagatelle 1988
MEILLAND ← フランスの作出者。
名前は、あのミュージシャンのポール・マッカートニーからなんだそう。
奥に見えるのがガゼボ(西洋東屋)。
あそこでおやつを食べながら、バラ園を見渡すのが好き。
GINA LOLLOBRIGIDA★ MEIliver ・・・ジーナ・ロロブリジーダ。
MEILLAND ← フランスの作出者。
ジーナ・ロロブリジーダもイタリアの女優さんの名から。
MELISSA★ SAUnelle ・・・メリッサ。
Prix du parfum Bagatelle 2001
SAUVAGEOT ← フランスの作出者。
ハーブのレモンバームの学名にMelissaとある。
メリッサはギリシア語でミツバチの意味だそう。
レモンバームの種を買ったから、なんとなく記憶に残ってたけど、
このバラもそんな香りがするのかな。
それとも、まったく関係なく、誰かの名前から?
ROCHEMENIER VILLAGE FRYcalm ・・・ロシュムニエ・ヴィラージュ。
FRYER ← 英国の作出者。
ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏にあるメーヌ=エ=ロワール県にある、
ロシュムニエという地名からかな。
その地域圏は、ブルターニュ地域圏の南東に隣接する。
PAUL SHIRVILLE★ HARqueterwife ・・・ポール・シャーヴィル。
HARKNESS ← 英国の作出者。
これも人名からのようだけれど、いったい誰なのか・・・。
JOLIE MôME★ FRYxotic ・・・ジョリ・モーム。
FRYER ← 英国の作出者。
フランス語の歌に『ジョリ・モーム』があった。 曲調はとっても軽快。
作った人 Léo Ferré レオ・フェレが歌ってるのを聴いてみたけど、
・・・歌詞の内容はよく分からなかった。
STERNTALER★ KORquelda ・・・シュテルン・ターラー。
KORDES ← ドイツの作出者。
シュテルン・ターラーは、グリム童話の中にある「星の銀貨」のお話らしい。
Hyb. Wick 1904
LEONTINE GERVAIS ・・・レオンティーン・ジェルヴェ。
Barbier ← フランスの作出者。
下の咲いてるのは別の薔薇で、枝がしなって垂れ下がっているのが、
レオンティーン・ジェルヴェ。 まだツボミしかなかった。
APHRODITE 1928 ・・・アフロディーテ。
EASLEA ← 英国の作出者。
アフロディーテは、ギリシア神話の女神。
この名のつくバラは、他からも色々出ているみたい。
WISLEY★ AUSbreeze 2008 ・・・ウィズレー。
AUSTIN ← 英国の作出者。
関連があるかどうかはサッパリ不明だけれど、
英国にRHS Garden, Wisley というガーデンがあって、とってもキレイそう。
王立園芸協会の庭ウィズレーっていうのかな。
英国の有料の庭では、キューガーデン(王立植物園)に次ぐ第2の入場者数なんだそうな。
EDDY MITCHELL★ MEIrysett 1966 ・・・エディ・ミッチェル。
MEILLAND ← フランスの作出者。
エディ・ミッチェルは、フランスの歌手、作詞家、俳優のよう。
1942年生まれだそうだから、現在70歳くらい。
SCHNEEWALZER★ 1987 ・・・シュニーヴァルツァー。
TANTAU ← ドイツの作出者。
こんなタイトルのドイツ語の歌があった。 意味は、雪のワルツ・・・かな。
シュネーヴァルツァーだと思ってたけど、聴いてみるとシュニーヴァルツァーに音が近いよう。
雪のワルツというとチャイコフスキーの『くるみ割り人形』を思い出すけど、
正しく言うと雪片のワルツだったのね。
SOPHY'S ROSE★ AUSlot ・・・ソフィーズ・ローズ。 ソフィーの薔薇。
AUSTIN ← 英国の作出者。
私の場合、ソフィーというと・・・
・・・『ハウルの動く城』に登場する帽子屋さんのソフィーかな。
フランスでは、女優ソフィー・マルソーの方が有名だけど。
BLUE GIRL★ SAUtari 2008 ・・・ブルー・ガール。
SAUVAGEOT ← フランスの作出者。
色がとても美しいバラだった。
調べてる途中で、Nina Simone 二ーナ・シモン の歌う"Little girl bleu" を見つけた。
とってもしっとりしたいい曲。 ちょっと哀しい感じもする。
SWANY★ MEIburenac ・・・スワニー。
MEILLAND ← フランスの作出者。
スワニーは、人名でもあるそうな。
wikipedia によると、アングロサクソン起源の中性的な名前とあったけれど、
別のサイトでは、男の子の名前となっていて、珍しいけどここ10年で増えてきてるのだとか。
Sx. 1968
GUIRLANDE FLEURIE★ ・・・ギルランド・フルーリー。 花飾り。
ROBICHON ← フランスの作出者。
花飾りで思い出したのが、彫刻。
Aristide Maillol アリスティド・マイヨールの"Le Printemps" という女性像はキレイだった。
胸の上あたりに1本の花飾りを当てるように持って立っているもの。
ACROPOLIS★ MEIcrado ・・・アクロポリス。
MEILLAND ← フランスの作出者。
アクロポリスとは、古代ギリシアの小高い丘の都市で、神殿や砦があるもの。
アテネにあるものが有名みたいで世界遺産にもなってるよう。
BOTTICELLI★ MEIsylpho ・・・ボッティチェッリ。
1er Prix Bagatelle 2004
MEILLAND ← フランスの作出者。
ボッティチェッリといえば、イタリアの画家。
貝殻の上に立つ女神の『ヴィーナスの誕生』が頭に浮かぶ。 ・・・ポスターでしか見たことないけど。
COMTESSE DU BARRY★ HAVobog ・・・コンテス・デュ・バリー。
VERSHUREN ← オランダの作出者。
コンテス・デュ・バリーとは、フランス語でデュ・バリー伯爵夫人。
マリー・アントワネットと対立した女性。
FOX TROT★ TANgust ・・・フォックス・トロット。
TANTAU ← ドイツの作出者。
聞いたことがあると思ったら、チューリップの名前にもあった。
八重咲き系で、外側はほんの少し緑が入っていて、白とピンク色のマーブルっぽい柄。
美味しそうなキャンディーを思い出させる花だった。
フォックス・トロットの意味自体は、社交ダンスにある4拍子のダンスのリズムだそうな。
CAPRICE DE MEILLAND★ MEIsionver ・・・メイアンの気まぐれ?
Prix du parfum Bagatelle 1997
MEILLAND ← フランスの作出者。
気まぐれ・・・とくれば、Caprice des Dieux 神の気まぐれ。
ブルー、白、赤のフランス国旗を思わせるような色合いのパッケージの白カビチーズ。
Caprice・・・フランス語でカプリスであって、カップライスではないのだった。
ISABELLE AUTISSIER ADEcosilthe 1998 ・・・イザベル・オティシエ。
ADAM ← フランスの作出者。
イザベル・オティシエは、フランスのセーラー、ナヴィゲーター、作家なんだそう。
1991年、世界で初めて単独ヨットの世界一周レースを成し遂げた女性とか。
ASTRONOMIA★ MEIguimov ・・・天文学。
MEILLAND 2006 ← フランスの作出者。
アストロノミアは、スペイン語で、天文学。
花が開いた姿は、コスモス(秋桜)っぽい?
ラテン語でコスモスは宇宙のこと。 そんなことも関連してるのかな。
ETOILE DE HOLLANDE ・・・エトワール・ドゥ・オランド。
LEENDERS 1931 ← オランダの作出者。
フランス語の名前で、意味はオランダ、ホラント州の星。
また、現在のフランスの大統領は、フランソワ・オランド。
オランドさんの星・・・こちらもなんだか意味深長で奥がありそう。
RIMOSA MEIgro nurisar ・・・リモザ?
