6月の食卓と活躍の末の危険な味わい [食]
忙しい、忙しい、忙しい・・・
そんな毎日だから、帰って来た時にはホッとできる家にしておきたい。
美味しい夕飯も用意して。
でも、実際は言いようのないけだるさに、思わず、ため息。
何かと前に立ちはだかる障害物が普段より増して大きく見えるのは、
どんよりとうっとおしい空模様の影響もあるんだろうな。
楽しいことを考えようっと。
青カビチーズは苦手。 でも、これなら食べられる。
見た目も普通のクリームチーズで、青カビも見えない、
でも、味はロックフォールで、ほのかに独特のカビの匂い。
何よりパッケージが可愛い。 5個入り。 先に2個食べちゃった。
そんな6月の食卓は・・・
・・・大量のバジルから始まる。
1束(8~9本)で1ユーロ(約100円)。 茎をのぞいて、葉っぱだけでも100g以上あった。
せっかくハンドブレンダーもあることだし、初・ジェノベーゼソース作り。
いろいろネットで検索かけて、手元に松の実はなかったので代用で。
バジル、カシューナッツ、オリーブオイル、ニンニク、塩、胡椒。
パルミジャーノ・レッジャーノはあったけど、結局、入れなかった。
ということで、ジェノヴァ風バジルソースもどきに。
夕食に使う分をのけても、ジャムの瓶2個分完成。
パルミジャーノ・レッジャーノを入れなかったのは、そのほうが長く保存が効くから。
上にオリーブオイルをそっと垂らして空気に触れないように膜を作る。
これで変色を防ぎ、バジルの美しい緑色を維持。
この状態で、冷蔵庫で半年ほどは持つらしい。 ネットで得られる情報ってスゴイね。
さっそく、できたばかりのジェノヴァ風バジルソースでスパゲティー。
食べる時に、パルミジャーノを上からかける。 Kamoさん大絶賛。
後は、バゲット、パテ、ラディッシュ。
そして、Baron de la Varière Coteaux du layon 2010
9.90ユーロ(約990円)のワイン。 甘くて苦味控え目で美味。
残しておいたツボミのついたバジルの穂先をグラスに差しておいたら、
翌日、白い花を咲かせた。
ベランダ小庭でとれた青紫蘇の芽。 これもソース作る時、一緒に入れればよかったかな・・・。
我が家の備品のオーブンには、長い串がついていた。
取扱説明書もない古い古いオーブンなので、随分、その使用法が分からなかったが、
ふとTVで見たシーンに、あ、これだ!というのがあり、お試し。
小さなCoquelet 雄鶏を購入。
見よう見まねで串に刺し、塩胡椒して表面にオリーブオイルを薄く塗る。
串の端を載せる枠をセットし、串の先端はオーブンの奥の面の穴に差し込む。
下にはオーブンシートを敷いたトレイを。 鶏の脂が落ちそうな位置にジャガイモと玉ネギ。
270℃にセットし、こんがりと。
思った通り、オーブンの中で雄鶏はぐるぐる回りながら焼けてる。 お肉屋さんみたい。
焼き具合を見ながら待ってる間に、オイルサーディンとサラダをつまむ。
完成した鶏は、皮がパリパリ。 すっごく美味。
これは、クリスマスが楽しみだ。
豚肉のステーキの和風ソース。
青ネギ、ショウガ、ニンニク、砂糖、醤油で甘辛のタレに。
ラディッシュに、バター小麦(人参、コーン)添え。 芽紫蘇をのせて。
仔牛の煮込みの翌日、残り半分を使って作った、仔牛のカレーー。 ご飯はバスマティ米。
仔牛肉、小玉ねぎ、フェンネル、ジャガイモ、人参、白ワイン、ローリエ、塩、
トマトピューレ、赤&緑パプリカ、カレー粉2種、ガラムマサラで。
好評につき、またもやジェノヴァ風バジルソースでスパゲティー。
赤唐辛子、ベーコンをプラス。 さほど辛くない赤唐辛子だった。
左奥に見えてるのは、ちょいとテイクアウトした白アスパラガスと胡桃のキッシュ。
この日の朝食は、イチジクパン、ハモンセラーノ、アプリコット、ヨーグルト、野菜ジュース、白茶。
チーズ食べ比べ。 バスク地方のETORKI と、新製品の羊乳のTomme。
Tomme は苦味があるなぁ。
その夜は、子羊のラムチョップ(塩胡椒・ローズマリー)のオーブン焼き。 210℃で40分。
人参とジャガイモも一緒に焼いた。
キュウリの上に小さくのってるのが、ベランダ小庭で初収穫のチェリートマト。 甘い。
右上にチラリと見えるのは、Lindemans Faro Lambic 。
ベルギーの甘いビール。
仔牛肉のミニハンバーグ。 仔牛の塊肉をハンドブレンダーで挽肉に。
