SSブログ

気がついたら、花に誘われて歩いてた [花・植物]

 といえば、チューリップでしょ。

 ・・・と、今や私にはより身近になった花。 

prmvflr6.JPG

 強い春風にあおられて頭をかしげるそのさまは、なんとも愛おしい。

 淡いオレンジシャーベットのようなパンジーの大地に
 ユリ咲き系の黄色に、八重咲き系のオレンジ色のチューリップ

 あ、もしかして、ここは・・・・って、パリ以前の昔の記事をご存知の方々は思ったかな?
                            
               左サイドのカテゴリーの中の「花・植物」「花図鑑」をクリック。

prmvflr7.JPG

 でもね、残念ながら、オランダキューケンホフ公園ではなく、
 相変わらず、やっぱり私はパリの中に残ったままで。

 芝生のなかにポツンとできた花壇を遠くからズームで狙ってたりする。

 オランダの贅沢な花使いから見ると、
 ちょっとスカスカ感が目立つのも否めない都会の花壇。

prmvflr3.JPG

 ここはパリ4区にある Tour Saint-Jacques サン・ジャック塔のある公園

 ショッピング通りを歩いてきたら、ピンク淡い青紫が目にとまって寄り道。
 ハナズオウフジが咲いていた。 フジマメ科の植物だったのね。

prmvflr4.JPG

 白い花をつけた大きなマロニエの木と、その向こうに頭を出すサン・ジャック塔

prmvflr5.JPG

 白の近くには、赤も咲いていた。 

 マロニエは、パリだけでなく欧州ののあちこちでも街路樹に使われている。
 でもには花粉が付き物で、マロニエ花粉症の人も多いんだそうな。

 公園を抜けた後・・・

prmvflr8.JPG

 ・・・用事を済ませて、パリ市庁舎前を通る。 すでに夕方6時過ぎ。 

 セーヌ川に架かるPont d'Arcole アルコル橋を渡って南へ。 シテ島に渡る。

 いつものごとく、もうこれといったあてもなく、ただ歩くだけの散歩。
 途中、また気になるを見つけ、吸い込まれるように小路へ。

prmvflr9.JPG

 薄紫色の花の房。 壁をつたって伸びるフジ

 棚仕立てだけじゃなく、壁面仕立てにするのも、なかなかカッコいいな。

prmvflr10.JPG
 樹齢は、ゆうに100年は超えているかも・・・って話だそう。 

 フジの花を後に、そのまま小路を歩いてみる。

prmvflr11.JPG

 つる性の植物って、面白い。 そして、強いなぁ。 

 さっきのフジもそうだったけれど、幹の元を見ると本当に小さなスペースしかない。

 アイビーの壁、つる薔薇のエントランスなども、見かけるたびに、いいな、って思う。
 でも実際に自分でやってみる、と想定すると、どうしても“虫”の壁にぶち当たるな・・・。