MEILLAND ← フランスの作出者。
リモザって何だろう・・・名前かな。
ALOHA ・・・アロハ。
KORDES 2003 ← ドイツの作出者。
アロハって、ハワイの挨拶かな。
ドイツから見たハワイは、日本から見たハワイとは、また違うんだろうな。
遠い太平洋にある南の国だし。
GOLDEN FUTURE★ ・・・ゴールデン・フューチャー。
HORanymoll 1999
ネームプレートにはなかったけれど、作出者は英国のHorner らしい。
黄金の未来。 輝かしい未来。
1999年と言えば、コンピューターの2000年問題など、あれこれ騒がれた年。
希望と願いを込めて名付けられたんだろうなぁ。
PALAIS ROYAL★ MELviowit ・・・パレ・ロワイヤル。
MEILLAND ← フランスの作出者。
パレ・ロワイヤルといえば、パリのルーブル宮殿の北側にある建物。
回廊をぐるりと歩いたり、中庭の花や並木を楽しむには静かな場所。
SX 1923
PHYLLIS BIDE ・・・フィリス・バイド。
Bide ← 英国の作出者。
名前の意味はよく分からないけれど、その姿は、なんとなく小粒の桃饅頭を思わせる。
MORNING JEWEL ・・・モーニング・ジュエル。
COCKER 1968 ← 英国の作出者。
朝の宝石というと、朝露を思い浮かべる。 このバラについた朝露も美しいかも。
PAUL TRANSON ・・・ポール・トランソン。
BARBIER 1900 ← フランスの作出者。
人名からかなぁ・・・。
さっきから、ずーっと上を見上げての撮影・・・。
クライミングローズ、窓辺や壁に這わせてみたいと思うけれど、
背の低い私にはきっと手入れが十分できないだろうな・・・。
GOLDEN GATE KORgolgat ・・・ゴールデン・ゲート。
KORDES 2005 ← ドイツの作出者。
金門という名のバラ。
サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジには、大昔、行った。
その後は、ケーブルカーに乗り、アルカトラズ島を遠くから見て、
フィッシャーマンズワーフでパンの器のクラムチャウダーを食べたのは覚えてる。
1999
HANABI★ WEKROALT ・・・花火。
A.A.R.S. 2000
WEEKS ← アメリカ合衆国の作出者。
空に打ち上げられる花火かしら・・・それとも、北野武の映画『HANA-BI』のほうかなぁ。
NOZOMI ・・・のぞみ
ONODERA
作出者は、日本の小野寺透 博士。 バラの名は、姪御さんのお名前。
満州から引き揚げ東京へ向かう列車のなかで亡くなったんだそうな。
BATACLAN★ TAN 94488 ・・・バタクラン?
TANTAU ← ドイツの作出者。
Ba-ta-clan とは、オペレッタのよう。
あと、パリ11区にある中国風建築の劇場の名前らしい。
作出者はドイツだから、オペレッタの作品名の方からかなぁ。
それに携わったJacques Offenbach ジャック・オッフェンバッハは、
ドイツ生まれのフランスの作曲家だとか。
ANTIGONE ・・・アンティゴネ。
GAUti
Médaille d'Or Bagatelle 1967
GAUJARD
アンティゴネは、ギリシャ神話に登場するテーバイの王女だそう。
その父は、スフィンクスの出した謎を解いたオイディプス。
CESAR★ MEIsardan ・・・セザール。
MEILLAND ← フランスの作出者。
セザール・・・というと、Jules César ジュール・セザール。
日本語で言う、ジュリアス・シーザー。
でも、正直なところ、有名人の名前より、思わず浮かぶのは、
Salade César シーザーサラダ。 ← Kamoさんの好物のひとつなので。
必ず冷蔵庫にシーザーサラダのドレッシングがある。
ちなみに、私の父は、マヨ&ケチャップベースのサウザンド・アイランド派。
どちらも、こってり・・・。
対する私は、サッパリ系が好き。
ハーブたっぷりイタリアン・ドレッシングか、和風な青ジソ、もしくは柚子入りポン酢で。
お気に入りのドレッシングがないと塩だけでも、塩なしでもOK。
・・・とバラからドレッシングの話になってしまった。
Kamoさんが好みのバラは、花びらに縁取りのあるもの。
6. ノスタルジー、15. ジュビレ・ドゥ・プリンス・ド・モナコ らしい。
私は22. テラコッタ、41.シュニーヴァルツァー、58. フィリス・バイドかな。
皆さんの気に入ったバラは、何番の写真?
それと、サラダに何かける?
根気よく最後まで読んでくださってどうもありがとう。
]]>新しい芽が見えていたのは、気付いていたんだよ。
あっという間の2週間。 そして2月。 2013年も2番目の月に突入。
朝の貴重な時間をロスしたのは、チーズやハムのパッケージに手こずって。
ここから、という指示なのに、めくろうとしても開かないなんてね。
えいっ、って引っ張ったらフィルムがギザギザに破けたり・・・。 あ~ぁ。
上手く開かないこと、フランスではよくある・・・気がする。
ドタバタと慌ただしく、気忙しく、焦るような気持ちも隅にあり。
そんな自分に一時停止をかけられる場所のひとつが公園。
ちょっと立ち止まって撮っていきたくなるものが、あれこれあるからね。
済ませなきゃいけない用事の途中なんだけど。
右には葡萄畑。 左にチューリップなど球根植物の咲く芝生。
誰もいない、そして何もないように見える風景でも、
そこに植物は生きている。
静かに春を待ちながら。
白樺の木立の遊歩道脇、重なりあう落ち葉の隙間からは、緑の葉っぱが伸びていた。
たぶん、水仙。 いや、きっと水仙。
季節は動いてる。 日々、数ミリ単位で。
ここは、前記事の誰もいないベンチを撮ったベルシー公園。
船を見たのは、いつもの歩行者・自転車専用橋から。
Passerelle Simone-de-Beauvoir パスレル・シモーヌ・ド・ボーヴォワール。
いまだに覚えられない長い名前。
ベルシー橋のアーチ下をくぐってやってきた船は、たくさんの土を積んでいた。
おや? 左上・・・蛍光オレンジ色。
ズームすると、本当に建物から滴が垂れるようなペイントがしてあった・・・。
ん~・・・・なんだか風景にそぐわないなぁ。
そして、その次の週に再びベルシー公園へ。 久々に晴れ間が広がった日。
ここの公園の片隅にもRoseraie ロズレ(バラ園)があったなんて。
花の時期を見逃して、悔しい気分。 今頃気づくとはね。
この日は、池に薄ら氷が張っていた。 パリにも冬が来たんだな。
あの誰もいなかったベンチには、やわらかな光が射し、すぐそばのツルバラには・・・
・・・頭上高く、青い空をバックに小さな花が。
建物正面に回ると、オレンジ色のローズヒップがいっぱいのアーチの・・・
・・・園芸の館・・・ガーデニングハウス・・・かな。 なにかしら講座が開かれていた模様。
そうそう、我が家のアボカドは、スペインにも家を持つフランスの知人宅へ。
実を食べた後の種から育てて2年ほど。 鉢植えで育てるにはそろそろ限界が来た。
寂しいけれど、お別れ。
暖かな南の地で大きくなぁれ。
バラ園には、冬の冷たい風に吹かれて一輪、白い薔薇が咲いていた。
公園からの帰りには、いつもこの橋を渡る。
えっと・・・なんだっけ・・・パスレル・・・・・・ん~、もう忘れちゃった。
国立図書館の新館であるフランソワ・ミッテラン図書館に向かって。
日の沈む方向へ吸い込まれて行くようだ。
そして、橋からの穏やかな風景を見て、暮らしを感じる。
観光都市だけれど、そうじゃない顔もあるパリ。
歩いて来た道を振り返って、楽しかった、と和んだ心。
ひとりでぶらぶらカメラ散歩。
この後、ガーデニング・センターに寄ってからメトロへと向かうのが、いつものコース。
・・・と、ゆるゆる話でブログ再開。
これからもどうぞよろしくお願いします。
]]>ピーという発信音が鳴りましたら・・・
・・・とは行かないブログ。
しばらく、お休みします。
再開は今のところ2月1日の予定。 ・・・ たぶん。
毎年まとまった夏休みもなく、冬休みもなく。
この年末年始もカレンダー通り。
クリスマスと元日の祝日だけ休んで、大晦日も仕事だったKamoさん。
主婦業の私も、休んでるような休んでいないような、どっちつかずな感覚。
ずっとパリの中で過ごした。 出かけても、せいぜいパリ近郊。
ちょっと羽を伸ばそうかと思う。
ん? 羽を休める・・・かな。 すっかり、日本語が変。
ほんの2週間ほどだけど。
というわけで、しばしの間、ブログをお休みします。
