小さな町ダム [ベルギー]
ブルージュの北東、約7kmほどのところにある町、Damme ダム。
ここは、12世紀にブルージュの外港として築かれた町です。 小さな町ですが、ブルージュの地元民が休日を楽しみにやってくる場所で、今では、たくさんのレストランやカフェでにぎわっています。
Damse Vaart ダムの水路 橋から北側
メイン通りのはずれにある橋。 運河をのぞき込むと、水草の間に、たくさんの魚が見えました。 ここなら、何か釣れそう。 並木道の両側には、のどかな田園風景が広がります。
Damse Vaart ダムの水路 橋から南側
ブルージュの町がある方角です。 右には、1867年に建てられた風車が見えます。
ブルージュからは、車なら、この運河沿いを走って20分ほど。 また、ブルージュの町はずれの乗り場から、「Lamme Goedzak号」 という小さな外輪船に乗れば、この運河を通って、ダムまでアクセスできます。 所要時間約30分。
Onze-Lieve-Vrouwekerk 聖母教会
この教会は14世紀ごろのもの。 1725年に、真ん中の側廊、聖堂側室、翼廊(写真の真ん中あたり)が壊され、崩壊寸前だった塔の尖頭も、その時に壊された模様。 今、残っている塔の高さは、43m。
昔に来た時には、この教会は、まるで廃墟のようで、中には入れなかった覚えがあります。 今では、すっかりきれいになっててビックリ。 右側には散歩道もあり、ベンチには、のんびりと午後の光を浴びながらお話しする人たちが。
聖母教会の内部
見学料は、ひとり50セント(約84円)。 親切なおじいさんが、中の説明をしてくれます。 最初、英語だったのが、いつのまにか、スペイン語に・・・しかし、私達は、そのほうが分かるので、そのまま話を聞き、スペイン語で返事してたら、 おじいさんも、あっ、と気づいたよう・・・。 ビックリしてました。
Stadhuis 市庁舎
1464年頃に、ゴシック様式で建てられたようです。 この日は、前の広場に、本のマーケットがたっていました。
Pannekoek パンケーキ
ベルギーなら、ワッフル! ・・・と思ったのですが、意外にもなかったので、なじみのあるパンケーキを注文。 バニラアイスに、チョコレートソース、さらに粉砂糖が。 しかも、生地が2枚も! なのに、3.5ユーロ(約585円)。 オランダではもっと高いです。 ちょっと得した気分。
ダムの町いろいろ
本屋さんの看板、通りに面したとあるお家(ブルーのコーディネイトが素敵)、メイン通りのはずれの野原にいる羊、野に咲く花(だぶんポピー)
ダムは、1997年から、フランドル地方最初のBoekendorp 本の村としても知られています。
市庁舎前にも像が立つ、作家 Jacob van Maerlant (1225頃-1300頃)は、この地に住み、ここで働いてました。 また、作家Charles de Coster は自分の作品「De legende van Uilenspiegel en Lamme Goedzak」で、登場人物 Tijl Ulenspiegel の生誕の地をこのダムと設定したのが背景にあるようです。
ちなみに日本では、ドイツ語の Till Eulenspiegel(ティル・オイレンシュピーゲル)で通っていて、元々は、フランドル地方や北ドイツの民話に出てくる架空の人物らしいです。
帰り道サイドミラーに写る並木道
ブルージュやダムの北を走る自動車専用道路。 アントワープ近辺だけ途中から高速道路になる道。 交差点がいくつもあって、そのあたりは90km/h制限付きですが、渋滞もなくスムーズです。
他に、ブルージュの南を通る高速道路で、ゲントを通ってアントワープに抜ける道もあるのですが、そちらは渋滞が多いそう・・・。
あっという間に、オランダへ。 近所の高速道路の出入り口は工事中なので、いつもと違う道から家路へ。
隣の町の交差点
すっかり日が落ちて、暗くなり始めています。 日帰り夏休みシリーズ、まだまだ始まったばかりです。
Inatimy さん、西班牙語堪能なんですね。
私は、デナダしか返せません。
仏蘭西語以外で話しかけられるときは西班牙語のほうが多いです。(こちらの年配の方も西班牙語は分かるけど英語はダメな方多いです)
by julliez (2007-07-16 23:28)
2番目の写真は、絵のよう。じっと見いってしまいました。
パンケーキもとってもリアルな写真で食べたい~。これで4ユーロしないとはの安いですね~。
「ティル・オイレンシュピーゲルのいたづら」はシュトラウスが交響曲にしていますね。
by TaekoLovesParis (2007-07-17 00:59)
ダムの町、素敵なところですね。
古びた教会も素敵だし、パンケーキも美味しそう♪
スペイン語がお分かりになるの?すごいです~!!
by MOCOMOCO (2007-07-17 15:39)
ダムの水路をはじめとして、絵になる写真がいっぱいで素敵です!
空も夏っぽい青さで気持ちよさそうですね。
by polo (2007-07-17 20:16)
ベルギーの町なのに、水車が見えるからまるでオランダのよう。
フランドル派の絵画のように美しいです。
(ちなみに…私はどの画家よりもフェルメールが一番好きです。)
日帰りで国境を越えられる、陸続きだからこその羨ましさ。
これからも様々なところに行かれるのですね♪
とっても楽しみ!
by (2007-07-18 10:53)
⇒Krause さま、xml_xsl さま
nice! ありがとうございます。
⇒julliez さま
日本で中学から英語10年勉強しても話せないのが、コンプレックスです。他に相性のいい言語があるはず、と始めた西班牙語が当たりでした。 まだまだ改善要ですが。 仏蘭西語は、挨拶しかできません・・・。 数字で挫折しました。 押入れで深い眠りについた仏蘭西語の教材。
⇒TaekoLovesParis さま
2番目の写真、私も気に入ってます♪ シュトラウスの交響曲「ティル・オイレンシュピーゲルのいたづら」聴いてみたいですね。 どんなのか気になります。
⇒MOCOMOCO さま
英語は、聞いてもさっぱり???ですが、スペイン語はまだマシ・・・程度です。 母音が日本語と同じ、あいうえお、の5つなので、英語より覚えやすかったです。
⇒polo さま
珍しく晴れました。 のんびりと出来きます。 中世の町並みも素敵ですが、ここには、また違った魅力がありますね。
⇒Roseblanche さま
たくさん似てるところもあるけれど、また違った面もたくさんあって、それを見つけるのも楽しみの一つです。 陸続きなのに、文化や風習、言葉も違って、不思議な感覚です♪
by Inatimy (2007-07-19 05:42)
綺麗な街ですね、こんな街があるんだあ。。。
行って見たいです。
それにしても、アムステルダムとベルギーってホントに近いんですね。
by ミカチ (2007-07-20 08:12)
⇒いっぷくさま、miffy さま
nice! ありがとうございます。
⇒ミカチさま
小さな町は、中で迷うこともないので、好きです♪
オランダは九州くらいの面積だそうですので、日本だったら、九州から中国地方まで・・・って感じの移動距離ですかね・・・?
by Inatimy (2007-07-22 22:37)