結婚式とパーティー [オランダ]
オランダ人のお友達に、結婚式に招待していただきました。 式の後のパーティーへは一度だけありますが、異国の地の結婚式に参列するのは、初めてのこと。 ドキドキです。
場所は、教会でもなく、市役所でもなく・・・。 部屋の中には、椅子が並び、花が飾られ、燭台にはキャンドル。 明るい日の差し込む天窓の下に設けられたテーブルの上は・・・
こんなふうに、花びらで飾られていました。 書類と、両端にバラの一輪挿し＆ミニキャンドル。 床にも花びら。 この建物を外から見ると・・・
・・・外観は、こんな風。 左の建物Eが、式が行われる広間。 向こうに見える建物F（１９３９年に建てられたそう。）との間には、中庭があって、ふたつの建物は、奥が廊下でつながっています。 これは、式の後に撮ったので、右端にポッフェルチェスの屋台が見えますね。
ここは、以前、1800 Roeden と呼ばれていたところ。 弾薬や火薬を保管する昔の倉庫が建ち並ぶ場所。 １９８４年まで、防衛省の弾薬保管場所として使われていたそう。 結婚式会場となっているこの建物も、昔は、小規模貯蔵庫だったようで、扉には・・・
・・・「最大負荷量は床１平米につき１０００KG」のプレートがそのまま。 現在、料理、貸し会場、イベントなどいろんなことをアレンジしてる het Rijk van de Keizer という会社が、ここを拠点に活動しているそうな・・・。
部屋の中から入り口を見たところ。 コーナーで、紅茶、珈琲、コーラ、ワインなど、飲物をサービスしてくれます。 １４時から人が集まり、それぞれ、歓談。 この日のドレスコードは、男性は夏らしいスーツ＆女性はサマードレスなど・・・。 でも、最高気温で１８℃と、半袖はかなり肌寒いんです。 私は淡いアプリコットオレンジの薄手のショールをはおってました。
右の写真は、部屋の奥の窓際。 ここにも花と小さなキャンドルがありました。
中央に飾られていた花。 やっぱり、日本より、色彩がにぎやかな気がします。
花びらが分厚そうな、バラの花。 色とりどりで、日本とは、違ったアレンジですね。
さりげなく、あたりを観察していると、皆、外に出ましょう、との声が。 どうやら、新郎新婦のご到着の時間。 このとき、だいたい１５時ごろ。
外には、こんな荷車がそのまま置いてあったり、煉瓦造りの建物の壁には、若い葡萄が。
この日の主役のおふたり。 深緑のドレスに、濃いピンクのブーケ。 髪飾りにも同じ花。 そのピンクにあわせるかのように、新郎のネクタイもピンク。 皆に、笑顔で迎えられ、会場へ。
新郎新婦が乗ってきた車がこれ。 シトロエン。 フランスのメーカーでしたっけ・・・。
新郎は、中央のテーブルの前に立ち、参列者の皆さんは、着席して、一旦奥に控えた新婦を待ちます。 どんな流れで進行していくのか、緊張しますね。
拍手の中、新婦が入場。
二人揃って、中央の席へ。 宗教的なものは一切なく、このあと、新郎側・新婦側、それぞれから、２名ほど出てきてスピーチが行われました。 新婦のお母様のお話には、幼かった頃のエピソードが入り、新婦のお友達からは、２人の仲のよさが伝わってくるようなお話・・・と和やかムードで、式は進み・・・新郎新婦ふたりのキス。 指輪の交換もありませんでした。
その後、書類。 左の男性が手に持っているのは、Huwelijksboekje と表紙に書いてあります。 Trouwboekje とも言うのかしら。 いわゆる、結婚証明書です。 新郎新婦のほか、証人ふたりもサインしてたみたいです。
書類上の手続きも終わり、式はめでたく終了。 新郎の合図で、音楽が流れ、椅子は、壁際に並べられて、広々とした会場で、楽しく歓談。 新郎新婦、いつもふたりで・・・ではなく、それぞれが、自由にお友達や家族とお話。
式の終わった１６時ごろからは、Borreluur（食前酒の時間）で、ひと口サイズの軽いおつまみで。 串焼きのサテ風チキン、海老、肉団子・・・トレイを持った係りの人が、いろいろ勧めてくれます。 この時間帯に、前記事のポッフェルチェスが振舞われました。
曇っていた空も、次第にまた晴れてきて、私達は、新郎のお父様と外で立ち話。 外には、こんな植物が。