皆さんのところへお伺いすることもできませんが、どうかお許しを。
再開の際には、また、どうぞよろしくお願いします。
・・・忘れられちゃったらどうしよ。
いつも心配。
コメントへのお返事は、またゆっくりさせていただきますね。
写真は、ベルシー公園とベルシー・ヴィラージュにて。
]]>パリで暮らす我が家は、まさしくそんな感じ。
BHVのSoldes ソルド(バーゲン)に行って、デパートを出ると空は真っ暗。
年が明けるといよいよソルドが始まるぞと、皆そわそわと浮き足立つような感じ。
夏と冬、年に2回のバーゲン。
30,50,70%引きになるのを見ると、欲しいものがなくてもお得な気分がするものだ。
パリ市庁舎の前の門にライオン発見。
私の狙いは洋服でも靴でもバッグでもなく、タオル。
パリの水は硬い。 洗濯してるとすぐにゴワゴワ。
ドラム式の激しい洗い方により、端の糸もすぐにほつれてくるので繕って使用。
Kamoさんは、ゴワゴワで水をすぐに吸収するくらいにこなれたものが好き。
でも、やがて限界は来る。 安価で入手可能な時に購入。 綿製品は案外高い気がして。
雪だるまもいた。
Kamoさんが欲しいものは・・・もうすでに入手済み。
ラップトップPCが入るカバン。
カバンへのこだわりは、スゴイ。 いくつも持っている。
使い勝手や色・デザイン、重さにサイズをあれこれ吟味。
私もいくらか影響された。
過去、これいいよ、似合うよ、便利だよ・・・の言葉にのせられ、
そうかなぁ~と、その気になって買ったこともあったりね。
確かに、本当にいいものしか勧めないけど。
屋根にはチカチカと走るように点滅する白い光。
友達からは、ふたりは似てるね、とよく言われる。
同じものを食べて暮らしてると、段々と雰囲気が似通ってくるのかも。
もともと、相性や好みが合って、今に至るのだからね。
ますます近くなっていくんだな。
Pont d'Arcole アルコル橋からÎle Saint-Louis サン=ルイ島の方を見る。
でも・・・
根本的な考え方が違う。
目指す方向は同じでも、物事へのアプローチの仕方というのか。
お互いがそれに気付いた時、それはふたりにとってマイナスイメージではなく、
すごく面白くって、へ~そうなんだ、と驚き、大笑いした。
サン=ルイ島の北面に架かるPont Louis-Philippeルイ・フィリップ橋。
何事も道具から。 何事も形から。
対する私は、あったら便利はなくても平気。
Pont d'Arcole アルコル橋から西の方。 Pont Notre-Dame ノートルダム橋。
例えば、ある日のこと・・・出かける用事があった。
私は、必要なものを揃えて、その分量にあったカバンを用意する。
一方、Kamoさんは、まず扉を開けて出かける時の自分を思い浮かべるそうな。
で、そのイメージに合ったカバンを選んでから、要りそうなものを中へ詰めていく。
「どのカバンで行くの?」
と、ちょっと遠出する際に、まずこう尋ねられる理由が分かった気がした。
アルコル橋の北。 さっきいた市庁舎の広場。 スケートリンクの照明が明るい。
3月17日までらしい。 長い行列が出来ていた。
整理整頓でも、違いが出る。
片付けは、まず収納するケースの用意をしてから。
私は、不要なものを捨てて残ったものに合わせて収納を考える。
橋の南側に見える塔は、ノートルダム大聖堂。
女は現実を見て、男は夢を見る。
案外ロマンチックなのは男性の方だったり。
だから、女性は男性を好きになるのだ、と聞いたことがある。
そういう傾向はあるかもしれない。
夢を見る側はカバンに収納ケース、そして、現実を見がちな側はその中に何を入れるか。
夢と現実、我が家はいいバランスが取れてるんだろうな。
ふたり同じ風景を見てても、気になるところは様々。
私が街灯の光の点を見ていた時、
横から「あそこ河童がいそうだね。」と、橋の左のアーチの下を指差した。
闇に浮かぶノートルダム大聖堂。
お互いに見えるもの、知ってることを教え合えば、幅が広がっていいもんだ。
「騙されたと思って食べてみて。」と、自分が美味しく思ったものを勧めるKamoさん。
見ればだいたい味の想像がつくから食べなくても分かるんだけれど、
どうしても私に口にしてほしいみたい。
で、食べる。
たま~に、ホントに騙された~・・・となることがあるけどね。
逆に、私が是非これは、と勧めたものを拒んだり(笑)。
歩いて来た通りのほうには、角にカフェの灯り。
それでもケンカらしいケンカも、口論もしたことがない。
私の考えが読まれてることが多かったり・・・。
何かに集中してたり忙しそうな時は後にしようと、
私のほうも、話しかけるタイミングを考慮したりするけどね。
大聖堂前から南に向かう道には、Pont au Double ドゥブル橋。
写真の右下にチラッと見えるように、大聖堂前には階段状のものができている。
相手のことを考える。
一緒に歩んで行くということは、案外シンプルな、こういうことなのかもしれない。
階段の後ろは、なだらかなスロープ。
川のそばは風も冷たく、手が悴んでくるね。
お腹も減ったし、帰ろうか。
街灯の下で、友達のカメラに向かってポーズを取る人。
パリでの楽しい思い出がたくさん残るといいね。
買ったタオル、早速、洗濯しなきゃな・・・と帰り道に次の日の予定を考える。
なんて現実的・・・。
皆さんは、バーゲンで狙ってるもの、ある?
]]>
年末からずーっと曇り空が続き、年が明けて2週間ほどたった頃、
ようやく太陽と挨拶した。
・・・かと思ったら、すぐに再び雲隠れ。
そうだ、あの青い空の記事がまだだった・・・と写真を探す。
話は、12月の初め。 赤い実を見た天気の良い日。
林檎の一種には間違いないように見えるけど、かなり小粒。 食べられるのかなぁ・・・。
実をつけながらも、枝には、ぽつぽつ芽らしきものが。
早くも冬の終わりを待つかのように、次のステップへの準備。
そうそう、春、この木は花いっぱいだった。
ツボミは濃い目のピンクで、咲くと白く円い花びらの。
ここは、Jardan des Plantes 植物園。 私がパリで一番好きな場所。
アイスランド・ポピーのかすかな名残。
それでも、まだこれから花を咲かせるツボミもあった。
うつむきかげんで、うぶ毛だらけの丸い姿。
滴を垂らしたこちらは、つややか。 食べられそうな感じがするけど、食べちゃダメ。
Dahlia imperialis "Alba" 皇帝ダリア「アルバ」 のツボミだった。
腕組みしたような姿。 中はみっちみちに花びらが詰まってたんだ・・・。
私よりもはるかに背が高く。
白くて、ふわふわ、ふさふさ。 咲いた後も魅力的。 触りたくなる。
これはクレマチス・・・だったかな。
植物園の片隅にやって来たのは・・・
・・・アイリスを見るため。 冬の状態を知りたくて。
我が家にも鉢植えだけどアイリスがある。
でも昨春には花が咲かなかった。
管理が悪かったのかなぁ・・・とずっと気にしてたけれど、
地植えは、ほぼ放任主義なんだ。 大地の力、偉大なり。
同じ敷地内に咲く花。 ネームプレートがどこか分からなかった。
“ユリに似た花”で画像検索をかけると、それらしきものがヒット。
これは、ユリ属ではなく、アルストロメリア属の花のよう。 別名、ユリズイセン属。
チェリーセージの小さな花に焦点を当てて撮ったら、
宙に浮いたようなイリュージョン写真になった。
すぐそばのメリー・ゴー・ラウンドの売店では、
ドードーとゴリラが「買っていってね。」とアピール。
寒いのに冷たいジュースにアイスキャンディーは、お腹壊しそうだな・・・。
我が家は並木のベンチに座って、
持参のチキンハムサンド、キャラメルソースサンド、林檎ジュース、ポテチで
遅めのお昼&おやつ。
12月の初めは、クリスマス・マーケットなどあちこちで始まり、
徐々に街のイルミネーションも華やかになっていった頃。
赤い実のヒイラギもチェック。
プラタナスの並木は、見事に茶色。
ぷらぷらと茶色い実がぶら下がっていたけれど・・・
・・・日本人なら、たわわに実る柿も気になるところ。
見上げるように撮っていたら、人が集まって来た。
フランス人にとって、柿はどんな存在なんだろう。 知らない人も多いのかな。
スペイン産だったりするけれど、パリでは柿は手に入る。
林檎も酸っぱめ、マスタードも酸っぱめ、マヨネーズも酸っぱめ、
ドレッシングも酸っぱめ、ピクルスも酸っぱめ・・・と、
全体的に酸味が好きなのかも、と思うフランス人に、甘い柿は物足りないかしら。
やっぱり、柿より、牡蠣?
葉脈が見える黄色い葉っぱは、Tilia henryana ・・・ ティリア・ヘンリアナ?
