目指す場所は・・・ [オランダ]
だんだん近づいてくる。
小さかったものが、より大きく、くっきりと。 少しずつ空へと伸びて、やがては大きな雲の塊に、突き刺さるのではないかと思うくらいに・・・。
自転車を返した後、北へ、北へと車を走らせ、テクセル(テセル)の島の一番上まで。 本当は、自転車をこいで、見に行きたかったあの場所。
車で来ると、思っていたより時間がかからず、遠いと思っていたそこへは、De Koog デ・コーホの町からすぐでした。 P の場所に車を止めて、すぐに撮った一枚。 外は、風がゴーゴーと吹いてました。
これが、テクセル(テセル)の一番北の地点にある灯台。 塔の高さは34.7m。 ライトの高さは53m なのだそう。 灯台の周りを少し歩いてみます。
灯台へと続く道。 そばには家屋も。 でも、この道の入り口には門があって、残念ながら、この先は、立ち入り禁止。
塔へ続く道のそばから見える景色は、こんなの。 なだらかな凸凹の地の向こうに、海。 広大な景色を一枚の写真におさめると、雲が低い位置に見えますね。 雲の陰が左から右へ・・・。
灯台は少し小高いところに建っています。 灯台守さんのお家かな。 建物の向こう、青い空に白い雲が走り抜けていきます。 太陽が顔を出したり、引っ込んだり・・・。
この灯台のそばにも砂浜があるので、そこまで散歩。 車を止めたPを抜けて、道路の行き止まりに見えてきたのが・・・
・・・・・・こんな風景。 だだっ広い砂浜。 ずーっと向こうのほうに海。 歩いてる人が、点に見えますね。 せっかくだから、ここから海まで歩きます。 この砂浜の入り口から右手を見ると・・・
・・・さっきの赤い灯台。 暗くなると、ここから、海へ、明滅する光を放っています。 航行する船が、位置を識別できるように。
レーダーがついているのか、一番先端にあるT字型のものが回っていました。 灯台は、どっしりと構えて、そこに建ってます。 あとは、流れる雲と、風になびく草が、ただ動くだけ。
靴が砂に埋もれて、歩きづらいけれど、一歩一歩ゆっくりと。
少しは風景が変わったかな、と振り返って、灯台を見ると、さっきより、下の部分が見えてきました。 でも、海はまだまだ先。 砂浜に雲の陰が覆います。
ちゃんと見ててくれてる？と、遊びながらも、親が近くにいるかどうか確認してる子供のように、何度も何度も灯台のほうを振り返って見てしまったり。
この砂浜にも貝殻がいっぱい。 子供の頃も、海に来ては貝殻集めをしたっけ。 でも、一番のお気に入りは、波に洗われて角が丸くなったガラスのかけら。 海の結晶のようなそのかけらは、引越しの時に日本に置いてきたけれど、今でも、宝箱のなか。
この耳に届くのは、海からの波の音と、風の音、そして、それにはためくカイトの音。 ザーザー・・・ゴーゴー・・・バタバタバタ・・・なんて大きな音なんでしょう。 家で聞いてるTVの音よりも、はるかに大きな音なのに、なぜか全然耳障りではなく。 この音を聞きながら、いろんなことが頭の中に。 今までのこと、そして、これから先のこと・・・。
誰かが作った砂のお城も、風に吹かれてサラサラサラ・・・。 主のいない古城のように、朽ち果てて、寂しげ。 8月の海だけれど、あったような、なかったような、涼しい夏で、訪れる人もちょっと少なめのよう。
海はこんな感じ。 ここから先は、湿った砂浜。 北の海の暗い色。
歩いてきた方向を見ると・・・砂浜の入り口が、小さく小さくなってます。 左側の丘に見える建物は、車を止めたP近くのカフェレストラン。 大きな雲。 止まることなく吹く風が、少し冷たくて、気温が下がってきてるのが分かります。 そろそろ戻ろうかしら。
ここが、丘の上のカフェレストラン。 ここからも、赤い灯台が見えます。 もう外で飲んでる人もいませんね。 帰りのフェリーの時間もあるし、島の南へ向かいます。 来た時と変わらない、牛や羊を緑の大地に見て・・・
予定してたフェリーに無事乗れて、オランダ本土に渡り・・・
高速道路から、また、流れる景色。 日が傾く時間も、早くなりました。 もうすぐ秋の始まりかな。
そして・・・
・・・オオカミの視線の持ち主は、自分へのおみやげに羊のミルク石鹸を買ったのだとさ・・・めでたしめでたし。
こんなに広大な砂浜…でも何処からでもこの赤い灯台は見えるのですね。
砂の城、誰が作ったのでしょうか？
確かに雲が低い位置まで降りてきているように感じられます。
どの景色を切り取っても、絵になりますね。
羊のミルク石鹸、とっても興味あります。