再び中に入ると、先ほどの中央のテーブルには、新婦が持っていたブーケとともに、アルバム。 この場で、自動現像型のインスタントカメラで写真を撮ってもらい、アルバムに貼って、横にメッセージを書くようになっています。
右の写真は、木箱の中へ持ち寄られた新郎新婦へのチョコ。 この日は、メッセージを添えて、チョコを贈ることになっていました。 あと、新郎新婦へのお祝いは、振込みで。 ふたりは、新しい家を買ったばかり。 その家のリフォーム代として、心ばかり。
チョコ＆振込みの件は、彼らのお友達が出してくれた招待状に書かれてありました。何をお祝いにあげたらいいのか悩むことなく、相手の希望のものを贈ることが出来るので、いい方法ですね。
やがて、会場は、もうひとつの建物Fへ。 １８時からは、夕食が。 こちらも立食スタイル。 壁際に、椅子やソファーが並んでいます。
天井からは、白馬のデコレーション。 壁にはキャンドル。 生演奏も。 この右側にずらりと料理が並びます。 後方入り口そばのカウンターでは、好きなもみ物をオーダー。 反対側、左の壁には・・・この日、楽しみにしていたものも。 自由に好きなだけ、食べられます。 新郎新婦もお皿を持ち、皆とお話しながら食べて、あちこちへ。
これが、生演奏の人たちがいる壁側のお料理の一部をお皿に盛ったもの。 ツナサラダ、白身魚、ナス、マカロニサラダ・・・などなど。 他にもいろいろありました。
で、反対側のコーナーにある、楽しみにしていたものが・・・
・・・これ、カレー。 写真は、ラムカレー。 コリアンダーの香りがとてもよく、たまりません。 他に、チキンカレー、ベジタリアンの方向けのジャガイモがメインのカレー、と３種類。 新郎のお父様はイラン系インド人だそうで、お父様が選ばれたお店のお料理だとか。 確かに、かなり美味でした。 ３種類すべて試し、何度もおかわりして満腹。
途中、新婦のお兄さまのスピーチ。 妹思いのお兄さま、皆さんへの感謝の言葉も。 この後、２０時から、夜のパーティーの部。 まだまだ、来客続きます。 でも、私達は、そろそろ失礼して・・・。
今頃、ふたりは、新婚旅行中。 末永くお幸せに♪
ちなみに、日本の結婚式のような、引き出物の習慣はありません・・・。
タグ：boda
心温まるいいお式でしたね♡
でも、日本とはかなり結婚式の風習が異なるのですね~。
会場が元・弾薬庫というのに目がテンになりましたが、薔薇と葡萄に囲まれて、みんなの顔や車のナンバーが♡だらけなInatimyさんの演出にもぐっときます^^
カレーのごはんがピンク色っていうのも結婚式らしくてかわいい。
でもね、いちばん羨ましかったのは、みんながチョコを贈るっていうアイディアだわぁ（笑）
by てんとうむし (2008-07-28 22:12)
手作りの素敵な結婚式ですね。
ディスプレイや演出もなかなか洒落た感じで、料理もおいしそう。出席している皆さんも皆楽しそうですね。
by luces (2008-07-29 00:58)
手作りの結婚式っぽくってステキですね。
アメリカは、もっと派手。
デパートに行って「花嫁＆花婿」の名前いうと
彼らの欲しい物リストから、こっちが支払える値段のものを選んで
PCでぽちっとして新婚さんへのプレゼント決定。
by ぴーすけ君 (2008-07-29 12:22)
最近では日本も人前結婚式やレストランウェディングが増えてきました。
手作りの結婚式って素敵ですね＾＾
花嫁さんのドレス玉虫色っぽくてとっても綺麗ですね～
by miffy (2008-07-29 17:14)
インスタントカメラで写真を撮り、アルバムに貼って、横にメッセージを書く☆これいいですね～。手作り結婚式♪素敵（*^_^*）
by 夢空 (2008-07-30 07:45)
とても興味深く拝見しました♪
手作り感のある、素敵な式でしたね～！宗教的な匂いも一切無しで、ドレスや花の装飾も日本とはまた違う雰囲気ですね～。花のアレンジメントは色使いがホント日本のものとは違って面白いです。
プレゼントのシステムも合理的でいいかもしれませんね。
お料理も美味しそうだし、素敵な１日になりましたね！
