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キャンドルナイト・・・って [オランダ]

 アムステルダムから、車で約50分ほどのところにある、Gouda ハウダ(日本語では、ゴーダ)は、チーズで有名な町ですが、もうひとつの顔は、キャンドルの産地。

 街中がキャンドルライトでつつまれる・・・イベント情報の、そんなフレーズに、心を躍らせて、お昼頃に到着。 12月中は、毎日、キャンドルナイトがあるそう。

 stadhuis 市庁舎 と クリスマスツリー 

 おとぎ話に出てきそうな雰囲気。 15世紀ゴシック建築。 赤に白く塗った木製の窓覆いが、とてもかわいい。 

 前回ゴーダに来たのは、昨年2006年の8月。 そのときは、チーズ市を見に。 クリスマス前の一時期も行われるようですが、チーズ市は、だいたいの間だけ。 (ゴーダはその期間の毎週木曜日午前中) 

  チーズ計量所 De Waag 前に出来た、特設屋外スケートリンクには、人がいっぱい。 さらにこの日は、毎週土曜日の、オープンマーケットの日ということもあり、市庁舎のあるこの広場には、ぎっしりと、屋台が建ち並んでいます。 

 まずは・・・

 市庁舎地階にあるカフェ 

 いきなり、カフェへ直行!?と思われるでしょうが、寒くて寒くて。 この日の気温は、最低マイナス1℃、最高3℃。 表の看板に、珈琲1ユーロ(約163円)とあれば、惹かれてしまうはず。 しかも、この日は、14時には閉店してしまういうので。 

 市庁舎にある、おしゃれなカフェ。 天井のアーチが、何ともいえません。 このテーブルのキャンドル使いも、気に入りました。 グラスにキャンドル専用の塩を入れてあります。

 珈琲 と クリスマスツリー 

 まだらな焼き上がりの、素焼きっぽいカップに入って登場。 温かい珈琲を飲みながら、周りを観察。 ちゃんとクリスマスツリーも飾られていました。 

 ここで、注目。 クリスマスツリーのトップ・・・見えづらいですが、お星様では、ありませんね。 私は、勝手に、玉ねぎ型トップと呼んでますが、オランダでは、この玉ねぎ型が多いのです。 市庁舎前の大きなツリーは、お星様でしたけど。 

 ショッピング街やデパート、雑貨スーパーのクリスマス飾りのコーナーには、様々な色、大きさの玉ねぎ型トップが売られています。 確か、英国では、星でも玉ねぎでもなく、天使なのだとか。 

 魚屋さんのKibbeling キベリング 

 カフェを出てすぐに、美味しい匂いに誘われて・・・やって来たのは、オープンマーケットの魚屋さん。 屋台の前で立ち止まり、お兄さんに注文。 3ユーロ(約490円)。 Kibbeling キベリングとは、ぶつ切りにした鱈のフライ。 ニンニク風味マヨネーズをつけて食べるのがオランダ流。 

 外で食べるのも、結構大変。 アツアツだったキベリングも、冷めるのが早い。 身を切るような冷たい風・・・。 どうして、皆、市庁舎の壁に張り付くように立って食べているのか、ようやく納得・・・風をよけてたんですね。 

 市庁舎前から見た聖ヤンス教 と 不思議なもの 

 市庁舎の前から見える、にょきっと飛び出た建築物は、聖ヤンス教会。 暗くなるまで、まだまだ時間はたっぷりなので、町の散策へ。 教会のほうへ向かって歩き、キャンドルショップのある小路をぶらぶら。 

 教会建物に沿って歩いていると、何だか古いものが。 ぱっと見て、洗濯物の脱水に使うプレスかな、と思いましたが、はてさて。 

 博物館入り口の門 と 壁の顔 

 Stedelijk Museum Het Catharina Gasthuis 市立博物館聖カタリナゲストハウス。 以前来たときに、中に入りました。 昔は、病院だったそう。 左の写真にもかすかに途切れて写ってますが、壁にGaper がありました。 

 Gaper「あくびをする人」という意味。しかし、この顔の像は、本来、あくびをしているのではなく、薬を飲むために口を開けているのだとか。 なので、昔は、薬局のシンボルとして、店の入り口に飾られたりしていたようです。