英語では、Henry's Lime 。 シナノキ属の中の一種。
意外と手強かったのは、野葡萄の実。
パラパラとなる小さな実の一つを狙うも、なかなか焦点が合わず、ぼやけた画像ばかり。
SONYくん、ガンバレ!の応援むなしく・・・これはなんとCASIOの写真。
面白いな、カメラの個性も。
枯れた植物も、冬の魅力。
花の少ない時期でも、植物園は宝物がいっぱいだった。
パリは、今日も曇り空。 たまに雪がちらちら。
春は、まだ先。
我が家のベランダ小庭では、球根植物の芽が出始めた。
]]>祈りと願い。
9月中旬に行った教会の中をまだ紹介してなかった。
Église Saint-Étienne-du-Mont サンテティエンヌ・デュ・モン教会。
パンテオンの後ろに奥ゆかしく佇む建物。
扉を抜けて中に入ると、天井の高い空間が広がる。
1494年~1624年にかけて建設された教会。
鍾乳洞のように垂れ下がったような装飾のあるクロッシング部分の天井は・・・
・・・顔だけ天使のたくさんいるエリア。 先端はブルーに羊かな。
この装飾部分の解説に、La clé de voûte と書いてあったので、
何だろうと思って調べたら、ヴォールトの中心にある石をキーストーンと言うそうな。
要石。
正面奥にはステンドグラスと、その手前に十字架のキリスト像。
後ろを振り返ると、エントランスの上には、巨大なパイプオルガンがある。
木造のレリーフや像が立派。 オルガンの上に立つ天使や腰掛けてる天使も。
1631年に作られた古いもの。 パイプの数は7,000ほど。 長いもので5.5mあるみたい。
キャンドルの向こうに見えるのは、La mise au tombeau キリストの埋葬。
パリのシャイヨ宮にある建築・文化財博物館でも、
このテーマの彫刻を数点観た覚えがある。
この教会の一番の特徴と言えば・・・
・・・ジュベ。 内陣(聖歌隊席?)と身廊を仕切るもの。
16世紀初頭に作られ、パリで唯一、この教会に現存。
多くのジュベは18世紀には、姿を消していったらしい。
さっきの十字架のキリスト像があるのは、このジュベの上。
細やかな階段の装飾が石で出来たレースのようだ。
近づいて、ジュベの階段の螺旋部分をじっくり。
石は石灰岩。
複雑に上へ下へと交差する縄のような様子は、ケルト文様を思い出させる。
その階段のそばは・・・
・・・ねじりコンニャクのようだった・・・。
ゆっくりと歩いて奥へ進む。
光に映し出されるステンドグラスには、テーブルを囲むキリストと12使徒かな。
向かってキリストの左にいる人物は・・・
・・・なんだか女性っぽい。 他の使徒と比べるとね。
映画『ダ・ヴィンチ・コード』を思い出すな。
でも、この人物は使徒ヨハネなんだとか。 12使徒の中で一番年少の。
壁の高いところには、ウェーヴがかったロン毛のひとたち。
学校の音楽室の壁に掛けられていたバッハやハイドンの肖像が頭に浮かぶ。
かつらをかぶっていたと私が知ったのは、随分後のこと。
聖ジュヌヴィエーヴの礼拝堂のステンドグラスの中に、この教会の姿を発見。
金色の祭壇を見てると、自然と日本の仏壇にイメージがつながる。
厳かな雰囲気の中で、ふと足元を見ると・・・
・・・祭壇の前の床には、カラフルな可愛い模様。
植物を模したものかしら。
宗教と植物は密接な関係があるしね。
キリスト教では、イチジク、オリーブ、ブドウ、ザクロ・・・など聖書に登場、
仏教では菩提樹や蓮・・・といったように。
教会の奥からさらに奥へと通じる通路を抜けると・・・
また別の、ホールのような大きめ礼拝堂。
正面には背の高い女性像の両脇に翼のある人。
右にいる翼の人がキレイだった。
祈りと願い、このふたつは、私の中で曖昧。
日本では祈願という両方を含んだ言葉もあるし
どちらにせよ、心の中の思いが通じるといいな。
この礼拝堂の後ろ部分は通路で、ステンドグラスのギャラリー、
«cloître du charnier» ・・・意味は、集団墓地の回廊?
17世紀初頭にできたもの。
サイトの解説によると、着色ガラスではなく、
ガラスにエナメル顔料をほどこして焼き付けたもの・・・だとか。
12枚あるんだったかな・・・中には、ちょっと怖い感じもするシーン。
左上では葡萄を収穫し、足でつぶした果汁を樽詰め、
中央に横たわるキリストの体からは血が流れ出て、それを樽に流し込み、
横では樽の中に葡萄の房を入れようとしてるところ。
葡萄酒はキリストの血・・・と聞いたことがある。 それを表現してるのかもしれない。
もと来た通路を通り、戻って・・・
・・・主祭壇のほうへ。 上からぶら下がるものも、気になるところ。
左の奥に見えてる丸天井の聖母の礼拝堂に、
東方の三博士の礼拝の絵が飾られていて、とても色鮮やかだった。
↑ ちょっと前のお話の「片付ける時期が来た。」に登場する絵。
光のあたる椅子。 見かけると、いつも撮る。 遠くからそっと感じる温もり。
もう一度、入口付近へ戻って、反対側からジュベを見る。
螺旋階段の横には・・・
・・・顔だけ天使のいる木彫りの扉。 閉まってた。
さっきの光のあたる椅子は、この向こう側から隙間をのぞいて撮ったもの。
パイプオルガンの上にも翼のあるものたちがいて、こっちを見ていた。
目が合ったようで、ドキッとするね。
かすかな光を通す教会の窓。
初詣気分で、秋に行った教会の写真を見返してみる。
この1年、健康と穏やかさ・・・ともにあるといいな。
皆さんは、初詣、もう済んだ?
]]>缶は宝箱。 大事なものを入れておこうっと。
・・・って、王冠やフェーヴ、ピンバッジにキーホルダーなんだけどね。
缶ほしさにクッキーを買った。
中身はそれぞれ、チョコチップのと赤いフルーツの。
でも、ここのメーカーのは間違いなく美味しく、我が家好み。
2年ほど前に買ったのは、このメーカーの500g缶。 ← 現在はクリスマスの飾りの保管用に。
今回は250gだったから缶浅め。
ドタバタと慌ただしく過ぎた12月の食卓は・・・
・・・外で食べる晩御飯で始まった。
13区で鶏肉のフォー・ガー。
熱いうちに別皿で運ばれた野菜や香草を好みで入れて、赤唐辛子は慎重に、
レモンを絞ったり調味料も適当・・・と自分好みの風味を作る。
飲み物は、シンプルにジャスミンティー。
干し椎茸を入れて、豚バラ肉の和風煮物。 塩とハチミツで。
別の日、残った分に豚のあばら肉と野菜追加して、醤油とマニスで味に変化球。
煮物を卵とじに。 主食は雑穀キノア。
芽キャベツを1kg購入して、ゆでた。 我が家の冬の風物詩。
左: 鶏肉と野菜のサテソース炒めに添えた。 主食はまたもや雑穀キノア。
右: 七面鳥のささみの塩胡椒焼き、ニョッキのバター炒め、芽キャベツ、ラディッシュ。
左: キャベツではなく、チコリのお好み焼き。 豚玉。 ビールはLeffe。
右: バスマティ米で豚肉炒飯。 野菜もたっぷり、卵入り。
食べる時に、甘い醤油のようなケチャップマニスをかけて。
フライパンで表面カリカリに焼いた骨付き子羊肉。 ルッコラに、人参とジャガイモの温野菜。
ドミニク・サブロンで買ったパンと食べた。
店のおじさまは、イチジクだって言ってたのに、なんだか酸っぱい。 梅干しみたいな味。
日本にたくさん出店してるとは言え、まさかパリで梅干しパンを売ることはないだろう、と、
ゆっくり噛みしめ、味わい、考える・・・ドライトマト?・・・たぶんね。
上: 骨付き子羊肉のトマトシチュー。 脂のっててコッテリ。 ワイルドな風味。
下: 鶏手羽肉でココナッツミルクの入ったタイカレー。 香草山盛り。
メイド・イン・フランスと入った牡蠣ナイフと台。
これで、牡蠣を買っても開けられる・・・でも、いつ買おうかなぁ・・・。
緑の陶器には、トロカデロのマルシェド・ノエルで買ったハンガリーのプルーンのジャム。
こってり濃厚でほぼ真黒。 見た目はまるで佃煮の海苔。 でも美味しい。
下は、先のタイカレーを作った時に半分とっておいた鶏手羽ダシに目玉焼きの親子スープ。
人参やカブ、ざっくり大きく切ったキャベツの塊から甘味が。
また豚バラ肉の煮込みだけど、今度は味噌味で、さらに七味唐辛子のピリ辛。
右は、仔牛の首部分の肉のカレー。 生姜をたっぷり入れてホットに。
スパイスで暖まる寒い夜。
豚ヒレ肉の塊を買って、大量に肉団子を作った。 鰹昆布ダシの鍋に投入し、火を通す。
半分は、人参、カブ、チコリとそのまま鍋で。 各自好みでコチュジャンと味噌でさっぱりと。
湯通しして残しておいた半分は、次の日に、トマトソースのスパゲティーに変身。
麺より肉団子が主役級。
で、この後は、すでに紹介済みのクリスマスに食べたお料理。
そして、ドイツの缶詰を開けた。
Bratwurstgehäck とあったから、ソーセージの皮なしの中身だけのよう。
スライスして焼いた。 ザウワークラウトも。
あとは、ニョッキ、人参、チコリにサラダ、プチトマトの盛り合わせワンプレート。
下は、タルトフィレットのチーズのオーブン焼き。
ベーコン、ポロネギ、人参、ジャガイモ、フェンネルをホワイトソースで。
上から豪快にチーズの半分スライス。
左: 辛いカレーが食べたくなって、インド料理屋さんに寄り、テイクアウト。
子羊のローガンジョッシュ、海老のビリヤニ、ナンと豆入りパラタ。 マンゴジュースでね。
右: 豚肉とラーメンの麺で焼きそば。 仕上げに、貴重な鰹節を上に。
で、迎えた大晦日。
少し早めに仕事を切り上げたKamoさんとふたりで、皮からの餃子作り。
私が生地を円く伸ばし、Kamoさんに具を包んでもらう。 が、途中交代。
Kamoさんが伸ばす餃子の皮は円くなく、どう見ても三角・・・ナン型。
中身が出なきゃいいや、と、いびつな餃子32個完成。 ふたりで大笑いしながらの作業。
湯通しして20個は焼き餃子にして夕食に。 12個は冷蔵庫に保存。
餃子作業と同時進行で仔牛の煮込みを弱火でコトコト。
夜10時に年越し蕎麦。 懲りずに作っておいたかき揚げをのせて。 卵の分量多かったな・・・。
お蕎麦は今回、信州そばではなく、東京かじの“伝統の二八そば”。
秋に一時帰国した際にスーパーで買ったもの。
年越しは、恒例、スペインのTVでマドリッドのマヨール広場からの中継を見ながら。
鐘の音に合わせて12粒の葡萄を食べられると、その1年幸せになれる、という縁起担ぎ。
しかし、皮が厚く大粒で種のある葡萄しか手に入らなかったので、
ズルして煮豆を代用。 ← いいのか?