prmvflr12.JPG

 可愛い装飾模様の入り混じった赤いレンガの建物は、
 École Nationale de la Magistrature 国立司法学院らしい。

 ゆるやかな坂道を上がりきって・・・

prmvflr13.JPG

 ・・・ノートルダム大聖堂の裏のSquare Jean-XXIII ジャン23世広場へ。

 左下隅に見えるのは、ヴェネツィア生まれの劇作家
 Carlo Goldoni カルロ・ゴルドーニ(1707-1793)の胸像。

prmvflr14.JPG

 広場の中央、芝生の周りをぐるりと囲む花壇には、チューリップ

 同じピンク色の中に・・・

prmvflr15.JPG

 ・・・ちょっと他とは違う色をしたチューリップを探すのも好き。  桃饅頭っぽいところもね。

 広場のピンク色の花の木にひき寄せられて近づくと・・・

prmvflr16.JPG

 ・・・米粒サイズの小さな花。 じゃなかった。 なんだろうなぁ。

prmvflr17.JPG

 は、その木のお隣に。

prmvflr18.JPG

 木の下には、花びらの絨毯も。 もうそろそろ終わりかな。

prmvflr19.JPG

 ニレ(楡)の木にも新芽。 淡い緑の半透明のは、種。 

prmvflr22.JPG

 でも、のふさふさの集まりが木々のあちこちになってると、のように見える。
 遠目だと、淡い緑の八重桜風。

 枝では、スズメがピーチクと集会してた。

prmvflr20.JPG

 川岸の街路樹が、すべて桜の木だったら・・・

 次から次へと、たえることなく舞い散る淡い花びらに、
 セーヌ川の大きな花筏をかき分けて進む砕氷船のようなボートクルーズか・・・

 と、ぼんやりと川面を見つめながら想像してみたり。

 ゆっくりと日が暮れる。 段々と弱くなってくる光。  空は、晴れたり曇ったり。

 いつまでたっても明るいので、ついつい帰る時間が遅くなる。
 時計の針、気をつけていないとね。  まだ、ちょっと大丈夫かな。

prmvflr21.JPG

 ボダイジュ(菩提樹)の木々にも緑が増えてきた。
 でも、ここの花壇も、なんだかスカスカしてる・・・。

 ノートルダム大聖堂の南側を歩いて行こう。
 あっちにもピンク色が見えるもの。

prmvflr23.JPG

 八重の。 写った街灯の角度で、木の下で見上げてるのが分かるかな。 

prmvflr24.JPG

 夕陽に照らされたノートルダム大聖堂。 やわらかく暖かな色。

prmvflr25.JPG

 大聖堂の前の広場には、観光客がギッシリ。 

 このところのパリは、5℃~13℃くらい。
 まだまだ風は冷たいけれど、セーヌ川クルーズも賑やかさを取り戻してきた。

 さて、そろそろ家に帰ろうかな。

prmvflr1.JPG

 そうそう、ミントのその後。 

 スーパーで買ったカットされたものの袋パック売りで、
 一度は萎びてヨレヨレの無残な姿になり、
 それでもたっぷりな水につけたら数時間後に元気復活・・・の、あのミント

prmvflr2.JPG

 茎と葉元の間からが出始め、
 その後、カットされた茎の先からも細かいが見えてきた。

 根は先から出るもの、と思い込んでたので、私としては意外な発見。

 半分以上ミントティーに使って飲んだけど、
 残った4本で試したら4本とも根が出た。 ちょっと得した気分。 

 もう少ししっかりしてきたら、土を用意して鉢植えにしてみよう。
 このは、ミントティー飲み放題かな・・・なんて、もう甘い夢も抱いたり。

 

 ふふ、何事も、目標を持つことは、いいことだよね。


nice!(46)  コメント(16) 
共通テーマ:地域

nice! 46

コメント 16

MOCOMOCO

この時期のお出かけは心がウキウキしますね~^^
新緑がどんどん濃くなっていき、色とりどりの花が咲き・・・♪
藤の花は日本だと棚にしたてちゃうのが多いから、
壁に這わせるのはとっても新鮮ですね!それにとっても綺麗~^^
チューリップの花壇はやっぱりオランダほど贅沢な感じはありませんが、色使いなんかはとってもお洒落だと思います♪

by MOCOMOCO (2012-04-17 21:30) 

めぎ

去年は今頃からイースター休暇が始まって、パリへ行ったんだなあ・・・そういえばあのときマロニエが満開だったよなあ、そして、Inatimyさんにお会いしたんだわ、と思い出しました。
こちらはまだマロニエは開いてません。パリの方がちょっと暖かいのですね。
ミント、うちもよくお裾分けしています。結構すぐ根を伸ばしてきますから、増やしやすいですね。生ミントティー、きっと飲めますよ♪
by めぎ (2012-04-18 02:14) 

yk2

壁をつたって伸びるフジ、すごい生え方。生(なま)アール・ヌーヴォーって感じだね(笑)。
by yk2 (2012-04-18 07:32) 

TaekoLovesParis

私も、大輪のフジにびっくり。日本の藤棚に垂れ下がる風情と違って、展示陳列してあるかのようですね。
ピンクのチューリップ、紫のように見えて、これも日本であまり見かけない色です。オランダのチューリップ写真が、みごとだったことを思い出しています。
by TaekoLovesParis (2012-04-18 19:38) 

ami

ミントは雑草のようにとても増えますよ。

チューリップはオランダですねぇーー。
Inatimy さんのチューリップ記事を思い出します。
こちらの壁面仕立ての藤はお見事ですね。
by ami (2012-04-18 19:47) 