 門にあるレリーフ 

 1609年の文字が。 よく見ると、かすかに色がついてますね。  

 聖ヤンス教会の裏へ 

 この建物は、昔、weeshuis 孤児院だったもの。 今は、図書館として使われています。 この右にある建物のアーチをくぐると、図書館の入り口のある中庭。 ずらりと並ぶ赤い窓覆いが、素敵です。  

 図書館の中庭ピラミッドと豚さん 

 現在、この中庭、イベントの1つとして、黄色の、こんなピラミッドが置かれています。 表面に突起物。 何だろう、と近づいてみると、あらま・・・アクリル樹脂の豚さん。  

 運河沿いに歩く 

 だんだん、日が暮れて、太陽が沈みかけています。 何度か、お店に入って暖をとりましたが、寒くて、寒くて、ちょっと挫折しそうなほど。 キャンドルナイトを見るまで頑張れるかな・・・。  

 運河沿いの建物 

 左の建物の前には、オランダ語で何やら説明がありましたが、寒くて頭に入らないほど。 こんなとき、あれがあれば・・・と思うけれど、オランダには、便利な使い捨てカイロなるものは、ありません・・・。 右の写真の教会は、現在修復工事中。

 窓辺にキャンドル と 運河沿いの建物 

 カフェかホテルかの窓辺にキャンドル・・・もう、これで、いいかな・・・と納得して帰りそうになるほど、やっぱり寒い。 

 市庁舎のある広場に戻るために、運河沿いの道を引き返す途中、こんな屋根つきのが並ぶところがありました。 だいたい、このタイプ建築物は、昔、魚市場として使われていたものが多いと記憶してますが、どうなんでしょうね。 

 市庁舎前から伸びるショッピング通り 

 陽も沈んで、青白い薄暗さの中で、通りの飾りに明かりが灯りました。 

 聖ヤンス教会とクリスマスツリーに灯りが・・・ 

 教会もライトアップされています。 塔の向こうに、お月様。 クリスマスツリーも点灯され、いよいよ、キャンドルナイトかな・・・とワクワク。 しかし、片づけが始まったとはいえ、まだまだ、広場には、オープンマーケットの屋台が並んでいます。

 ずっと、広場で待っているのも、手持ち無沙汰で、またまた、教会の方へ。  

 St. Janskerk 聖ヤンス教会の建物 

 全長123mの、オランダで一番縦に長いこの教会には、70枚ステンドグラス。 教会の中からの、ステンドグラスのライトアップ。 いつも、内側から昼間の太陽の光に浮かび上がるのを見ているので、こんな見方はちょっと新鮮。 しかも、この教会の建物内部では、写真撮影が禁止なので、今回、ステンドグラスを撮る絶好のチャンス。 

 聖ヤンス教会の裏の道から 

 教会の中からとは、図柄が逆になりますが・・・。 なんだか、巨大な行灯みたい。 

 夕方5時ごろ、教会の裏庭では、青のライトで照らされた大きな木の周りで、何かのお話の音声が流れ、そばの建物に影絵、突然、どこからか噴出したスモーク・・・と、一種のショーがありました。 これらのイベント、2007年は、12月7日~1月7日まで、行われます。

 図書館前庭の夜のピラミッド 

 あ、そういえば、あのは?・・・と気になって、見に来たら、ピラミッドは、暗闇に浮かぶ怪しげな物体へと変身。 中に、宇宙人でも潜んでそう。

 夜の豚だらけ 

 近くまで寄って、ズームして撮ってみたら・・・あ゛・・・脂ぎった豚さんみたいになっちゃった・・・。 

 結局、粘って粘って、ステンドグラスのライトアップショーも、光る豚ピラミッドも見たし、もういいかな・・・と夕方6時ごろ帰路へ。 Gouda bij Kunstlicht 2007Kaarsjesavond キャンドルナイトは、7時からだったようです・・・。


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コメント 17

TaekoLovesParis

今年、クリスマス・ツリーをたくさん見ていない私は、いつもInatimyさんの
ところでクリスマス気分を味わっています。一番上のツリーは全部白の
飾りなんですか?シンプルでいいですね。
私もゴーダにアムスからの観光バスで行きました。チーズつくりを見学して、買って、キベリングを食べただけ。クリスマスの夜はこんなすてきな
所だったのですね。
by TaekoLovesParis (2007-12-22 11:07) 

Jalana

聖ヤンス教会のステンドグラスが美しいです。
それに我が家にもある玉ねぎ型トップ!
by Jalana (2007-12-22 11:29) 

ほんとに、おとぎ話に出てくるような建物ですね。
うっとりします(^-^)
by (2007-12-22 13:04) 

いさ

ため息が出るほど美しい建物と町並みですね~♪
市庁舎はまるでお城のようです!