煮豆は30日に、水に浸けて戻しておいたウズラ豆を煮て、
砂糖とほんのり塩の甘い汁に浸けて馴染ませておいたもの。
お節料理は作らないけれど、これだけは欲しくって。 黒豆がないのでウズラ豆。
新年を迎えた朝は、お雑煮・・・と言いたいところだけれど、
お餅がなくて餃子がピンチヒッターのお雑煮もどき。
鰹昆布ダシにポロネギ、カブ、人参、ノヂシャ、マッシュルームで。
実家は丸餅に白味噌の甘めのものだったけれど、私は澄まし汁のが好き。
年末年始は長野の安曇野で過ごすことが多かったので。
おやつには、甘い煮豆と、京都宇治の中村藤吉の栗入り抹茶羊羹。
羊羹も一時帰国で入手。 Kamoさんへのお土産。
カステラやフィナンシェにも心揺れたけど、日持ちを考えて、羊羹をチョイス。
夜は、仕込んでおいた仔牛の煮込みのクスクス添え。 旨味たっぷりの汁多めがいい感じ。
「お節料理を食べるのは、主婦が正月休みを得るため」の母の名言を尊重し(笑)、
できるだけ料理は簡単に済ませるよう大晦日に用意しておいた。
デザートは、王子さまの星を真っ二つ! キワノの中は緑色だった。
種の周りが葡萄のようなぷるぷるで、その食感がいい。
ほのかに酸味の味薄め。 Kamoさんは蜂蜜をかけていた。
2日は、お昼に水餃子。 今度はチキンブイヨンで。
夜は、仔牛の煮込みをカレーに変身させたもの。
福神漬けもラッキョウの甘酢漬けもないので、ピクルス。
3日は焼きソーセージにクスクスの残り、野菜炒め添え。
・・・と、お節とも和風とも程遠い簡単料理。 アレンジ加えて“ひと粒で2度美味しい”的なもの。
でも、普段もそうだったりして、結局はいつもとあまり変わらないんだけれどねぇ・・・。
皆さんは、お節料理の中で好きな品は何?
そろそろ体動かして、引き締めないとなぁ・・・。
]]>ごろり・・・と横になって捨ててある。
そうか、もうそんな時期。
今年もありがたいことに、あちこちの国の友達から、
いろんなデザインのクリスマスカードが届いた。
いつも、住所やメールアドレスの変更がないかチェックしてから、棚の上に飾ってる。
カレンダーも新しいものに交換したら、古いものは捨てる・・・のは、もったいなくて。
キレイな写真のものだと、ポストカードサイズに好きな部分を切り抜いて保存。
誕生日カードやサンキューカードなどを作る時に、また利用出来るしね。
年末から年始にかけての細々した用事をあれこれこなして・・・
・・・あっとという間に、3名さまご到着。 長旅、お疲れさま。
1月6日は、エピファニー。 公現祭。
東方の三博士の礼拝の日。
3人の王さまが星に導かれて、幼子イエスのもとへ訪ねてくる。
メルキオール カスパール バルタザールの3人。
乳香、没薬、黄金の手土産持参で。
国によっては、シンタクラース(サン・ニコラ)、サンタクロースに続き、
子供たちにプレゼントをくれる人たち。 悪い子には炭。
エピファニーの前夜、パリでは、何もなさそうだけれど・・・
・・・お隣の国 スペインでは、東方の三博士のパレードがある。
いつものようにTVでチェック。
スペインでは、中にフィギュアが入ってるお菓子、
ドーナツ型に赤や緑のゼリーのようなフルーツがのった
Roscón de Reyes ロスコン・デ・レジェス というのを食べるけれど・・・
・・・フランスでは、Galette des rois ガレット・デ・ロワ。
中にFève フェーヴという陶製のフィギュアが入っていて、
切り分けてもらった分に入ってると当たり。
付属の金色の王冠をかぶれて、皆に祝福してもらって、1年間幸運が続く。
今年初めてのガレット・デ・ロワは、Kamoさんの勝利。
昨年もKamoさんだった気がする・・・。
入っていたフェーヴは、写真の右端にちらっと見える赤いポット。
ちなみに、ぼなね 2013 の記事のゾウさんも
カードの両脇にあった小さなフィギュアも、フェーヴ。
クリスマス期間も、1月6日のエピファニーで終わる。
我が家にはツリーはないけれど、カードや飾りを片付けないとね。
くやしいから、もうひとつガレット・デ・ロワ買ってこようっと。
1月下旬ごろまで売ってるの見かけるから。
バターたっぷりでカロリー高そうだ・・・。
]]>2年前の連日氷点下の日々が懐かしいような、恐ろしいような。
よく暮らせてたなぁ・・・。
12月も終わりに近づいた頃のお話を慌ててアップ。
テュイルリー公園そばを走るRue de Rivoli リヴォリ通り。
アーケードのアーチの連なりと、どこまでも続く背高のっぽの街灯。
光の点線が美しい。
夕方5時過ぎ。 休暇を取ってる人が多いのか、帰宅ラッシュのせいか、道路は渋滞。
ゴールドのイルミネーションの建物はホテル。
窓から見えるパリはどんな風だろうな。 テュイルリー公園の緑やエッフェル塔も?
西へ西へと歩き続けると、やがて北に抜ける道が見え、
奥にニョキッと立つのは、Place Vendôme ヴァンドーム広場の記念柱。
このポイントで数枚撮っていたら、カメラを持った人が次々に撮り始め、ちょっとビックリ。
連鎖反応?
背後には、テュイルリー公園のエントランスがある。
そこには・・・
・・・動物のブロンズ像。 ライオンとイノシシ?
台座部分のサインが目に入り、あ・・・知ってる人。
Auguste Cain オーギュスト・カン(1821-1894)だ。
"Lion et lionne se disputant un sanglier" 1875-1882
↑ 『雄ライオンと雌ライオンがイノシシと闘う』・・・?
対に置かれていたのも同じ彫刻家の作品。 こっちはサイ。
"Rhinocéros attaqué par deux tigres" 1882-1884
↑ 『二頭のトラに襲われるサイ』・・・?
