ボビンレースと教会 [ベルギー]
鐘楼を後にして、向かった先は、町の東。 運河を渡って、Molenmeers通りを歩きます。 このあたりは、観光客も少なく、ひっそり。 さてさて、見えてきたのが、この教会。
Jeruzalemkerk エルサレム教会
15世紀に、エルサレムにあるキリストの墓「聖墳墓教会」の様式にならって建てられたものだそうです。 愛嬌のあるユニークな外見です。
歩きながら、ふと目を右横にやると、また別の教会が見えました。
小路の奥に見える St. Annakerk 聖アンナ教会
すらりとした尖がり屋根です。 手前、左の建物の外壁角には、像が飾られています。 こういったものを、よく見かけます。 単なる飾りなのか、何か深い意味があるのか・・・。
お店の建物の角に像
他の場所でも、建物の角が、一部削られ、そのニッチに像が置かれています。 別のパターンで、出入り口の扉の上の壁にあったり。 気にかけて見てみると、ここにも、あそこにも・・・。 ちょっと、日本のお地蔵さんを思い出しました。
寄り道が長くなってしまいましたが、ようやく、楽しみにしていたエルサレム教会のすぐ隣にあるレースセンターに到着。 入場料2.5ユーロ。 これでエルサレム教会も見ることが出来ます。
Kantcentrum レースセンターの庭
左は、裏庭側からエルサレム教会を見たところ。 写真の左側にある木はイチジク。 まだ実は青かったです。 木に隠れて見づらいですが、教会の塔の手前に、ひっそりと建つ家が、レースの展示されている場所。
解説によると、このレースセンターは、15世紀にジェノバの商人、Adorno家が建築した救貧院「エルサレムの家」だったところ。 以前はレース職人の家族が住んでいたそうです。
右は、その逆で、敷地の入り口側から奥を見たところ。 手前にある、細やかな花をつけた紫陽花がきれいでした。
ボビンレースの実演 と 展示されていたレース
午後からは、ボビンレースの実演を見ることが出来ます。 ここでは、ボビンレースの様々な講習もあり、夏には、海外からもたくさんの方が、習いに来られるようです。
古いレースも展示されてました。 総レースの服も。 そういえば、アムステルダムの国立ミュージアムでも、レースを身に着けた人々の描かれた絵を観たことがあります。 私なら、汚すのが怖くて、着られません・・・。 洗濯も面倒だし・・・。
レースの展示の見学の後、エルサレム教会に入りました。
エルサレム教会のステンドグラス
16世紀のこのステンドグラスには、Adorno一家の姿が描かれていて、それぞれ、自分の守護聖人に付き添われています。
エルサレム教会の中 (セピアで撮影)
この教会には、建立者のAnselm Adorno とその妻Margareta Van der Banck の墓があります。
妻は、1472年頃なくなり、ここに埋葬されました。 夫Anselm Adornoは、1483年にスコットランドで殺されLinlithgowに葬られましたが、彼の心臓は、鉛の箱でブルージュに持ってこられ、彼の妻の隣に安置されたということです。
エルサレム教会を見学した後、帰りに、レースセンターに併設されているショップへ。 中に入ると、いろんな専門的な道具や何かがズラリ。 初めて見るものに、ドキドキ。
そう、今回の旅の一番の目的は、ここ。 せっかくオランダにいるのだし、秋から、ボビンレースを習い始めようかと、レースの聖地ブルージュへ道具を買いに来たのでした。 新たなる趣味の開拓です。
ボビンレースの道具
ボビンレースを始めたい、と、お店のお姉さんに伝えると、初心者に必要なものを、テキパキと揃えてくれました。 カバンでのクッサンの持ち運び方、何に使う道具なのか、同じ道具でもデザインが違うものは、どういった利点があるのかを、ゆっくりとした英語で説明してくれました。
クッサン(直径60cm)とそのキャリーバッグ(防水)、初心者用のボビンレースの本(オランダ語)とその英語訳テキスト、フィルム、初心者用の重めのボビン50本、ピン、ピンリフター(ピン抜き)、ピンプッシャー(ピン押し)、プリッカー(パターンの厚紙に穴をあける)、鈎針、糸(Egyptisch 綿 1000m)、ボビンホルダー5本(ボビン留め)。
計: 約200ユーロ(約33,400円)。 ユーロ高とはいえ、きっと、日本では、もっともっと費用がかかるんでしょうね。
これだけ買ったんだから、もう後戻りは出来ない、と自分にプレッシャーをかけて、くじけないように頑張ります・・・。
わあ~~やっぱりレースだったんですね♪
確か、私の先生もKANTの会員でいらっしゃいます。
ベルギーでのお話も伺う機会が多いのですよ。
やっぱり憧れの地だわ~~~
そうそう、道具も高いです。
私の使っているボビンは1個350円もします。(先生からの指定。)
でも、手の馴染み加減とか、慣れちゃうと他のではダメですね。
レース、頑張ってくださいね。
クロス(交差)とツイスト(ねじ)という、単純と言えば単純な動きの組み合わせだけで、無限の世界が広がる。
私も、頑張りますね~~~
by (2007-07-15 07:43)
素晴らしいです。
きっと器用なInatimy さんですから素敵な作品がこのブログで拝見できる事と期待しています(。・ω・。)ノ♡
って、これもプレッシャー??
