冬色夕陽の午後のパリ [フランス・パリ]
がんばっても、できないことがある。
そんな時は、素直に認めて、最善策を考える。
その方が気持ちも楽だし、ことが早く進むから。
努力が報われないことなんて、世の中には山ほどあるからね。
だいじょうぶ。
・・・と、ちょっぴり涙目に映った風景。
ではなくて、SONY(RX100)で撮ったもの。
緑の表示が出て、ちゃんとピントが合ったはずなのに、いったいどこ見てるんだか。
この時、氷点下2~3℃くらい。 どうやらSONYくんは寒さが苦手みたい。
ちょっと前にも同じことが。 しばらくポッケの中で温めてあげた。
話は、つい先日のこと。 午後の散歩のスタート地点は・・・
・・・シテ島にあるCathédrale Notre-Dame de Paris ノートルダム大聖堂。
広場に毎年クリスマスツリーが立つので、それを見に来たのだけれど、
あらら・・・何やら大がかりなものが。
警備が厳しく、柵も置かれて近寄れない。 普通の観光客は入れない様子。
あちこちに警察の車も止まってて、物々しい雰囲気。
ノートルダム大聖堂は、今年2013年に着工850年を迎えるそうな。
で、お祝いの記念行事が1年間ほど続くので、その開幕ミサがあるらしい。
850年を経て現在、目の前に。 ・・・恐ろしい年月。
着工した年の1163年というと、日本は平安時代の終わり。 鎌倉幕府まであと29年。
ということは、宇治の平等院鳳凰堂は、これよりもっと古い建造物なんだなぁ・・・と、
妙な比較が頭に浮かぶ。
今年はツリー、立つのかな・・・
大聖堂の中に入るのは、また日を改めて・・・と、
車両通行止めになったPont d'Arcole アルコル橋を北へ渡る。
夕陽に照らされたHôtel de ville de Paris パリ市庁舎。
橋から東、Île Saint-Louis サン=ルイ島のある方を見る。 久々に見た青い空。
薄らと見える白い雲、鳥が飛んでる。 穏やか。
・・・と思ってたのに、けたたましい音を立てて、警察のボートや巡視艇が疾走。
大聖堂のミサの警備関連かしら。
あっという間に見えなくなった。 川岸の木々も、すっかり葉が落ちて枝だけ。
今年は紅葉した葉っぱ、見に行けなかった。 曇り空続きでもあったし。
冬の夕方の空。
でもフランスの暦では、今は、まだ秋。
冬至からが冬なんだそうな。
信号待ちの間に、パリ市庁舎をズーム。
はためくEUの国旗とフランスの国旗。 川のそばは、風も強く、身を切るような寒さ。
じっとしてると震えてくる。
像の並ぶ間の窓には、フランスの国旗とブラジルの国旗で飾りが。 何かあるのかな。
市庁舎前の広場には、期間限定のスケートリンクを設置中。
フェンスが張られ、資材があちこちに。
そんな殺風景な広場の端に、メリー・ゴー・ラウンド。 でも何だかいつもと違う・・・。
近づいて、周る様子を見ていて気付いた。
電飾がLEDに変わったんだ。 節電対策かな。
でも、冷めたような真っ白な光は、ますます寒々と感じる。
優しい暖色のランプは、どんどん減っていくのかしら。
クリスマスカードの発送も済ませて、ひと段落した午後。
欧州あちこち転々としてる間にすれ違ったりして、次第に数が減って来た。
淡くなる夕陽の色のように、皆の記憶から薄れていくのかなぁ・・・。
と、思うと寂しくなるので、すぐにでも起こりうる街での新たなる友との出会いに期待しよ。
そろそろパンを買って帰ろうかな。 歩道の脇にできた水たまりは、すっかり凍ってた。
明日は4時半起床、週末は来客あり。 来月の予定もどんどん決まって来る。
週末~来週は寒さが緩む予想だけれど、当たるんだろうか。
そんな週の半ばの散歩だったのでした。
もしかしたら、日曜日も更新するかも・・・。
読ませていただいて、なんだか切なくなりました。Inatimyさんへの共感と、応援と、感謝がないまぜになったような気持ち…。私も、連絡を取り続けている友達が少しずつ減ってきましたが、それでも新たな出会いもあり、人生は続いていきますね。異国で頑張って生活し、いろいろなものを独自の視点で見続けているInatimyさんを、ブログを読みながら応援している人がたくさんいることでしょう。
by stellaria (2012-12-14 11:46)
ああ、素敵な色合いの景色が、お話にあっていますね。
わたしも応援している一人ですよ。
by ナツパパ (2012-12-14 16:24)
LED、大丈夫ですよー
アッタカイ色合いのLEDもあります~
by nicolas (2012-12-14 17:40)
努力しても報われないことがあると言うことを認められるようになったのはいつだったか…
若い頃は、とにかく何でも努力すればできるように思いこんでいました。
でも、これを認められるようになって、ひとつ大人になった気がしました。
