風にふくらむ帆を見に・・・ [オランダ]
朝、家を出るまでずっと、心配だった天気。 なんとか、持ちそうな感じ。
では、では、車を走らせ、夏休みに出発。
緑色の大地の上空を、飛行機が。 次第に高度を下げて近づいてきます。 スキポール空港へ向かうたくさんの飛行機の中の一機。 遠くには、３枚羽根の近代的な風車が並びます。 実際の目で見た感じより、かなり小さく写るんですが、ついつい撮ってしまう飛行機。
高速道路もあっという間に終わって、途中から一般道路。 左側に茅葺屋根のオランダの家。 茅葺屋根の家というのは、かなりリッチなお家なのだそう。 お手入れも大変でしょうね。
右側には、運河。 ボートが走ってきます。 結構、水位が高いでしょ？ これが低地のオランダです。 向こう岸には、羽根が2枚の近代風車。
でも、やっぱり、風車といえば、この形。 今は、何にもない大地に見えますが、このあたりは、球根地区。 春には、水仙やヒヤシンスの他、たくさんのチューリップ畑も見られます。
さらに走り続けると・・・
やがて、見えてきたのが船のたくさん集まる町。 ヨットやボート、クルーザーが桟橋にいっぱい。 8月の終わりごろ、この町で、帆船のイベントがあるのです。 The Tall Ships' Races 。
向こうのほうに、オランダ国旗をつけた帆船が見えますね。 オランダに来るまで、帆船というと、私の中では、映画の中に出てくるセットのような位置づけでした。 以前、テレビの予告でチラッと見た、「パイレーツ・オブ・カリビアン」とか。 その昔、井上鑑の曲「さまよえるオランダ人のように」で知ったワーグナー。 彼のオペラに出てくる幽霊船も、こんな帆船だったのかしら・・・。
帆船に気を取られていたけれど、よく見ると、手前の街灯の上に、カモメさん。 人なれしてるのか、逃げません。 やっぱり、オランダのカモメはデカい。
左側にも、遠くに、大きなマストの船がいっぱい。 風を受けて走る姿は、きっとカッコいいはず♪ その手前を、すーっと警察の船が。 この日は、帆船を見に来たはずのに、なぜか、なかなかそばに近寄れません・・・
・・・あれれ？ なぜか、車が列に並んでます。 え？！ ウソ・・・フェリー乗り場・・・。 帆船の会場は、あっち側。 Kamoさん、どこか違うところに向かってます・・・。
車と車の間に、鳥さん。 これは、Spreeuw（ホシムクドリ）。 体長２０ｃｍほど。 いつも、こうして、エサをくれる人を待っているのかしら。 そうこうしているうちに、車が動き出し、あれよ、あれよと、フェリーのお腹に・・・。
フェリーの中は、こんな感じで、車が止まってます。 車を降りて、写真の左に見える青いドアのあたりから、階段で上のデッキに。 正面奥の出入り口には、「喫煙禁止、車内でも」の文字。
あぁ・・・だんだん、岸から遠ざかっていく・・・帆船が小さくなっていく・・・。 がんばって、ズームで撮りました。
階段の壁にあったフェリーの絵。 もうひとつ上の階にあがります。
一番上の展望デッキ。 フェリーの外のデッキは、こんなふう。 ステンレス製の椅子みたい。 サビ防止でしょうか。 右は、中の席。 カラフルな色合いのふかふかシート。
出発して、すぐに、もう到着地の島が見えています。 フェリーに乗っている時間は、20分ほど。 カフェレストランもありますが、食べ終わるうちに、島に着いてしまいそう・・・。 食べるのが遅い私が、もしオーダーしたら、食べ終わるまでに、軽く２往復くらいしてしまうかも。
横を通り過ぎてゆく帆船。 まだ、しつこく、こだわってたりして・・・。
向かいから来たフェリー。 今、乗っているのと同じ型。 あちらのフェリーのデッキから、手を振ってくれる人がいました。
後方を見たところ。 すっかり岸が小さくなってます。 薄っすら帆船のマストも。 フェリーのまわりには、出発した時から、ずっとついてきているカモメさんたち。
真下をのぞくと、ずっしりと重そうな暗い海。 その海上にも、鳥。 海を切り裂くように波を立てて、フェリーが進みます。 かなり速い速度で走っているのに、ちっとも揺れを感じません。
ヒッチコックの映画「鳥」のよう。 だれかしら、エサをくれる乗客がいるのでしょうね。
もうすぐ、上陸。 フェリー・ターミナルが近づいてきました。 さて、ここは、どこでしょう？ オランダにある島。