のん

藤が壁をつたう姿は素敵ですね。藤棚より勢いを感じます。
by のん (2012-04-18 21:26) 

夢空

今、ユリ咲きと八重咲きのチューリップを作っているところなんですよ~。
黄色もいいな~(*^。^*)
師範のお免状が届きました☆
でも、まだまだ修行中です。
by 夢空 (2012-04-18 21:39) 

noriko

やった!ミントの根が出て来たね^^
土に植えたらタケノコみたいに地下茎でぐんぐん増えるから、ほかの植物との寄せ植えをすると一緒に植えたものを負かしてしまうから気を付けてね。
オランダのビビッドな色彩も大好きだけど、パリの中間色でほんのりとした春の風景も素敵だね♪
by noriko (2012-04-18 23:07) 

母ちゃん

気温はまだ低めですが、お花はちゃんと春だとわかって咲いてくれるんですね~♪
by 母ちゃん (2012-04-19 06:12) 

アールグレイ

ユリ咲きや八重のチューリップ、可憐です。
チューリップも種類が多いですね。
藤の花や八重桜、日本というイメージで思っていましたが
パリの街でも美しく咲いていますね。
こちらも今ちょうど同じような花が咲いて、楽しんでいます。
ミント、根が出てきてこれから植えてからの成長がまた楽しみですね^^
by アールグレイ (2012-04-19 21:12) 

miffy

いろんなお花が次々と咲いてきてお散歩していても楽しい季節になりましたね~
シャーベットオレンジのチューリップ可愛いですね♪
藤の花も八重桜もとってもゴージャスですね~
濃いピンクのお花は花蘇芳かな?
ミントはこれからどんどん増えていろんなものに使えそうですね^^
by miffy (2012-04-19 21:38) 

バニラ

重そうな藤の花ですね。 日本で感じる藤の花のイメージとはやっぱり違う洋館に似合う雰囲気なのは、ぽってりとしてるから?
by バニラ (2012-04-21 08:41) 

HIROMI

ミントって地植えをするとものすごく増えますよね。
学校で植えていたとき、あんまり増えすぎて技能主事さんに雑草として刈り取られてしまいました。(*_*)
虫除けにもなっていい草なのに。
by HIROMI (2012-04-22 21:42) 

hatsu

楡の木の新芽、美しいですねー♪
うん、遠目で見たら八重桜風^^
ミントティー大好きです。
by hatsu (2012-04-23 06:32) 

カエル

藤の花が美しいレイアウトで、デザインされてて感無量です!
モコモコした御鼻が、まるで葡萄みたい!
かわいいおうちだなぁ。いいなぁ。

ミントよかったね!
by カエル (2012-04-24 19:05) 

Inatimy

→皆さま 
『気がついたら、花に誘われ歩いてた』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 寒い春、とうとう風邪をひいちゃって。 でも私の場合、体調不良と食欲は無関係。 熱を測るのも面倒なくらいなのに、お腹が減った・・・と肉食。

→MOCOMOCOさま 
花が増えて緑も濃くなって・・・なのに肌寒い~。 春だからセントラルヒーティングもだんだん弱くなってるし。 壁仕立ての藤の花は新鮮ですよね。 カッコいいし。 オランダの色遣いだと、こんなオレンジや黄色のチューリップには、濃い紫かな(笑)。 

→めぎさま 
去年お会いした時は、ちょっと風が冷たかったとはいえ、この春より暖かかったですよね。 あれから1年、早いなぁ。 ミントは、ひげ根がどんどん出てきてたくましく。 でも、ベランダが寒いので植え替え作業が億劫・・・。 生ミントティーのために風邪が治ったら頑張ろうっと♪

→yk2さま 
数本絡まるように生えていて、壁を伝い、屋根まで。 ホント、生(なま)アール・ヌーヴォーですね~。 さすがフランス♪ フジのランプのイメージそのまま。 真似たいけど虫怖いからなぁ。 