背が低いから見上げる形になってしまい、サイの顔がよく見えない・・・。
さてと、車が多いところを歩くのも嫌だから、テュイルリー公園を抜けて行こう。
ここのメリー・ゴー・ラウンドの灯りもLEDの白く冷めた色に変ってしまった。
宇宙船みたいな機械的な感じ。
昔のほのぼのしたぬくもりのある色が良かったなぁ。
段々と色が濃くなる曇り空。 葉っぱのない木が寒そう。
そっと寄り添うような石のベンチに椅子。
街に背を向け、公園の並木の間にチラチラと見え隠れする灯りを追って、
目指すところへ向かう。
で・・・
・・・特等席に座って、ひとやすみ。 池の向こうにお目当てのものが。
白く輝く観覧車の向こうに、ライトアップされたオベリスク。
そして・・・
・・・エッフェル塔と並んだクリスマスツリー。 どちらの背が高いかな。
答え: クリスマスツリー。 ・・・ウソ。
コンコルド広場にクリスマスツリーが設置されると聞いて見に来た。
いつものノートルダム大聖堂の前のツリーは今年は無さそうだから。
この広場のツリーは、1月3日まで・・・。 記事がアップされる頃には、もうないのかも。
同じ位置から、エッフェル塔のあたりをズームして撮ってみる。
豪華な装飾たっぷりな街灯の間に、金色のエッフェル塔。
コンコルド広場は、相変わらずの賑やかさ。 観覧車に並ぶ行列も長く、ものすごい人の数。
観光バスも数台ほど停まってた。
左端にチラッと見えるシャンゼリゼ大通りのカラフルなイルミネーション。
古いもの、新しいもの、光るものが集まる妙なシーン。
冬の時期の街灯は磨かれていてキレイに見える。
オベリスクの高さは23m。
広場のクリスマスツリーと比べると、どっちが高い?
答え: クリスマスツリー。 ・・・ホント。
パリ市のサイトによると、ツリーは、高さ35m。
ちなみに、重さは10トンほど、幹は直径1mあるらしい。
クリスマスツリーの先端を照らすスポットライトが紺色の空に刺さってた。
あ、そうそう、観覧車は地上65mの高さからの眺めが堪能できるそうな。
コンコルド広場のメリー・ゴー・ラウンドは、まだ暖色系ランプだ。
広場を抜けてコンコルド橋に行った。
いつものエッフェル塔のあるセーヌ川の夜景。
白い灯りのアレクサンドル3世橋。 青く浮かび上がるグラン・パレの屋根。
もうすぐだから、というKamoさんの声にじっと待つ。
始まった。
エッフェル塔のキラキラ・タイム。
白いライトが点滅して、ゴールド&シルバー。 ゴージャスな輝き。
Colonne rostrale 船嘴(せんし)飾りのついた記念柱風の街灯と観覧車。
光のショーに満足して、コンコルド広場に戻り、リヴォリ通りをてくてく。
さっき気になっていた・・・
・・・ヴァンドーム広場へ。
それが、なんとも言えず美しく。 工事中で建設機材もあれこれあるにもかかわらず。
記念柱に合わせると白く飛んでしまうし、
イルミネーションに合わせると記念柱が見えなくなる・・・。
ちなみに記念柱の高さは44.3m。 コンコルド広場のクリスマスツリーより高い。
イルミネーションにだけにターゲットを定めると・・・
・・・光の芸術。 白いカクカクした枝ぶりに線香花火のような繊細さ。
エッフェル塔もそうだったけど、
ゴールド&シルバー、この組み合わせがシンプルでいて、品があってリッチな感じ。
シャンゼリゼ大通りのネオン街のようなイルミネーションより、はるかに気に入った。
お勧め。 ぜひヴァンドーム広場にもお立ち寄りを。
イルミネーションは、
シャンゼリゼ大通りは1月10日まで、ヴァンドーム広場は1月15日まで・・・らしい。
クリスマス期間も東方の三博士の日、1月6日で終わる。
日本は、三が日、終わったのね。
短くて、やわらかい、フランス語の“あけましておめでとう”。
ぼなね !
ほら、ひらがなにすると、〇が3つ見えるでしょ。 ジッと見てると、豚のしっぽ・・・ぽい?
2013年は巳年だけど、それらしいのが見つからず、フランス風にした。
どこがフランス風かって?
これで小説家サン=テグジュペリの『星の王子さま』を思い浮かべるのは私だけ?
王子の星に、うわばみが丸飲みしたゾウ。
大きな蛇のうわばみは只今不在・・・ということで。 ちょっと強引? ・・・かなり強引?
ちなみに星は、果物のキワノ(ツノニガウリ)。
カリグラフィーペンは使ってないけど、新年カードも作って飾った。
うっかり、ANNEE BONNE と順番逆に。 慌ててはがして貼り直し。
あね・ぼん になるところだった。
外側の紙を内側へ折り曲げて、額のようにしたら、
Kamoさんが「これ立体? 立体?」と言ってきた。 ・・・残念ながら平面。
書体は、アール・デコ。
パリの街の中でも、よく見かける。 ほら、店の名前がその書体系。
ブラッスリーの影にもTABACとあったり。
他にも、さらに装飾がかったものも。 その下のRESTAURANTの書体もアール・デコ。
散歩途中で見かけたエントランスは、美しいアール・デコ建築だった。
実際に住むまでは、手書きの斜めの筆記体や、カッパープレート体のイメージだったけれど、
今は、アール・デコの書体が一番パリらしい感じがする。
大晦日に近づいた頃、お茶屋さんに茶葉を買いに行った。
人混みの街の中心を避けて、庶民的な通りにある店舗を選んで。
ふらふらと適当に歩いていたら・・・
・・・あら? あらら?!
コンスタンティン・ブランクーシ広場だって。
あのルーマニア出身の彫刻家の名前からつけたみたい。
ブランクーシの作品も何もないんだけれどね・・・。
美味しそうなシーフードの店はあった。 ウニも置いてあったし♪
そうそう、ポンピドゥー・センターそばのブランクーシのアトリエは面白かったなぁ。
慌ただしい年末に、思わぬ出会い。 終わりよければすべてよし。
2013年は、いいことありそうな感じがした。
で・・・
・・・Kamoさんの「立体?」の言葉にお応えして、もう一点作成。
ぼなね !
ん? N が4つに、Eが3つ・・・・・・二段重ね配置はくどい?
2013年も{異国小路}をどうぞよろしくお願いします。
]]> 左手中指を、洗濯槽のステンレスのドラムを開ける時に挟んで切り、
右手中指は、オマール海老のトゲトゲで切った。
絆創膏を貼って、家事続行。
なるべく水に濡らさないよう、使わないよう、かばいながら。
中指を他の指から離して浮かすようにして。
でもね、しばらくして、ふと気がつくと・・・・・・指がすり代わってる。
人差し指、何で上がってる? どーして休んでるの? 違うでしょっ。
・・・と、何度も絆創膏を貼り替えるはめになるのだった。
こんなドジは、私だけ?
