バラとハチミツと森の中の公園 [フランス・パリの外]
晴れた日は、花を見に行こう。
空が青いもの。 風も爽やかだし。 太陽の光も浴びないとね。
・・・で、油断して、日焼け止めを塗り忘れた手の甲が真黒。
追いかけていた花はアイリスだけじゃなく。
5月下旬、森の中にあるRoseraie ロズレ(バラ園)にもお出かけ。
メトロの駅を出て、南へ歩いて森の中へ。
Bois de Boulogne ブローニュの森の一画にある、バガテル公園。
今回は、地図の上部中央ある入口から入った。 前回は下部の中央部分から。
バラ園があるのは、右の部分。
案内板を見た後、左に進路を取ると、やがて開けた場所に。
オレンジ温室の横を抜けて、芝生に座りこんだ孔雀を横目に、
先へ進んで行くと、すぐバラ園。
写真は、バラ園側から、オレンジ温室を見たところ。
この春は、なかなか気温が上がらず、晴れた日も少なかったので、
バラの成長も遅れ気味だった気がする。
5月下旬と、昨年より遅い時期に行ったにもかかわらず、バラは満開ではなく、
まだまだこれからも楽しめそうな余裕があった。
たくさんのバラを前にすると、やっぱり名前が気になったり。
Kamoさんのいる場所を確認しつつ、バラの花を眺め、撮り、そして匂いもかいで。
時折、どんなの撮った?なんて、ふたりで写真を見せ合いっこ。
あっちに好きそうなのがあったよ、って教えてもらったり。
並んで歩いて、つるバラの絡まるアーチをくぐったりも。
頭上、高いところにあるバラもチェック。 ほら、中にハチがいるよ、っておしゃべりしたり。
その後、小高い丘にあるガゼボ(西洋風東屋)からバラ園を眺めながら、ひとやすみ。
おやつに持ってきたシリアルバーをかじって、ジュースも飲んで。
全体的に見ると、やはり、まだあまり咲いてなかったのかな・・・。
ひとつ、ひとつ、バラの木のそばで見ると、たくさん花がついていたんだけれどね。
こんな風に、高めの背に仕立てたバラの木の足元に、別の種類のバラが植えられ、
2段式になってる。
だから、立ったり座ったり、と屈伸。 いい運動になるなぁ。
で、このバラ園の隣には・・・
・・・塀に囲まれたアイリスの咲く庭が。
もちろんここでも激写。
昨年、ここでアイリスの花に出会わなかったら、
こんなにも夢中になることはなかったかもしれない。
そんな運命的な場所。
アイリスを堪能した後、芝生にまったりと座ったり寝そべったりする人たちの横を抜けて・・・
・・・菜園のあるほうへ。 手前の低い垣根状に仕立てられているのは、青リンゴの木。
この庭師の家の向こうの壁にも・・・
・・・バラ。 残念ながら、午後は、太陽の位置によって日陰。
撮るには不向きな時間帯だったけど。
Jardin des Presentateurs プレゼンテーターの庭っていうんだったかな。
この壁際のバラは、撮るなら午前中がお勧め。
ここのバラも、昨年に比べ、成長遅れ気味だった。
昨年は壁一面を覆っていたのに。
隙間が多く、ツタのほうが勢いがいい。
それでも、ぎゅっとギッシリめに詰まった花びらは、可愛いなぁ。
庭の中央には、他の植物たちも花を咲かせていたし。
ハチも忙しそうに飛びまわってた。 青い花はヤグルマギクだね。
我が家のベランダ小庭に咲くヤグルマギクにも連日マルハナバチがやって来る。
蜜源植物であるシソ科ムシャリンドウ属の
Dracocephalum moldavica も数日前に咲き始めたので、もっと増えるかな。
青紫の花がとってもキレイ。
で、ハチミツって・・・昔から不思議だったんだけど、
ミツバチの唾液なんかも入ってるよねぇ・・・。
ミツバチによる加工があるからハチミツになるわけで。
ミツバチが集めた花の蜜・・・と言えば、キレイな表現だけど、
野に咲く花にとまっては、チューチュー蜜を吸って、巣で吐き出してるわけだからねぇ。
マルハナバチは花の蜜を吸うけど、吸うだけで自分で消費。
でも、毛深くてまるい大きめの体は、植物の受粉に役立っているよう。
虫はあまり好きじゃないけれど、
足に花粉団子をつけたマルハナバチのコロコロとした姿を見るのは好き。
そして、パンに塩の結晶入りのバターをぬって、ハチミツをかけて食べるのも好き。
その時には、もうミツバチの唾液のことなんて忘れてる。
ここ数日食べているのは、ドミニク・サブロンのパン。
Boule bio au levain de miel とあったから、ハチミツ酵母のビオのまるいパン。