赤唐辛子、人参、パン粉、片栗粉、塩、野菜ジュース、醤油でこねた。
焼いた後の肉汁と、砂糖、ケチャップ、お好み焼きソース、シナモンで作ったソースをかけて。
添えたのは、モロッコインゲン、赤&緑パプリカの炒めたもの、貝殻型パスタのバター炒め、
ラディッシュ、ピクルス。
豚バラ肉の煮込み。 醤油・砂糖・塩の甘辛醤油で和風。 豚の皮の部分がとろとろ。
玉ネギ、ジャガイモ、人参、モロッコインゲン、赤唐辛子。
ご飯も炊いた。 1kgで1ユーロしない安い短米種。
まるごと玉ネギと鶏肉の脚でダシをとったチキンカレー。
とれたダシは、半分タッパーに保存し、翌日の料理に。
コトコト煮込んだ後だから、鶏の脚から、肉がほろりと離れて食べやすい。
玉ネギ、人参、カブ、赤唐辛子、モロッコインゲン、
トマトピューレ、塩、カレー粉2種、ガラムマサラ。
タッパーに残しておいたダシは野菜スープに。
ズッキーニ、モロッコインゲン、赤唐辛子入り。
ハムエッグに、ノヂシャ、キュウリ、プチトマト、フェタチーズのサラダ。
次の日も、100%羊乳のフェタのチーズのサラダ。
今度は、さらにラディッシュと芽紫蘇をのせて。
買ってるフェタは、25%減塩のもの。 これでも私には十分な塩加減。
カットしてると、猫のトラチが足元に寄って来て離れない。
しかたなく、ナイフに着いた小さなかけらをやるとペロペロ。
羊乳のチーズ、しかも美味しいものにしか反応しないグルメな猫。
スペイン生まれだからねぇ。
で、フェタのサラダの他に、またもやリクエストにつきジェノヴァ風バジルソースのスパゲティー。
今度は、ズッキーニとベーコンで。 作った時のままバジルの香りがいい。
そして、6月の危険なソースが生まれた。 ゴマだれドレッシング。
この日は、サラダ(ミックス菜、キュウリ・プチトマト・ラディッシュ)と
Merlanというタラ科の一種の白身魚のバター焼き。
ゴマだれドレッシングは、
砂糖(小さじ4)、しょうゆ(小さじ2)、酢(小さじ2)、白炒りゴマ(大さじ2)、マヨネーズ(大さじ)、
味噌(小さじ1)、ショウガ(ひとかけ)、ニンニク(1片)をハンドブレンダーで滑らかソースに。
我が家の酢は、へレス酢、バルサミコ酢、赤ワイン酢のミックスしてあるもの。
マヨネーズは、酸っぱさ控え目のレモン風味のもの。
和風ドレッシングに飢えてる我が家ふたりには、感動する美味しさだった。
今までの市販のものが、すっかり霞むほど。
ゴマの風味が生きて、たまらなくいい感じ。 やみつきになりそう。
実家の父が送ってくれた業務用サイズの袋入り白ゴマがどんどん減っていく~。
遅めのブランチな上、3時のおやつにブリオッシュまで食べた日の夜は、軽めに。
白いご飯を炊いて、ヒジキ・じゃこ・ゴマの混ぜご飯。 ← 炊き立てご飯に混ぜるだけの簡単な素。
インスタントの生味噌のほうれん草のお味噌汁、
サラダにまたもや危険な手製のゴマだれドレッシングをかけて。
仔牛肉の肉団子のバジルクリームソース。
仔牛の塊肉、人参、赤唐辛子、ショウガ、パン粉、片栗粉、塩、醤油の肉団子。
バター、小麦粉、山羊乳でベシャメルソースを作り、そこへジェノヴァ風バジルソースを加えた。
香りがいい。
あとは、ゆでた人参&貝殻型パスタ、赤パプリカ炒めを添えて。
ウサギの脚の煮込み。 これで1人分。 脚2本はたっぷり満足できる量。
玉ネギ、人参、ジャガイモ、クミン、塩で、コトコト1時間ほど。
鶏手羽肉のフライパン焼き。 ズッキーニのステーキ。
クスクスは、前日のウサギの脚を煮込んだ時にできたものを半分よけておいたダシで。
レーズンも入れて。 最後にプチトマトをのせた。
凄い勢いで無くなっていくジェノヴァ風バジルソース。 今度はツナのスパゲティーにも。
ツナ缶、人参、丸ズッキーニ、チコリ、ジェノヴァ風バジルソース。
具が多くて、麺が埋もれてる・・・。
手巻きトルティーヤ。
サラダ菜、キュウリ、プチトマト、カニカマ、ソーセージ、目玉焼き。
各自、好きな具材を好きな量包んで食べる。
ここでも登場、危険な美味しさのお手製ゴマだれドレッシング。
仔牛肉のそぼろご飯。
ショウガ、赤唐辛子、モロッコインゲン、オレンジ色パプリカ、人参、醤油、砂糖、塩。
ご飯はバスマティ米。 トマトを乗せて。
Kamoさんと一緒のお昼には、ノヂシャの上にのせたモッツァレラとトマトのサラダも。
さらに芽紫蘇ものせて。
でもね、モッツァレラチーズって、私は醤油で食べるのが好きだったりする。
お豆腐のようだもの。 ・・・変?