フェリーを下りたら、車をどんどん走らせます。 さて、さて、どんな景色が見られるかしら・・・ちょっとワクワク。 岩がごつごつの荒地かな。 サスペンス・ドラマに出てきそうな崖もあったりして・・・・。
せっかく島に来たんだから、この際、もう帆船のことは、忘れよう・・・。 きっと楽しいものがあるはず♪
やがて見えてきたのは・・・
・・・平坦な緑の地に、牛。 ん？
・・・あれ？ いつもと変わらない風景・・・だったり・・・。 何か違う・・・想像してたのと全然違う・・・。
＊＊＊ この先、まだまだ、続きます。 ＊＊＊
帆船、お好きなのですね？サプライズな旅、良いですねー。
どこへ向かっているのか、続きが楽しみです♪
by nao (2008-09-02 13:18)
あ！行き先分かっちゃいましたよ～♪ ああ、いいなあ！私も、果てしない砂浜を歩いたりして過ごしたいものです。私、一人ででも行きたいんですが、一人だったらやっぱりドイツ側に行っちゃうだろうなあ。
by めぎ (2008-09-02 15:31)
オランダの島…はてさて何処でしょう？
次の記事が楽しみです～～～～
お留守番のトラチちゃんのことがあるから、日帰りなのでしょうが、
お出かけスポットが沢山で羨ましい限り。
帆船も素敵だけれど、
kamoさんにはもっとInatimyさんに見せたいものがお有りになったんですね。
by Roseblanche (2008-09-02 18:25)
茅葺屋根に風車に帆船・・・どれも素敵ですね～(*＾＾*)
憧れの世界です♡
by chercher (2008-09-02 19:58)
帆船いいですよね～
ハウステンボスにオランダのウィレム３世から徳川幕府に献上された帆船の復元されたものがあって乗ることができるんですが、とっても気持ちがいいですよ＾＾
by miffy (2008-09-02 21:00)
良いですね。私はヨットをやっているので帆船も大好きです。本場物ですね。
by michael (2008-09-02 21:50)
飛んでいるカモメさんがとても綺麗に撮れてますね！
写真を拝見していて私も気持ちよい風を浴びているかのように心地よくなりました^^
by Ballacki (2008-09-02 22:45)
帆船がいっぱい♡
ワーグナーのオペラは見ていないのですが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」にも伝説の幽霊船「フライング・ダッチマン」が出てきますよ～^^
続きはどこへ行くんだろう。
わくわくしながら待ってます♪
by てんとうむし (2008-09-02 23:20)
帆船かっこいいですね。
牛がいっぱい♪
どんな景色が広がるんでしょう・・？楽しみにシテイマス（＾＾）
by rino (2008-09-02 23:26)
茅葺き屋根の家もあるんですねー。どんな方が済んでいるんでしょう。
船の旅も楽しそうです。続きが楽しみです。
by luces (2008-09-03 01:19)
帆船がこんなにたくさんあるんですね～、素敵な眺め♪
Inatimyさんの乗られたフェリーも可愛いデザインですね＾＾
予想外に乗ってしまったフェリーはどこへ着いたんだろう？
続きがきになります＾＾
by MOCOMOCO (2008-09-03 07:35)
初めて訪問させて頂きました。私のあこがれのオランダ、やっぱり素敵ですねぇ。続きを期待しています。
by 母ちゃん (2008-09-03 08:35)
大きなマストがいっぱいの海、素敵ですね～。
憧れる景色です。
by ぴーすけ君 (2008-09-03 13:37)
どちらへ行かれたんでしょ？？？
絵になりそうな雲がいいなぁ～
というか、絵を見いているような感じ！？
by blume (2008-09-03 20:48)
帆船がいっぱーい、ステキですね＾＾
大きいカモメ、かわいいなぁ。。。
続き、楽しみにしていまーす♪
by hatsu (2008-09-04 12:50)
行き先は想像できました！（が、私は行ったことありません・・・）
ところで、水位の高い運河の景色が懐かしいです。
by Jalana (2008-09-04 23:31)
道路より水面が高く見えるなんて、さすがー。
知らないうちにフェリーに乗せられたんですか??