1kg あったので、ふたりでたっぷり。 5.20ユーロ(約500円)ほどだったかな・・・。
ドイツには、Met というハチミツ酒がある。 Honigwein ハチミツワインとも言う。
ハチミツだから甘い。
冬、クリスマスマーケットに行くと、たまに見かけるので飲む。
暖かい湯気にハチミツの香りで、ほろ酔い気分がここちいい。
ちなみに、Bärenfang という蜂蜜リキュールもある。
季節外れだけど、そんな話も過去記事に。
スケルトンのような急な階段を上って来たところは・・・
・・・ガゼボ(西洋東屋)。 ちょっと高い位置から、芝生の方を眺めたり。
皆、寝そべる、寝そべる。 ← まったく虫なんか気にしてない。
園内案内図にあったcascade 滝 を見に行ったりもしたが・・・
・・・滝というより、高い岩から水がチョロチョロ。 えぇーっ?!と、しぼんだ期待。
ついつい日本のようなダイナミックな規模を想像してしまう。
人が増えてきたね、と帰り道へ。 森の中を抜けて、メトロの駅へ向かう。
途中、これからピクニックのような人たちと何人もすれ違う。
夏に向かう5月の終わり。 日が長くなったね、とふたりで空を見る。
そうそう、これ、犬のフンの始末するもの。 森から街への道すがら、見かけた。
てっぺんの黄色の犬の下には、
「犬の排泄物を拾うための袋の配布機とゴミ箱は自由にお使いください。」とある。
それでも、“落し物”は多いなぁ・・・。 ポイ捨てされた煙草の吸殻もね。
ひとりひとりの心がけで、街はもっとキレイになるはずなのになぁ。
・・・そんなわけで、
バガテル公園で撮ったバラの花やアイリスの写真も山ほどあるのでした。
どうか、また花図鑑にお付き合いくださいね。
そういえば、今使ってるシャンプーもシアバター&ハチミツのだ。
皆さんは、ハチミツ、好き?
色とりどりのバラと素敵な建物。絵になりますね~。
なかなかバラの季節に欧州に行けないので、うらやましいなあ。
by Bonheur (2012-07-24 19:33)
美しいやさしい色の薔薇たち、
お写真をゆっくり楽しませてもらいました。
蜂蜜は大好きで、
毎朝、ヨーグルトにバナナ、ドライフルーツを入れその上から
蜂蜜をかけ、最後にシナモンシュガーをのせて、美味しく食べています^^
焼きたてのトーストにかけるのも美味しいですよね♪
by アールグレイ (2012-07-24 21:41)
密のあるお花には、当然ミツバチもいますよね。
気をつけないと、香りを楽しもうとして、鼻とミツバチが出くわすなんて事がありますよね。
by HIROMI (2012-07-24 23:27)
ワンちゃんの汚物入れは先日北ドイツの小さな村でも見かけました。
しかし、普通は石畳のところでは我慢させて、野原や茂みのあるところでさせている人が多いかな。
最近はこちらも道路にさせてそのまま、というのも増えてきてます。ちょっとがっかり。
by めぎ (2012-07-25 05:50)
薔薇はやっぱり華やかですね~。こんなお庭に似合いますよね~♪
蜂蜜は好きですが、使うのはチーズ教室でちょっとつけるくらいですね(^^)
by 母ちゃん (2012-07-25 06:18)
きれいに整備された庭園にバラの花が映えますね。
わが家はハチミツが欠かせません。
出来れば巣箱ひとつ飼ってみたいくらいです。
by luces (2012-07-25 17:46)
きっちり刈り込まれたトピアリーと左右対称の成型式庭園はフランスならではですね♪
たくさんのバラが植えられていて見ごたえありそう~^^
kamoさんも一緒に園内を楽しんでくれるのが羨ましいです。。。
我が家は私が夢中で園内を見ている間、夫は主に読書で時間を潰しています^^;(だから最近はもっぱら単独行動^^)
PS,お花の名前ありがとうございました♪ペルシカリアで正解みたいです。
by MOCOMOCO (2012-07-25 21:23)
ご無沙汰しました~
薔薇で有名な国に行ったのに咲いてる薔薇は少ししか見れませんでした。
観賞用でないので花が咲いたらすぐ摘んじゃうみたいです。
もうひとつの国は養蜂が盛んで瓶入りの蜂蜜がいっぱい売ってました。
買って帰りたかったけど、スーツケースの中で瓶の蓋が開いちゃったら困るので諦めました。
by miffy (2012-07-26 20:52)
これからバラ図鑑がはじまるのね♡
わくわく待ってます!!