ピラミッドの豚さん、すごく可愛いです^^
1匹お持ち帰りしたいくらい! 
by いさ (2007-12-22 13:24) 

Ballacki

うわぁ~~~~~すごく大きな荘厳な感じのする市庁舎ですね!素敵過ぎ!
市庁舎地階にあるカフェ もすごく雰囲気がいいですね!こういう所、好きです。ツリーのトップ、なんでたまねぎ型が多いんでしょうね。
でも、どうしてヨーロッパの夕暮れ時の空ってこうラベンダー色に染まるんだろう・・・。日本じゃこういうのあまり見かけないんですよね。
素敵だな~
by Ballacki (2007-12-22 14:55) 

MOCOMOCO

昼間の街の雰囲気もとても素敵ですが、やはり暗くなってライトアップされると、その美しさが増しますね~^^
ステンドグラスも、豚さんピラミッドも、なにもかも素敵です!
寒い中、粘っていただいた甲斐がありましたよ~。
使い捨てカイロ、そちらでも売られるようになるといいですね~。
by MOCOMOCO (2007-12-22 17:42) 

miffy

博物館の門のレリーフ素敵ですね^^
教会のライトアップされたステンドグラスもとても幻想的です~
運河沿いの道を寒くないときにのんびり散歩したいです。
by miffy (2007-12-22 17:52) 

はっちん

盛りだくさんですね~♪町全体がテーマパークみたいです…。
光る豚さん、間近で見たいです。チーズ市もー!!!
「あくびをする人」…日本の床屋さんの店先にあるぐるぐるのような
役割をしていたのでしょうか。ものすごく目立つシンボルですね。
そちらの屋台でホッカイロのお店を出したら、繁盛するのでしょうか…??
by はっちん (2007-12-22 18:18) 

rino

やっぱりそちらは寒いのですね~~
よく雰囲気が伝わってきましたよ!
途中で挫折せず、6時までいらしたこと、すごいです。
我が家だったら途中であきらめていたかも・・と思ってしまいました。
でも、街が暮れて行って次第にステンドグラスやツリーやピラミッドが
きれいに見れて本当によかったですね。
by rino (2007-12-22 20:39) 

一番上の建物いいですね~。
ステンドグラスもステキ。
それに、ゴーダチーズも大好き!!
by (2007-12-22 22:42) 

Fuu-tt

どの写真も綺麗で・・うっとり見入ってしまいました。
特に「ショッピング通り」の光の幻想感と
街行く人の風景が好きです!
by Fuu-tt (2007-12-23 01:34) 

めぎ

ほんっと寒いですよね~凍えちゃいますね。
運河沿いを歩いたら寒そうだなあ・・・
by めぎ (2007-12-23 10:33) 

いっぷく

屋根つきの柱のある建物側の道沿いの家にお世話になって
宿泊した事思い出してます。
チーズ市が立ったからあれは夏だったんだと。
キャンドルの産地だとは知りませんでしたが、そういえば蜜蝋のキャンドルをここで手に入れましたね。クリスマス時期は寒いけれど、また違った顔を
見せてくれる魅力的な町ですね。雰囲気が伝わる写真ばかりで楽しめました。
by いっぷく (2007-12-23 10:49) 

newyork

キャンドルナイト、7時からだったなんて残念でしたね。ベルギーに住んでいる時に思ったんですが、ヨーロッパの冬って芯から寒い感じなんですよね。気温にしてみたらNYよりも暖かいのですが(NYはご存知の通り、寒い時はマイナス15℃から20℃くらいになります。。。)、ヨーロッパの冬の方が寒く感じるんです。1つはきっと晴れる日が少ないということかもしれません。NYの冬は晴れる日が多く、サングラスが必要なくらいに眩しい日もあります。気温はマイナスでも暖かく感じるんです。あとはエネルギーの使い過ぎで室内がとっても暖かいお陰で外に出てもそのポカポカさが続いているからかもしれません。セーターを室内で着ていたら暑いくらいです。そんなことよりも、
Wishing you a Merry Christmas and a very Happy New Year!
2008年もInatimyさん達にとって素敵な年になりますように。
by newyork (2007-12-24 02:21) 