夜は、あんかけ丼。
カニカマ、ショウガ、人参、モロッコインゲン、オレンジ色パプリカ、白菜、片栗粉、
ゼリー状の魚のブイヨン、卵。 芽紫蘇。
またウサギの脚の煮込み。 玉ネギ、人参、ジャガイモ、緑パプリカ、塩胡椒、ローリエで。
肉は、蜂蜜マスタードをつけて食べるのが美味。
粒マスタードと蜂蜜を混ぜるだけ。
奥に見える緑の液体は、キウイ&林檎のジュース。
フランスは6月最後の水曜日から、夏のセール開始。
我が家は、タオル、フィスラーのくっつかないフライパン&鍋・・・と生活用品狙い。
西ドイツ製と書かれたフィスラーの鍋もこれで引退。
底の縁が劣化して鋭利に尖ってしまい、何度か手を切ったので。
長い間のキッチンでの活躍に感謝。
そんな6月の食卓でした。
春に買ってもらったハンドブレンダーは、
挽肉を作ったり、ソースを作ったりと大活躍。
半年ほど持つはずだったジェノヴァ風バジルソースは結局1か月で食べ切ってしまった ・・・。
中でお肉がぐるぐる回るオーブンとは素敵ですね。
見かけたら絶対買ってしまうと思います。
お肉料理がさらにおいしく食べられそうです。
by luces (2012-07-13 17:57)
どれもお料理の本に出てきそうなお料理。
オーブン良いですね~。
東京のセールは去年よりも2週間くらい遅く、7月に入るか入らないか
から始まりました。
by ぴーすけ君 (2012-07-13 20:29)
バジルソース、じつに美味しそうですよ。
我が家では、このソース、皆が大好きなんです。
良いなあ、作ってみようかしら。
by ナツパパ (2012-07-13 20:50)
バリエーションに富んだ美味しそうなお料理たちですね^^
手作りバジルソースいろいろ使えそうですね。
バジルを育てていますが、重宝するハーブです^^
エッフェル塔の絵ですか、コップもとても可愛いです。
セール品でほしいものが見つかるととても得した気分で
嬉しくなりますね^^
by アールグレイ (2012-07-13 22:57)
素晴らしい食生活ですね~色がとても綺麗♪
白ごま、私はアジア系ショップで韓国産のを買ってます。かなり大量なのにお安く買えるんです。すりごまを混ぜるだけでずいぶん和風の味付けになりますよね。
それにしてもこちら先日からすごく寒くなって、朝13℃とかでまたもや長袖の世界です。ああ、夏が、夏が・・・
by めぎ (2012-07-14 05:52)
我が家には、バジル(の味)を理解する人がいないので、せっかくの鉢植えバジルも生長しすぎて一気にダメになりました。
ソースを作るのさえ、めんどくさい私です。
by HIROMI (2012-07-14 09:06)
綺麗な彩りと盛り付け、おいしそうです。お店開けそう~。
by Bonheur (2012-07-14 09:25)
お肉が回るオーブン!!
これはもう 美味しい肉が焼けること間違いないですね!!
付け合わせの野菜達にも味が浸みて Inatimyさんのお料理の幅が
広がりましたね。
本当クリスマスが楽しみでーす。
by ami (2012-07-14 16:14)
私もジェノベーゼソース大好きです♪
今年はバジルを植えたのが遅かったので、まだ苗が小さくて作ってないけど・・。そうか、パルミジャーノをあらかじめ入れておかなければ長持ちしますよね♪今度作るときの参考になりました^^
お肉が回るオーブン!かっこいいなあ~!!