そういえば昔ミステリーツアーに憧れました…。
by はっちん (2008-09-05 23:28)
読んでるこちらにはinatimyさんがどこに連れて行かれるのかがミステリーみたいになってます。内緒の思惑があったのですね、Kamoさん、やるな！って感じ（笑）。
ところで、どっちかと云えばスタジオの人である井上鑑なんてマニアックな名前をInatimyさんのブログで見るとは、ちとびっくり！。僕は彼がいたパラシュートってバンドが好きでした。
by yk2 (2008-09-06 13:03)
→Krause さま、takemovies さま、noie さま、pica さま、
TaekolovesParis さま、ｎewyork さま
nice! ありがとうございます。
→nao さま
こちらに来て、ミュージアムで模型を見たりしているうちに、ますます惹かれるようにまりました♪ さすがに、模型を自分で作るのは無理ですが。
→めぎさま
我が家も、結果、あの諸島の中で、家から一番近い島へ♪
日帰りなので、ホテルがいっぱいなのは気にしなくても良いので、その分助かります♪
→Roseblanche さま
日帰りも、宿泊代がかからず、結構経済的だったり♪
トラチは、かなり寂しがりやで、帰宅すると、Kamoさんにベタベタです。
→chercher さま
オランダでフェリーに乗ったのは、初めてのことだったので、これも楽しい思い出になりました♪ フェリーも帆船も、どちらも船だし・・・。
→miffy さま
昔、長崎オランダ村では、泊まってる船に乗ったことがあるんですが、それが、帆船だったか、記憶が定かでなく・・・。 ハウステンボスにもあるんですね。
→michael さま
今、7日(日)まで、欧州最大の水上でのボートショーがオランダのIjmuidenで開催されてて、５１０隻のクルーザーやヨットなどが展示されてるそうですよ♪
→Ballacki さま
飛んでる鳥を撮るのは難しいですね～。 何度も撮りましたよ・・・。
急に近くに来たりするから、ぼけちゃって。
→てんとうむしさま
ワーグナーのオペラも、「パイレーツ・・・」のDVDもまだ見てなくて・・・。 映画はたまにTVでしてるけど、逃しちゃったし。 昨夜は「ダヴィンチコード」TVであったけど、最初のほう、オランダ語字幕なくって、英語だけだったので、ちんぷんかんぷん・・・。 結局、難しくって、ついていけなかったぁ。
→rino さま
オランダにいる牛も、よく見ると、種類がいろいろなんですよね。 お馴染みのホルスタインだったり、腹巻柄の牛だったり、ジャージー種だったり・・・。
→luces さま
オランダ人の老後は、リッチに茅葺屋根の家に住んだり、運河沿いの大きな家に住んだり、ハウスボートで気ままな暮らしをしたり・・・が夢なんだそうですよ♪ 茅葺屋根の家、不動産雑誌で見た立派なものは、５億円だったかな・・・。
→MOCOMOCO さま
フェリー料金は車の大きさで決まり、思ったより高かった・・・ので、２０分とは言わず、もっと乗って船内を満喫したかったくらいです♪ あっという間に対岸で。
→母ちゃんさま
初めまして。 遊びに来て下さってありがとうございます。 のんびり更新＆コメントのお返事ですが、どうか、またのぞきにきてくださいね。
→ぴーすけ君さま
写真に入りきらないほどの大きな帆船を・・・とワクワク気分でしたが、途中で、どんな島かしら・・・のワクワクに。
→blume さま
雲の表情が、ころころ変わって。 アニメや何かで、悪者が登場するシーンに描かれそうな、濃いねずみ色の雲が現れたり、と見てて飽きませんね♪
→hatsu さま
住んでる近所にもかもめはいるんですが、ここまで、近寄れなくって。 こんなの見ると、また「かもめ食堂」見たくなる♪
→Jalana さま
前々から、行ってはみたいなぁ・・・と思ってましたが、まさか、この日に行くとは、です。 水位の高い運河、ホント、これはオランダ的ですよね♪ あと、私は、夕方に飛行機から見た温室の多さとその灯りの美しさが印象的でした♪
→はっちんさま
他にも、運河の下をくぐるトンネルが、オランダ内にたくさんありますよ♪ 渋滞かと思いきや、跳ね橋が上ってて、待たされたり♪ 跳ね橋を通り抜ける帆船もカッコいいです。
→yk2 さま
Kamoさん、やるな！というか、帆船より他に興味をそそる対象が、その町の近くにあっただけ、だったりして・・・。 ナビ暦長いので、標識で行き先は想像ついたんですが・・・。
井上鑑は、YOKOHAMAゴムのコマーシャルで曲に惹かれ、最初のソロアルバム「Prophetic Dream」を買ったんですよ。 パラシュートも知ってますよ。 「シルビア」というアルバム持ってました。 同名の歌が好き♪
by Inatimy (2008-09-06 18:19)
→いささま、ミカチさま
nice! ありがとうございます。
by Inatimy (2008-09-13 05:38)
→greens さん
nice! ありがとうございます。
by Inatimy (2008-09-17 06:09)