そういえば、私が撮ってきたアルザスの写真を見て「norikoさんジュベルニーに行ってきたの?」って勘違いして聞いてきた友達がいたの。びっくりしちゃった。
バラばっかり撮ってたからかな、自分が行ったときの風景にそっくりだったんだって。
by noriko (2012-07-26 23:11)
庭師のお家がキュート~♪ 左右対称のお庭はさすが。 バラがまだ見所だったのはうれしいですね。
by バニラ (2012-07-28 09:43)
美しい庭園とバラですね。
スケルトンの階段が少し怖い感じですが素敵です。
蜂蜜?好きですよー。蜂の巣そのままカットして
販売しているあのジャリッとした感じのが好き。
by ami (2012-07-29 11:25)
スケルトンの階段、怖い〜。足抜けたりするのかしら?と気になったり。^^
蜂の唾液考えた事もなかったぁ!今wikipediaで調べたら、この唾液のおかげで糖度が高くなっているようですよ?笑
深く考えない方がいいのかな?笑
甘い食べ物があまり得意じゃないけど、ハチミツと黒糖はなんだか手がでるんだぁ。自然界からもらえる甘いものからは柔らかい甘味を期待しているからかもしれないなぁ。。。って思った!
by カエル (2012-07-29 15:35)
→皆さま
『バラとハチミツと森の中の公園』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 33℃まで上がった先週とはうってかわって、月曜は13℃の朝。 昼も20℃くらいなんだそう。 パリ・プラージュは、空いてるだろうなぁ・・・。
→Bonheurさま
近くにバラ園があっても、なかなか花の見頃にタイミング良くは来られないので難しいですよね。 私も桜の季節に日本に戻れないから、皆さんのところの写真で楽しませていただくだけなんですよ・・・。
→アールグレイさま
バラの写真が大量にまだあるので、皆、飽きちゃうかな・・・と心配で。 でもせっかく撮ったので自分の記録用にブログに残すのもいいかなと考え中です。 焼きたてのトーストにハチミツは絶品ですよね♪
→HIROMIさま
ハチに刺されるのは嫌ですものね。 ベランダで花に水をやっていても、平気でマルハナバチは蜜を吸いに来るので、私のほうが気を遣ってます・・・。
→めぎさま
以前住んでたオランダのエリアには、いたるところにこれが設置されていて、身近なものだったんですよ。 設置場所の記入された街の地図まであったし。 でもパリでは、ほとんど見かけなくて。 街の清掃員も、掃き残しいっぱいで、ゴミがあっても知らん顔だったりするので、ガッカリです。
→母ちゃんさま
我が家には小さなミニバラの鉢植えしかないので、ゴージャスなバラがたくさんあるバラ園は、見ごたえありますね。 自分で育てるのは大変・・・。 チーズにハチミツもいい感じ~♪
→lucesさま
我が家も最近消費量は減りましたが、以前は4.5kg入りの大型の缶を買ってました。 ふふ、巣箱のオーナーになるというのもいいなぁ・・・。
→MOCOMOCOさま
せっせと植物園やバラ園にお誘いをかけてくれるのはKamoさんのほうなんですよ。 なのでふたりでじーっくり楽しめます。 自分で手入れしたり育てたりは大変だけど、植物や花の写真を撮るのはKamoさんは好きみたいです。 飲み物やパンも用意してくれるので嬉しい限り♪ ペルシカリア、名前が正解でヨカッタです。 私もそのキレイな葉っぱが気になって。
→miffyさま
おかえりなさい♪ 花の見頃にぴったりと出会うのは難しいですよね~。 しかも観賞用じゃない分ならなおさら。 私も畑のチューリップを見に行った時に、まさに花だけ刈られてるシーンに出くわしました。 養蜂が盛んな国というのもいいですね~。 朝食に美味しいハチミツ登場したかしら。 以前はよくドイツの蜂蜜を日本に買って帰りましたが、念のためジップロックに入れて厳重梱包(笑)。
→norikoさま
うっぷ・・・ってなるほど、バラを撮ってきたのでお楽しみに。 ジベルニーはこの時期、スゴイ人かもしれないねぇ。 チケット買ったまま、今年はまだ行けてない・・・。 近いのに遠い場所。
→バニラさま
庭師のお家、素敵ですよね~。 低く垣根仕立てにした青リンゴも実がなってました。 フランスの庭園って、本当にきっちり作られてますね~。 左右対称がお見事でした♪
→amiさま
バラだけ見るのでもかなりの体力が必要な広さでした・・・。 日差しは強かったけれど気温がそれほど高くなかったのが救いです。 いまだにハチミツの巣の形のままのをかじったことがないので、想像の世界です。 ジャリッとした感じ、どんなふうなんだろうな~。
→カエルさま
スケルトンの階段、上にのって大丈夫かな・・・と心配でした。 古そうだったし(笑)。 やっぱりハチミツには唾液が入ってるんだ・・・でも、ないとハチミツじゃないしねぇ。 深く考えるのはやめとこ。 黒糖は私も好き~。 日本にいた頃は、料理にも使ってました。 おやつにも。 父は珈琲にも入れてた。 甘さだけじゃなく旨みがあるよね♪
by Inatimy (2012-07-30 17:08)