12月中旬過ぎ、なんだか冬らしくない高めの気温が続き、
まんまるにふくらんだ鳩に、そんなに寒くないでしょ、と話しかけそうになった日のお話。
いつものように、シャイヨ宮からエッフェル塔を見る。
鈍い空の色をバックにどっしりと構える姿。
クリスマス前、冬の観光客の多い時期。
人込みを想定してか、テラスにはフェンスが張られ、手すりの端まで近寄れなくなっていた。
ズームすると、さすがに曇天の下、芝生の上でくつろぐ人はいないにしても、
エッフェル塔の足元には、塔に上るための、スゴイ人の行列。
シャイヨ宮の階段を下りて、トロカデロのマルシェ・ド・ノエルへ。
中央の噴水を挟むように、二列に並ぶ屋台の通り。
小さいながら、スケートリンクもあり賑わっていた。
少しずつ陽が傾き、薄暗くなっていく空。 屋台の灯りがつき始める。
東欧の国々からの出店もあり、ハンガリーのシャレでは手作りのプルーンのジャムを、
ルーマニアのシャレではシュトゥルーデルのようなお菓子(林檎とチーズ、1つずつ)を購入。
で、ベンチに座って食べる。 半分食べたところで交換し、林檎とチーズどちらも堪能。
手がベトベトだ・・・出かける際は、ウェットティッシュは必需品。
食べ終わる頃には、ちょうどエッフェル塔の灯りも点き始めた。
じっとしてると冷えてくるね。 ゆっくりと歩いて移動する。
並んで自分たちにカメラを向ける。
ふたり撮りした画像を見て、エッフェル塔が写ってないよと笑ったり。
夏も冬も、ずっとパリから出ない休暇ばかりだけど、
特別なことはなくても、ふたりでいられれば、それでいい。
コンコルド広場、市庁舎、ノートルダム大聖堂、オペラ座ガルニエ宮・・・
メリー・ゴー・ラウンドの装飾画で、一気に回るパリの観光ポイント。
あれこれ微調整して夜景を撮るKamoさんの横で、
動画も撮っておこうかな、とカメラの赤い印のボタンを押す。
メリー・ゴー・ラウンドの天井にもパリの名所が描かれていた。
空がすっかり暗くなる頃には、パラパラと降り出した雨。 自然と歩くのも速くなる。
天気予報、降るって言ってなかったのにね、とブツブツ。
これで、夕方、5時半過ぎ。
雪だったらヨカッタのになぁ。
急いでメトロの駅へと駆けこんだ。
数日後、
熱がある・・・かな・・・
慌てて冷却ジェルシートを探し、ソファーに横になる。
いつの間にか猫のトラチもやってきた。
ふわふわの毛に、ぬくもりが安心する・・・が、上に乗られて苦しさ倍増。
一緒に3時間眠って、見事、復活。 夕飯準備に間にあった。
喉が痛いのに、出かけたりしたからかなぁ・・・
・・・というわけで、風邪をひいた一因はこの日にあり。
指のケガに風邪を乗り越え、もうすぐ2012年も終わりに近づく。
1年の〆はエッフェル塔で。
全部エッフェル塔が登場する写真でした。
いつも{異国小路}に遊びに来てくださってありがとうございます。
皆さまもよいお年をお迎えください。
と、厩の中に眠る幼子を見る。 そして、桶の中に眠る猫も。
では、お料理いただきます。
フランスは25日(火)だけが祝日で、
その前後の24日(月)と26日(水)は平日。 通常通りの仕事日・・・。
オランダは25・26日、チェコでは24・25・26日が祝日だったのに。
クリスマスのお休みも、国によってまちまち。
食卓には、いつもと違ったものを、と・・・
・・・海の幸のプレート。 エゾバイガイ科の貝のBulot ビュロには木靴のピック。
お手軽に茹でてあるのを買って並べただけだったりする・・・。
オマール海老は、ナイフを砥石で鋭利にしてから、ズバッと半身に。
本当のところ、全く買う予定もなかったもの。
でも、デパートで半身50ユーロ以上、
お惣菜屋さんで半身35ユーロ・・・なんて価格を見た後では、
スーパーでのまるまる1匹が12ユーロあまりというのがお得な値段に感じられて・・・つい。
それらの海老は並んで海の底を歩いていたもの同士かもしれない、と考えると、
その分かれ目というのが不思議なものに思えてくる。
左のサイコロ型は、チーズ。 トリュフ味だって。
でも本物のトリュフを食べたことがないから、よく分からないのだった・・・。
飲んだのはワイン。 いつものように甘い系。
左は、カナダの林檎のシードル NEIGE Cider de Glace Premiere (Ice Cider) 。
シードルとあるけれどシュワシュワの発砲ではないタイプの。
6℃くらいに、よく冷やして飲む。
爽やかな甘酸っぱさで、ちゃんと林檎の風味がする。 美味しかった。
右は、OR EXTREME Château Barouillet Monbazillac ・・・とあったもの。
6ユーロあまりの。 極甘。
頂き物のフォアグラがあるからちょうどいい。
・・・って、私は苦手で食べられないんだけれど。
次の日は・・・
・・・簡単で美味しく好評だった、ゼリー寄せ。
小海老、ズッキーニ、人参、赤パプリカでカラフルに。
口どけ爽やか。 暖かい部屋で食べる冷たいものって、心地いい。
メインは、いつもと同じに見えるけれど、Coquelet jaune コクレ・ジョーヌ を丸焼。
若鶏よりも幼い、孵化して30~40日くらいの雄のひな鶏らしい。
600g あまりの重さで、ふたりで分けてちょうどよい大きさ。
我が家の備品のオーブンはかなり古いけれど、丸焼出来る串と機能がある。
奥の面の穴に差すと、ぐるぐる回転しながら焼いてくれる。
滴り落ちる脂を時折からめながら、塩胡椒して小麦粉にまぶしたジャガイモと人参も焼く。
キャンドルも灯して、食卓はこんな雰囲気に。
写真では明るく見えるけれど、実際の部屋は、これよりかなり薄暗い
左上にチラッと見えてるのは、Kamoさんからもらったクリスマスカード。
誕生日、記念日の他にも、様々なシチュエーションでカードをくれたりして、私よりマメ。
今回も出遅れた私は、直前にせっせと手作り。 発送したクリスマスカードとはまた別のカードを。
食後には、とっておきの珈琲を。
京都のイノダコーヒのジャーマンブレンドの豆。 秋に一時帰国した際に買ってきた。
深炒りで、黒くテカリのあるマッチョ仕様な豆。
キッチンから聞こえるゴリゴリと豆を挽く音。 やがて漂ってくる香り。
家で入れてもらう珈琲は格別。
モロッコの甘いお菓子もあるしね。
あと、フルーツの赤ワイン煮。
オレンジ、林檎、干し葡萄、ハチミツ、シナモンやクローブなどのスパイスで。
フランスの干し葡萄は大粒で好き。
そして、Bûche de Noël ビュッシュ・ド・ノエルにも挑戦し作ってみた。
4切れほどで食べきりのミニサイズ。 甘さ控えめダークチョコで大人の味。
飾りには、ベランダで取れたミントとワイルド・ストロベリー。
こんなキリスト生誕の日は、猫のトラチの誕生日でもある。
すくすくと育って15歳になった。 おめでとう。
プレゼントは、日本で買ってきたスープたっぷりのフードを。
人間でも、猫でも、美味しそうに食べてくれる姿を見るのは、この上ない喜びだなぁ。
欧州は1月6日の東方の三博士の日まで飾りは片付けないので、
クリスマス、まだまだ続きます。
2012年の更新も30日(日)で最後の予定。
]]>差し出し人を見ると、懐かしい名前。
ちゃんと届いていたんだね。
この12月の中旬に投函したクリスマス・カードは、ポップな感じ。
昨年はオーソドックス気味だったから。
欧州って案外、紙が高くて・・・なんてぼやいてたら、数年前の一時帰国で、
以前習ってたカリグラフィーの先生にたくさん紙をいただいて、まだまだ手元に豊富。
手持ちの材料や道具、時間、限られたものの中で考えるシンプルなデザイン。
ツリーに見たてた部分は厚紙で型を作って縁をなぞり、
印の通りに切り抜いて二等辺三角形の窓を開ける。
窓に別の紙をあてて、色合いを見る。 選んだ模様の紙が本当にイメージ通りか再チェック。
そして窓裏から模様の紙を貼る。
もう5年以上は使ってるであろう雪のパンチでツリーのトップを。 茶色とグリーンの2色。
カード表紙の四隅は、クリスマスボールのスタンプを利用。 ゴールドインクで。
ほんの少しずつ微妙に異なるカード完成
カードに合わせて選んで切った中紙には、カリグラフィー。
メリー・クリスマスを英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語で。
ポップなカードに合うように、書体はゴシックベースでもカジュアル風に。
年に1度のペンを持つ。 すっかり習った期間より大きく開いたブランク。
文字と文字との快適空間目指して・・・・だけど勘を戻すのが難しい。
なんとか2時間の練習の末、あっという間の本番で一気に書き上げ。 綴り合ってるかが心配。
この後、中紙の上下には、模様の紙を貼ってみた。
マルシェ・ド・ノエル(クリスマス・マーケット)で、買ってもらった飾り。
マトリョーシカの並ぶお店の片隅で見つけて、いいな、と思った瞬間に、
背後から「ほしいものがあったら買ってあげるからね。」の声。 読まれてる・・・。
Santons サントンのロバ。 荷物がブルーベリーののったマフィンに見える。
フランスのプロヴァンス地方の小さな人形。
粘土を焼いた素焼きに彩色されたもので、キリストの降誕シーンを再現する飾り。
サン=シュルピス教会のそばの店で購入。
ロバも、さっそく家畜小屋に・・・と。
小屋に飾るロバは普通荷物を背負ってないものなんだけれど、可愛くてこれにした。
そうそう、ロバのあとに、迷った挙句やっぱり買っておこうと決断し、
子羊と牛を追加。
中央の灯りは、Kamoさんが新しく買ったもの。
家畜小屋は賑やかに。 少々手狭?