by MOCOMOCO (2008-07-30 09:25)
異国の結婚式って興味深いですね、その土地への理解も深まるし、
いろいろな人とも出会えるし。いい経験なさいましたね。
by いっぷく (2008-07-30 10:49)
→デザイン屋さま、Krauseさま、yooko さま、takemovies さま、
yukitan さま、TaekoLovesParis さま、yk2 さま、
toraneko-tora さま、satoe さま
nice! ありがとうございます。
→てんとうむしさま
顔がわからないように細工しなきゃと思って、どうしようかな～と、いろいろソフトさわってたら、ハートが見つかったので、オランダだし国の色のオレンジで♪
ご飯がピンク色なのは、照明の加減かしら・・・。 でも、仲の良い新郎新婦さんのパワーで、実際、ピンクのご飯に変身してたかも♪
ここのところ、暑い日が続いているので、彼らの家で、冷蔵庫に入りきらないチョコがとけてなければいいなぁ・・・と思う私でした。
→luces さま
この結婚式をアレンジした het Rijk van de Keizer という会社、なかなかセンスいいです♪ 夕食の会場には、白い壁に、新郎新婦の写真のスライドショーが無声で映し出され、これも、楽しめました♪
→ぴーすけ君さま
お庭で、親戚やお友達を呼んで・・・というイメージがあったんですが、アメリカの結婚式、もっと盛大なんですか・・・。 そういえば、ケーキも色とりどりだったっけなぁ・・・と学校の歓迎会で出されたものを思い出したり・・・。
→miffy さま
私も、スキー場での結婚式を見たことがあります♪ 水族館で式をあげた、というニュースもあったかしら・・・。 その人らしさがにじみ出ていて、素敵ですね～♪
→夢空さま
これは、いい案でした♪ 思い出に残りますね♪ あとで、パラパラめくって、メッセージに、クスッと笑ったりしてるのかな～。
→MOCOMOCOさま
私も、ドレスとお花の雰囲気が日本と違うので、注目でした♪ 国によって、いろんな結婚式の表情があるんだぁ・・・としみじみ。
きっと、オランダ人が日本で結婚式に招待された日には、お色直しだとか、お友達の余興、引き出物などに驚いたり、ご両親への手紙に感動するかも♪
→いっぷくさま
異国の結婚式は、いい経験でした♪ これで、言葉がもっと分かってればなぁ・・・と日頃の勉強不足がくやまれるのでした・・・。 がんばろう、っと。
by Inatimy (2008-07-31 05:55)
とても貴重な経験でしたね！
オランダの現代の結婚式事情を垣間見ることもできるし、
オランダのパーティー料理も堪能できるし・・
手作りの心温まる素敵なパーティーでしたね。
こういう時知らない方と外国語でおしゃべりするのが
なかなか大変ですよね。
by rino (2008-07-31 13:50)
新婦の方の入場された時の写真の新婦の女性の少し、新郎の方のほうへかしげた首の感じが幸せいっぱいなんだな～なんて感じました^^
by Ballacki (2008-08-01 23:45)
このような場にお呼ばれすると、自分が何を着ていくか非常に悩みます。
日本だったら悩んだら着物という手もありますが、夏場の南ヨーロッパでそれはありえないですから。。でも良い思い出になりますね。
by ミカチ (2008-08-03 19:42)
→michael さま、blume さま、いささま、nao さま
nice! ありがとうございます。
→rino さま
rino さんところで、異国の結婚式は言葉が大変だなぁ・・・と、のんきに読んで構えてたら、いざ、招待されることに・・・。 英語もオランダ語も中途半端なので、ほんと、何お話していいのやら、でした。
→Ballacki さま
幸せは、さりげない仕草にも表れますね～♪ ふたりとも、とっても気さくな楽しいオランダ人です♪
→ミカチさま
私もかなり迷いました・・・お祝いの場で着られる様な服が夏物しかなく、なのに、その日は、気温が下がる、と知り・・・うわぁ～っ！！って感じで。 着物は、自分で着付けできないしなぁ・・・。
by Inatimy (2008-08-06 04:52)