by julliez (2007-07-15 19:19)
オランダにお住まいなのですね。セピア色の写真素敵です。ボビンレースもいいですね。
by naonao (2007-07-15 21:58)
某岐阜系企業のお客さんの奥さんは、毎週アムスからブルージュまで習いに行かれています。たいしたもんです。
by (2007-07-15 23:27)
素敵な風景~。ブルージュには是非行ってみたくなりました。
そう、ボビンレースでも有名ですね。
一式買われて、これからスタートですね!
素敵な作品が出来上がりそう^^楽しみです!
by MOCOMOCO (2007-07-16 14:07)
私もレースセンターに行きました。写真を見るとなつかしいです。
そのとき買ったコースターをアイロンをかけながら今でも使っています。
レースのアイロンがけが、ぴしっと決まるようになったら一人前って思いながら。。。ボビンレースは親友の姉上のライフワーク。根気とお金がいるってきいています。
by TaekoLovesParis (2007-07-17 01:05)
⇒taktak さま、Moon さま、Krause さま、xml_xsl さま、plot さま
nice! ありがとうございました。
⇒Roseblanche さま
そこで安く手に入るというので、夏の旅行を兼ねて、行ってしまいました。
道具が揃ったので、あとは、受講の申込みに行くだけです♪ またいろいろお尋ねするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
⇒julliez さま
心地よいプレッシャーをありがとうございます♪ 励みになります。 でも、器用じゃないんですよ・・・。 過去、英国式のボビンレース一日体験に行ったことがあるんですが、蜘蛛の巣よりひどい仕上がりでした・・・。
⇒naonao さま
そうなんです、オランダに住んでます・・・。 言葉に苦労し、趣味で気晴らししてます。 また、このブログに、遊びに来てくださいね。
⇒Ikesan
毎週アムスからブルージュまで、だなんて、私には絶対無理ですね。 これから先、秋・冬と暗くなるのに、その距離じゃ挫折が目に見えてます・・・。 その奥様は、超人ですね。
⇒MOCOMOCO さま
お見せできる作品が出来上がるまで、道のりは遠そうですが、懲りずに、お付き合いくださいね。 いつか、載せます!・・・って、何年後・・・?
⇒TaekoLovesParis さま
根気とお金・・・私には、あるかしら・・・? お小遣い、節約します。 レースのアイロンがけも、練習しますね。 あ、まずは、アイロンがけできるものを作らないといけませんね。
by Inatimy (2007-07-17 05:47)
小路から見える聖アンナ教会の景色がすごく気に入りました。
エルサレム教会のステンドグラスも素敵ですね~
またボビンレースはこのあたりが有名なのですね。勉強になります。
ぜひボビンレースの方も楽しんで作ってくださいね!
by polo (2007-07-17 20:13)
⇒polo さま
細い路の向こうに、何があるのか、魅惑的ですよね。 ついつい寄り道してしまいます。 ボビンレース、難しそうですが、地道に突き進みたいと思います・・・。
by Inatimy (2007-07-19 05:16)
わぉ、私はこういう細かい手芸はとっても苦手なので尊敬します。
ボビンレースって根気要るんですよね。頑張ってくださーい!
by ミカチ (2007-07-20 08:14)
⇒ミカチさま
私もまだ、向いてるかどうかも分かりませんが・・・道具買ってしまったので根気使い果たすくらい頑張ります♪
⇒miffy さま
nice! ありがとうございます。
by Inatimy (2007-07-22 22:33)