yk2

めちゃくちゃに寒い中、がんばってがんばって我慢した甲斐あってとっても綺麗な写真が撮れましたね。薄紫色に黄昏れる空にオレンジ色の街灯りが映えて、とても好い雰囲気。ズームで撮ったアクリル・ブタくんも脂ぎってなんかなく、幻想的ですよ(笑)。
by yk2 (2007-12-24 03:51) 

krause

キベリングは、白ワインと愛想ですね。それにしても、ユーロが高くなりましたね。Dギルダーの頃には買い物が楽しみだったのですが、最近はなかなか手が出ません。
by krause (2007-12-24 05:22) 

Inatimy

⇒takemovie さま、plot さま、xml_xsl さま、julliez さま、
Jules さま、toraneko-tora さま、nao さま 
nice! ありがとうございます。

⇒TaekoLovesParis さま 
私も、いつもTaekoさんところで、美味しいレストランの料理を楽しんでます♪(きっと緊張するから、実際には行けないかも・・・。) 
ここのツリーは、白とシルバーで統一されてました。 ちなみに、デルフトは、焼き物のデルフト・ブルーにちなんで、青だそうです。

⇒Jalana さま 
BLOKKER でお求めの、例のツリーですね♪ 玉ねぎ型、日本でも普及させましょう。

⇒夢空さま 
昔の建築家の人たちは、偉大だなぁ・・・と感じますよね。 コリコリの装飾で。 

⇒いささま 
なぜ豚なのか分かりませんが、隣国ドイツでは、縁起のいい豚さんです♪ 豚のランプがあれば、かわいいかも。 

⇒Ballacki さま 
玉ねぎ型トップは、なぜでしょうね。 ふふ。 でも、かわいいから好きです。 夕暮れの空の色、私も、お気に入りの雰囲気です♪

⇒MOCOMOCO さま 
もっともっと粘れるように、繰り返し使えるオイル充填式カイロの、Zippoが発売したハンディウォーマーが欲しいです♪  

⇒miffy さま 
夏は観光客が多いので、春や秋がいいかもしれませんね。 
中から見たステンドグラスも壮大です♪

⇒はっちんさま 
今も売ってないところを見ると、オランダ人には、カイロは売れないかも・・・。 生まれたときからこの地で育って、慣れで、寒く感じないのかしら・・・。 

⇒rino さま 
もし、昼間の気温が最高0℃だったら、もっと早くに挫折ですね。 石畳から靴底を抜けて足からくる寒さは強烈です・・・。

⇒blume さま 
オランダのチーズは、おいしいですよ♪ 熟成度もいろいろ選べて。 

⇒milk-k さま 
決して派手ではないシンプルな飾りなんですけど、薄紫色の雰囲気にとても素敵に灯りが浮かんでました♪

⇒めぎさま 
ライン川沿いも歩くには寒い季節ですよね。 風が強そうで。 年明けにもまた寒波来ますが、めぎさんは、旅の空の下かしら・・・。 

⇒いっぷくさま 
以前、ハウダに来られたことがあると伺ってましたが、この運河沿いにお泊りだったんですね。 オランダ語でチーズはkaas 、キャンドルはkaars と単語も似てるんですよ♪ 

⇒newyork さま 
欧州の寒さは、かなり慣れました♪ 昔、スペインで住んでた家は、屋根からツララもさがったことも・・・。 
2008年も、newyork さん達に幸せ&幸運が訪れますように♪ 

⇒yk2 さま 
三脚もなしで、ベンチに置いて撮ったり、手振れせぬよう息を止めたり、いろいろ苦労した甲斐がありました♪ 

⇒Krause さま 
このユーロ高は、いったい何なんでしょうね。 通貨単位がそのままユーロになった感じです・・・。 でも、買い物は楽しみ♪  
by Inatimy (2007-12-27 23:53) 

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