東方の三博士にラクダ、幼子イエス、聖母マリアにヨセフ。
そして、ロバ、子羊、牛。 羊飼いはどうしようかなぁ・・・。
今年出したクリスマスの飾りは、シンプルに、これだけ。
で、子羊と牛を買った日にリベンジ。
前記事で消えたと題うった問題のサン=シュルピスのマルシェ・ド・ノエル。
教会の前の広場は・・・・
・・・やっぱり、いつも通りの様子で何も変わりなかった・・・。 ガラーンとした広場のまま。
広場に面して建つ区役所の警備員のおじさまに、たどたどしいフランス語で聞いてみたら、
「サン=シュルピスのマルシェ・ド・ノエルは無いよ。」、とのこと。
仕方ない・・・。
広場の片隅にあるメリー・ゴー・ラウンドを見に行く。
この時はネットが掛けられていて、まだ営業してなかった。
12月22日からのよう。
翌年1月6日まで、無料で乗れるメリー・ゴー・ラウンドが、パリにいくつか設置され、
サン=シュルピスのメリー・ゴー・ラウンドもその一つ。
あぁ・・・新聞やいくつかのサイトで見たサン=シュルピスのマルシェ・ド・ノエルの情報は
いったい何だったんだろう・・・。
2012年の日付がちゃんと入っていたのに。
ガッカリ気分を抱えたまま、寄り道しながらの夕方散歩。
パン&ケーキ屋さんの店先で見つけたミニサイズのbûche de Noël ビュッシュ・ド・ノエル。
パンナコッタ、ダブルチョコなどいくつか味の種類があるみたい。
我が家もクリスマスの料理の準備しないとなぁ。
気を取り直して・・・
♪ ジォワイユー・ノエル ♪
皆さまも楽しいクリスマス(休暇)を。
25日(火)はお休みして、次回は28日(金)アップの予定。
]]>あ、ロバはいるのに、お父さんがまだだ。
羊飼いは?
我が家で最優先は、東方の三博士。
12月の初めのお話。
新聞などでマルシェ・ド・ノエル(クリスマス・マーケット)の開催情報を見かけ、
気になる場所へ行ってみた。
Église Saint-Sulpice サン=シュルピス教会。
傾き始めた陽の光に照らされて、ほんのり温かみのある石の色。 そんな教会の鐘楼に・・・
・・・風を受ける人。 身にまとった布がバタバタとはためく・・・かのよう。
一枚目の写真を撮った位置から、CASIO(EX-H30)だと、ここまでズーム。
SONY(RX100)は先の鐘楼がめいっぱい。
すっかり日陰に入った『4人の枢機卿の噴水』。
この広場に、マルシェ・ド・ノエルがたつはずなのに・・・おかしい、見当たらない。
教会のファサード上階の廊下にも像。 今まで気がつかなかった。
冬の低い太陽の光を浴びて、浮かび上がってきたみたい。
せっかくだから、教会、見て行こう。
ポルタイユの上にあるレリーフも、スポットライトで像の陰影がくっきり。 美しい横顔。
冬のやわらかな光に包まれて。
夏と冬では太陽の傾きが異なるために、夏には照らされることはない。
だって、こんなに奥まったところにあるから。 右が先の兵士の像。
冬も曇りがちの日が多いゆえ、晴れの午後、貴重なタイミングに恵まれた。
この位置から正面に見えているレリーフには・・・
岩場にいるふたり。 左の天使の手には剣。
女性は右手に天秤、左手には大きな本を持って、
今にも襲いかかろうとする大波を振り返るように見ている。
タイトルも作者も年代も、まるっきり分からないけれど、
この日、この時間に、これらのレリーフの前に立つことができたことだけで満足。
夜の暗闇で見るイルミネーションの光とは、全く違う光の表現、感じ方。
まだまだ明るい中での光。
はて・・・いったいマルシェ・ド・ノエルは、どこに?
日付も確認したのに、どうして見あたらないんだろう。
確かに一昨年はここで開催されてたのに。 去年も来た時はなかった・・・。
パリで初めて見たマルシェ・ド・ノエルがここのだった。
でも、その時はひとり、用事の途中で立ち寄っただけだったので、
ふたりで一緒に見てみたかったのに。
ま、いいや、教会の中に入ろう。
ドラクロワのフレスコ画は修復中で足場が組まれていた。
見ることができたのは、天井画の『悪魔を討つ大天使ミカエル』だけ。
大きく手を広げて立つキリストの像の前には、捧げられたたくさんのキャンドル。
何かをやさしく包み込むように、温かく迎え、受け入れる・・・実際には難しいこと。
寛容さ、思いやりを忘れてやしないか、自分を省みる。
時間に追われて気持ちに余裕がなくなると、
まるくあるべき心がカクカクしてきてるのが分かる。
そのうちトゲトゲになってしまわないかと心配で、深呼吸して気分をリセット。
自分だけの力じゃない。 誰かに見守られて、今、ここまで来ることができた。
困難な時も、なんとか乗り越えられたのは、単なる幸運じゃないだろう。
見えないけれど、ありがとう。
サン=シュルピス教会を出て、ちょこっとお店に寄ってクリスマスの買い物をしてから、
裏道に入る。
アルプホルンの演奏にしばし、スイスの山を想う。
・・・って、写真で見ただけで、まだ行ったことはない。
大きな通りに出て・・・
・・・次に寄ったのは、
Abbaye de Saint-Germain-des-Prés サン・ジェルマン・デ・プレ教会。
入口には彗星と流れる滝のような電飾。
この付近も、マルシェ・ド・ノエルが開催される場所。 でもこの時はまだ屋台建設中。
中はとっても静か。 まだクリスマスの飾りの準備の最中だった。
白馬に乗ったキリストの絵。
下には金色の装飾付き文字で"LAPIDES CLAMABUNT"とある。 ラテン語のよう。
調べると、意味は「石が叫ぶだろう」。
聖書のルカによる福音書19章40節に出てくる言葉みたい。
その上には立体風なアーチに4人。
右から2番目のうつむいた女性の伏し目がちな表情がキレイだった。
その向かいには、十字架を背負って歩くキリスト。 後ろの女性たちの方を振り返っている。
この絵の下には、"FLETE ET SUPER FILIOS" ・・・「子供たちのために泣きなさい」。
聖書のルカによる福音書23章28節に出てくるらしい。
翼廊あたりの絵。 SONYだと暗くてもお任せ、押すだけ。
CASIOに比べると断然色がよくなった。
→ 以前来た時の写真のある記事。
以前、CASIOで撮ってブレて失敗した魚のいる柱頭も、
その上のオリーブの枝と鳩だってキレイに撮れた。 暗いところでのズームもへっちゃら。
写真を撮りながら、いつもいろんなことを考える。
教会の中は静かで、そこにいる時だけ、
日常から一歩脇に離れて、一時停止状態になれるからかもしれない。
後でブログを書くために調べていたら、
気になって撮ったものの中に、必要としていたヒントがあったりしてね。
教会を出て南を見ると、薄ら明るさの残る空をバックに、モンパルナス・タワーが。
通りの青と白のイルミネーションがちょっと寒そう。
モンパルナス・タワーの方に、行ってみよう。
信号待ちの三角エリアで。
先の写真はズームしたから近そうに見えるけど、実際の距離としてはこのくらい。
まっすぐタワーまで伸びる道は、Rue de Rennes レンヌ通り。
Boulevard Saint-Germain サン・ジェルマン大通りも
ブルーのイルミネーションが東西に続く。
レンヌ通りをウィンドー・ショッピングしながら、このまま食べて帰ろうか、なんて話になり・・・
・・・珍しく外食。 といってもインド料理。 モンパルナス・タワーの近くの店で。
メニュー料理の選択肢から選んだのは、
前菜にタンドリーチキン、メインが海老のカレー、デザートはHALWA。
飲み物には、マンゴラッシー。
HALWA ハルワは、食感は粒々。 セモリナのプディングのようなもの。
スライスアーモンドにピスタチオの粉、生クリーム添え。
かなり甘めで、サイズも大きい。 豆腐一丁・・・までは行かないけど近い。
タンドリーチキンにはナン、海老カレーにはバスマティ米がついてるし、
マンゴラッシーはピッチャーで出てきて、
食べごたえあり・・・というか、こんなに食べられないというほど大量。
メニュー 22ユーロ + マンゴラッシー 7ユーロで、ひとり29ユーロ。
(約2,442円) (約777円) (約3,219円)
肝心なこと、ピリ辛ホットにしてね、っていいい忘れた・・・。
フランス人に合わせたカレーは日本人には辛くないので、
ぜひ、注文の際に、ひとこと添えてみることをお勧め。
マルシェ・ド・ノエルについて調べ直すと、サン=シュルピスは、12月10日~24日まで。
12月1日とあった情報は、10日の間違いだったみたい。
ちなみにサン=ジェルマン=デ=プレは、12月6日~翌年1月2日まで。
時間があったら、リベンジしてみよっと。
日曜日もまた、記事アップ予定。
]]>