見ているだけで、お肌がすべすべ滑らかに（気分、気分！）…。
by Roseblanche (2008-09-09 09:46)
赤い灯台、いろんな景色を見守ってるんでしょうね。
何度も何度も振り返り……。
私も振り返っちゃいそうです＾＾
オオカミ目線のinamityさん、
お肌しっとりで、めでたしめでたしですね♪
by hatsu (2008-09-09 13:08)
赤い灯台、風情がありますね！
by Krause (2008-09-09 16:15)
この、広大な砂浜が大好きです。何度も行きたくなる場所ですね。
by めぎ (2008-09-09 17:52)
赤い灯台と白い砂浜、思わず、貝殻を拾いたくなりました（＾＾）
この広い空の景色が忘れられません。
by rino (2008-09-09 18:52)
きゃ～～すっごく青く広い空、白い雲・・・東京ではまず見ることのできない風景です。
昔小さい頃住んでいた田舎を思い出しました。。こんなソフトクリームのような雲を眺めながらのんびりぼーっとしてました。
季節はずれですが井上陽水の「少年時代」が頭の中をぐるぐるし始めました。
癒されます～。なんだかよくわかりませんが、涙が出てきました。
素敵なお写真、記事をありがとうございます。
by bonheur (2008-09-09 19:16)
とっても素敵な灯台ですね～
赤い色が青い空と白い雲、白い砂浜に映えてとっても綺麗です。
何度も振り返ってみたくなったＩｎａｔｉｍｙさんの気持ちがわかるような気がします。
なぜか惹きつけられるものがありますよね。
ところで、羊のミルク石鹸の使い心地はいかがでしたか？
by miffy (2008-09-09 21:02)
絵葉書ですね～(o^―^o)。
空が広ーい、山に囲まれてるので空の面積が狭いんですよね、こちらは、、こんなところで寝転びたいっ(^^)
by 夢空 (2008-09-09 21:10)
立体感のある雲が広がってる～♪ 綺麗ですね～^^
冬は寒そうな土地ですね^^
羊のミルクソープのパッケージ、シンプルだけど可愛いですね！
ほぅほぅ・・・オランダ語で羊はSchapenなんですね^^ドイツ語とやっぱり似てますね^_^
by Ballacki (2008-09-10 07:06)
砂浜が広大すぎて、迷子になりそう･･･灯台が目印かな？
羊のミルク石けん！どんな香り、あわ立ちなのかしら？気になります～。
by nao (2008-09-10 10:10)
赤い灯台とそれに寄り添うような赤いお屋根のおうち、可愛いですね♪
どこを切り取っても絵になる風景、素敵です＾＾
人が少ないせいか、晩秋を思わせるような物悲しさも漂いますね。
真夏にはこの灯台の見えるカフェも賑わったのでしょうね。
羊のミルク石鹸・・・気になる～♪使い心地を教えてください～＾＾
by MOCOMOCO (2008-09-10 12:04)
日本の灯台と違って、欧米の灯台はかわいいですね。好きなんです。
by michael (2008-09-10 13:54)
わぁ～、絵になりそうな風景がいっぱい！！(^^)
羊のミルク石鹸、なんだかお肌によさそぉ～
(￢д￢。) ジーーーッ
by blume (2008-09-10 20:28)
灯台のある景色、雑貨屋さんに置いてある置き物のよう♪
by ぴーすけ君 (2008-09-10 20:32)
砂浜が広くて海が遠いですね～！近場の海にも同じような大砂丘がありますが、このように平坦ではなく、うねっていて何度か砂山を越えて行くので砂漠のようです。
by ミカチ (2008-09-10 21:17)
ほんとーにだだっ広い海岸ですね。波打ち際に着く前にめんどくさくなっちゃいそう（＾＾；。
オオカミさんのお土産石けんは、これまたInatimyさんが好きそうなイラスト＆手書き風フォントのパッケージですね。 羊のミルクの香りなんて嗅いでたら、ますますラムが食べたくなっちゃわない？（笑）。
by yk2 (2008-09-10 22:05)
ほんと。なんとなく秋の気配が漂ってますね・・・。
ところで明日からアムスです！
カメラ持って歩いてるInatimyさんを見かけるかな・・・。
by Jalana (2008-09-10 23:08)
水平線と青い空、白い雲。
いつも私が見ているもとはちょっと違うけれど、でもつながっているんだね。
赤い灯台にオランダを感じるの。
私も灯台を見に行こうかな。