クリスマスカードの発送……う。年賀状、全然手を着けていない。
by HIROMI (2012-12-14 21:10)
年賀状はおろかクリスマスカードすらも出さなくなってもう数年になります。
というのは、ドイツの住所を書いてもそこまで送ってくれる人は非常に少なく、結局メールで代用するようになってしまったので。
それでも私の実家に年賀状を送ってくれる人が数名いたのですが、それを秋になってようやく実家から受け取ったりして、やはり疎遠になっていくのでした。
by めぎ (2012-12-15 02:05)
零下2-3度で、フォーカスがおかしくなりましたか。
あまり、経験したことがない現象ですね。
私のコンデジDSC-HX30V は、暗いと、フォーカスが、時々、合わないときがあります。コントラスト方式のAFなので、コントラストが弱い時は、時々、合わなくなります。
by テリー (2012-12-15 23:26)
氷点下2~3℃の街から先ほどお便りが届きました♡
どうしよう、私まだ年賀状買ってもいない^^;
by noriko (2012-12-17 22:33)
→皆さま
『冬色夕陽の午後のパリ』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 なんだかまた風邪ひいちゃったみたいで。 野菜とお肉たっぷりのカレーを食べて元気だそうと盛り上げてます。 だって、クリスマスも新年も楽しまないと。
→stellariaさま
温かいコメントありがあとうございます。 どこに引っ越してもブログを続けていれば、そこで出会った人たちとこうしてやり取りができるから、それが私の支えでもあったり。 たわいのない日々のことでも、こんなの撮りました的な写真でも、あれこれお話が聞けるのはとっても嬉しいです♪
→ナツパパさま
応援してくださって本当にありがとうございます。 引っ越しが多くて友達ができてもすぐに離れ離れになっちゃって。 でもブログで遊びに来てくださる方々とは、ブログを続けてる限り、やり取りする機会があるのでありがたいです♪
→nicolasさま
メリーゴーラウンドのおじさんも温かい色合いのLEDを採用してくれればいいのになぁ・・・。 それともこっちには選択肢がないのかしら。 日本は何でも品揃えが豊富だもの♪
→HIROMIさま
結果より、その過程が大事、という見方もあるけれど、結果が伴わないのって頑張ってる本人にとってはツライですよねぇ・・・。 これをどう気持ち的に処理するかが大人の大変さかしら。 年賀状・・・ま、まだ、だいじょうぶですよ、きっと・・・なんとかなりますよ。
→めぎさま
そうそう、海外というだけで宛名の書き方とか不安になるみたいで、手紙書いたのに発送してないのがたまっちゃって、って話を聞いたことが。 我が家にもメールだけで続いてる友人たちも数名。 こうして見ると、クリスマスカードと誕生日カードでかろうじてつながってるかもしれないなぁ・・・。
→テリーさま
フォーカスの緑のランプがついてピント合ってますよ~となってるのに、なぜか撮れた画像を見るとボケてるんですよ・・・。 温めると直るみたいです♪ CASIOのほうは氷点下10℃でも元気だったんですが。
→norikoさま
年賀状、手に入るといいね~。 手に入ったはいいが、書く時間なかったりして・・・?
by Inatimy (2012-12-19 06:19)
年賀状買うだけ買ってまだデザインも考えてません^^;
夕暮れ時のお散歩はなんとなく寂しげに感じるのはなぜかしら・・・
真っ青な空とオレンジ色に染まる建物が素敵です。
by miffy (2012-12-20 20:49)
→miffy さま
年賀状、今頃作成中かしら。 最近は宛名は印刷もできるし早くて便利かな。 我が家はプリンターが壊れてて、クリスマスカードの封筒は手書きでした・・・。 朝日と夕日のオレンジ色って、何か微妙に違うかもしれませんね~。
by Inatimy (2012-12-25 00:01)
寒かったのでしょうが、とても優しい夕暮れ時の光ですね。
この色好きだなぁ~。 ^^
最後のお写真、特に良いな。
ノートルダム大聖堂、850年なんですね。すごーーい。平安時代なんですね。
デジタルカメラ、寒さには弱いですよね。でも、一枚目もとても趣のある一枚。
by moz (2012-12-25 07:01)
→moz さま
淡く染まる夕暮れの色、いい色ですよね。 こんなにキレイに晴れる日は少なくて。 もう何日も太陽見てないって日がずーっと続く冬。 だから春が来ると余計にウキウキしますね。 あ、そういえばmozさんのアイコンも黄昏時かしら。 ノートルダム大聖堂前にたつツリーは今年はない様子。 でも他の場所でツリーを撮ってきました♪
by Inatimy (2012-12-28 23:21)