→TaekoLovesParisさま 
壁仕立てが珍しくって、しかもこんなに広範囲に成長して行って。 驚きですよね。 たまたま目の片隅に淡い紫いろを捉えて、小路へ。 あのままオランダにいたら今頃またキューケンホフ公園で激写して、分類に追われてることでしょ~ね~(笑)。 でもやっぱりチューリップ畑、たまに恋しくなります。 ふふ、パリにいたらいたで、散歩の旅に激写なんですけどね(笑)。

→amiさま 
雑草のように増える強さなら、園芸初心者の私にも向いてるかも(笑)。 たくさん増やして花も見てみたいなぁ。 チューリップ=オランダ♪ 花屋さんに50本の花束で売ってたのが懐かしいな。

→のんさま 
壁面仕立てにすると、花だけじゃなく、枝の伸びるさまも楽しめますね~。 どこまで伸ばすかが大変ですけどね。

→夢空さま 
ユリ咲と八重咲きのチューリップですか、あらま、かわいい♪ ぜひ、パーロット系のチューリップも、いつか作ってくださいね~。 師範のお免状、本当におめでとうございます♪ また作品、見せてくださいね~。

→norikoさま 
プランターでわっさわっさと葉っぱが増えるようになるといいなぁ。 ミントティーの美味しい夏が来るかしらね。 まだまだ寒くって、このまま秋になるんじゃないかと冷や冷や。 まだまだ皆、冬みたいな格好が多いけど、若い子たちは薄着だったりもする・・・スゴイ。 たまにダウンコート着てるのに足元が素足にパンプスだったりするのを見かける。 皆春が待ち遠しいのね~。

→母ちゃんさま 
春だと分かってるお花もあれば、やっぱり無理、って葉っぱが萎えてきちゃった植物も。 我が家のミニバラの小さいほうがピンチ。 ムスカリ、もしかしたら4度目の花をつけるかなぁ・・・。

→アールグレイさま 
毎年新種のチューリップが生まれていることを考えると、スゴイ種類になりますね~。 私もフジの花は日本かと思っていたんですが、オランダでも近所に淡い紫のと黄色い花をつけるのが生えてました。 日本とおなじような植物だけど、寒くても咲いちゃうところが違うかも・・・。 4月に入ってからずっと最高で13℃前後なんですよ。 ミントティーの楽しめる(ほどほどに)暑い夏が来てくれるといいな。

→miffyさま 
ハナズオウの花の形でもなく、米粒サイズのピンクの花が、いまだ不明で・・・。 でもたいてい忘れた頃に、名前が分かったりするんですよね~。 探し物と同じで♪ ミント、早く鉢植えにしてあげないと可哀そうだな・・・風邪が治ったら頑張ります~。

→バニラさま 
フジ属にもいろんな種類があるみたいで、北米にもじせいしてるそうだから、欧州のフジは、そっちからかも。 なので、日本固有の藤とは、また異なるかもしれませんね~。 すごいな、バニラさん。 私、フジというだけで、雰囲気やぽってり感まで気づきませんでした~。

→HIROMIさま 
ミントって虫よけにもなるんですか~、それはいいこと聞いた♪ 増やそう~♪ 鉢植えでも頑張って育っておくれ~。

→hatsuさま 
淡い緑の八重桜風な楡の種、可愛いですよね~。 爽やかで。 寒くって、ご近所さんのライラックの花が長持ち。 たっぷり楽しんでます。 でも、早く気温が上がるといいな。 生の葉のミントティーを目指して、プランターへの植え替え、頑張らないと。 

→カエルさま 
壁面のフジの花、ホント、葡萄みたい。 フジなど花や果実の房をフランス語ではgrappe(グラップ)っていうんだって。 似てるよね、英語のgrape グレープに。 ミントの植え替えしたいのに、気温が低くて寒いから、なかなかベランダで作業できないよ~。 春蒔きの種も4種類ほど待機中・・・。
by Inatimy (2012-04-24 22:05)
by Inatimy (2012-04-26 16:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。