by MOCOMOCO (2012-07-14 21:14)
〇〇もどきって、好き♪ というか、わたしの作るものってたぶん全部そうなんだと思う。 料理にしても本のレシピ通りに作るっていうのが苦手。 何かしら自分流のアレンジをしなければ気が済まない性格ゆえ、それが吉とでるか否かは最後にならないとわからない…。 でも成功したときは気分いいよね~♪
by バニラ (2012-07-14 22:53)
モツァレラにお醤油って・・・想像してみたら美味しそうだ、やってみようかな♡
鶏の丸焼きもいいなぁ。
うちのオーブンじゃできないけど、いつかやってみたい。
シソが自生していた我が家のベランダですが、なぜか今年は1本も生えず・・・来年は種を買ってきて蒔き直そうっと。
by noriko (2012-07-15 10:33)
今回が初ジェノベーゼだとは、ちょっとビックリ。もう作ってらっしゃると思ってました。
大絶賛のソースは消費が早いですね~♪
by 母ちゃん (2012-07-15 16:20)
いつ拝見しても、素敵な食卓・・・そして、豪華っっ(^^)v
ウチもオープン、フル活用しなきゃっっ^_^;
by 夢空 (2012-07-16 09:59)
チキンカレー、とっても美味しそう♪
(ていうか、どれも素晴らしい!)
いま、タマネギがゴロゴロしてるので、明日にでも
カレーにしようかと思います。
by pica (2012-07-16 15:48)
→皆さま
『6月の食卓と活躍の末の危険な味わい』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 6月の食卓を載せたと思ったら、7月も下旬に突入。 早いな。 天気予報によると、やっと来週は晴れた青空が望めそうな一週間になりそう。 夏が来る~。
→lucesさま
最初は何の串なんだろう?と分からず、2年も放置してました(笑)。 ふたりだから七面鳥までは買えないけれど、こぶりなチキンで楽しんで行きたいと思います♪
→ぴーすけ君さま
いえいえ、まだまだ簡単1品ドンっ!なお料理で、こうして毎月ブログに載せる、としておかないと、くじけてもっと手を抜いてしまいます・・・。 セールで何かいいもの入手されたかな~。
→ナツパパさま
バジルソース、たまたまバジルの安売りに出くわしてチャレンジしてみたんですが、こんなに手作りの物の風味が良いとは♪ また見つけたら、作り置きしたいと思います~。
→アールグレイさま
来年はバジルの種をまいて育ててみようかなと考え中です♪ 以前一度苗を買ったんですが、ハエが凄くたかって食べられず(泣)。 このガラスのコップにはエッフェル塔の他に凱旋門やノートルダム大聖堂も。 パリらしいので思わず買いました。
→めぎさま
和食をあまり作らないので送られてきたゴマが余ってたんですが最近は急激に消費(笑)。 そうか、韓国さんのゴマもいいですね~。 足りなくなったら探しに行こうっと。 パリでも気温が低かったのでドイツはもっと寒いかなと思ってたんですよ。 オランダも何十年ぶりかの冷夏だそう。 でも、来週はパリにも夏♪
→HIROMIさま
成長しすぎるほどバジルが育つの、うらやましいな~。 以前、苗を買ったことがあるんですが、好きな香りなのかハエがたかって、食べられなかったんですよ・・・。
→Bonheurさま
彩りだけは気をつけてます(笑)。 多色にすると栄養がまんべんなくとれるという目安なんだそうで。 盛りつけは、一皿にどんっ!と山盛りだったり・・・。
→amiさま
普通にプレートで焼くと、焼き具合にむらができる古い古いオーブンなんですが、この串でぐるぐる回して焼くのは思いっきり美味しかったです。 いいとこ、あるじゃん♪見たいな感じで。 クリスマスに明るい光♪
→MOCOMOCOさま
パルミジャーノを入れずオリーブオイルで膜を張ると半年ほどは大丈夫のようで。 食べる時にかけるようにすれば味的には同じですよね~。 大好評だったので、バジルのいいのを見つけたらまた作りたいと思います♪ お肉が回るオーブン、凄い機能に2年も気づきませんでした~。
→バニラさま
ふふ、同じです~。 私もレシピは参考程度で、材料は手元にあるのか手に入りやすいものだけ、量は自分が気の済むまで(笑)。 それぞれの家庭での味の好みがあるから、自分流が大事ですよね~。 以前、頼むからレシピ通りにこれを作ってほしい、とKamoさん自ら買った料理雑誌を渡され、その通りにしたら、味付けが合わなかったみたいで(笑)。
→norikoさま
お醤油が合うチーズはスペインにもあったので、豆乳か家畜乳かの違いだけなのかもね。 我が家のシ紫蘇もその後成長せず・・・。 来年はバジルにしよ~っと♪
→母ちゃんさま
初・ジェノベーゼです♪ 面倒臭がり屋なので、基本、手抜きなんですよ~。 なので自分を奮い立たせて、いろいろチャレンジするように心がけてます~(笑)。
→夢空さま
豪華に見えるなら大成功です~安い塊肉しか買ってないんで・・・。 パリは物価が高くて節約難しい~。
→picaさま
カレーは季節を問わず年中楽しめますよね~。 我が家ではチキンのカレーが一番多いかも。 玉ねぎが茶色になるまで炒めたカレーはいいですよね♪
by Inatimy (2012-07-22 06:37)