by てんとうむし (2008-09-11 23:08)
広大な景色、素敵ですねぇ♡
空が広く感じます。こんなに広い空をみたことあるかなぁ・・・。
赤い灯台がとっても可愛いですね。
いつまでもみていたい風景です♪
by chercher (2008-09-12 01:09)
赤い灯台と貝殻、ロマンがありますね。
by TaekoLovesParis (2008-09-13 23:44)
→taniyan さま、pica さま、julliez さま
nice! ありがとうございます。
→Roseblanche さま
本当に平坦な地なので、小高いところに建つこの赤い灯台、どこからでも、よく見えました。 赤っていうのが、いいですよね、青い空にキレイに映えて♪
→hatsu さま
あまりに広くって、どれだけ歩いたのか、分からなくなるんですよね・・・。 何度も振り返って、灯台の大きさを確認したくなって♪ 羊乳石鹸でお肌つるつるになるかしら♪
→Krause さま
赤い色が、洋風チックで♪ 絵葉書みたいな写真をたくさん撮りました～。
→めぎさま
これといって、何もないんですが、この広さが、いい感じですね♪ 開放感たっぷり。 ぼーっとする時間を贅沢に味わえます♪
→rino さま
山たっぷり休暇にプラスして、いつか、ここへもどうぞ♪ 海もたっぷり♪
→bonheur さま
ありがとうございます。 素敵な田舎の風景の中で育たれたんですね。 うらやましいです。 ここは、南仏あたりとは、また違った海の風景で、ちょっぴり肌寒い感じですが、いいところでした♪
→miffy さま
羊乳石鹸、まだ、もったいなくって、未使用です・・・。 何か、特別なきっかけがあったときに、思い切って使おうかな～。
→夢空さま
こちらは、山がないので、逆に、山が恋しかったり・・・。 杉の花粉はご勘弁・・・ってところですが、山の木々の匂い、谷の景色、湯気のように山から出てくる雲が見たいなぁ。
→Ballacki さま
冬は、きっとスゴク寒いかも。 しかも強風で。 20分のフェリーも揺れるかなぁ・・・。
Ballackiさんなら、オランダ語上達早いかも♪ 私は悪戦苦闘・・・。
→nao さま
遠くの人が点になるほど広いので、大きな灯台が目印ですね～♪ 落ちてる貝に夢中になって見ていたら、前を歩くKamoさんも、すぐ小さくなりました。
→MOCOMOCO さま
この浜辺にカフェは、ここ1軒しかないので、賑わったでしょうね～♪ まだまだドイツやイタリア、フランス、ベルギー・・・と他国のナンバーの車も多かったです。 ふふ、石鹸、私も楽しみ♪
→michael さま
日本の灯台とは、また違った雰囲気ですね♪ 日本の灯台、というと、必ず、潮の香りを思い出すんですが、オランダの海は、それがなくって。
→blume さま
「正真正銘テクセル製品」のマークも、信頼できそうなので、見た瞬間に、レジへ・・・♪
→ぴーすけ君さま
雑貨屋さんに、灯台グッズ、いろいろ売ってるかも♪ 日本なら、灯台饅頭、灯台煎餅、灯台チョコ・・・と、そこまで充実してそうですね～。
→ミカチさま
ミカチさんがこの風景を描くと、どんな感じになるのか、見てみたい気がします♪ 青い空がキレイでしょうね～。
→yk2 さま
そうなんですよ、この素朴なパッケージにデザイン、ツボです♪ 頭の中が、ラムでいっぱいになったので、とうとう大きなスーパーに羊肉を探しに出かけましたが、その価格を見た瞬間、空気が抜けていく風船のように、しゅ～っと、小さくなって、飛んでいきました・・・。
でも、秋といえば、ジビエ。 オオカミ視線復活しそう♪
→Jalana さま
そのへんで、カメラ持って怪しい姿勢で撮っていたら、私かも～。 引かないで、声かけてみてくださいね。
→てんとうむしさま
この海の水も、てんとうむしさんのそばの海の水とつながってるのね。 今見ているお月様も、数時間前、てんとうむしさんが見ていたお月様♪
→chercher さま
風景が横長なんですよね♪ 地球って大きいなぁ・・・と当たり前のことをあらためて実感しました・・・。 いいところなので、また来て見たいです♪
→TaekoLovesParis さま
すごくいい色合いですね、青い空に赤い灯台♪ 落ちてる貝殻も、集めたくなるし♪ 大声で叫んでも、風と波の音にかき消されてしまいそうです。 「好きだぁ～！」「何～？聞こえない～。」なんて、映画のような恋人達のやりとりがありそうな・・・。
by Inatimy (2008-09-17 07:03)
→いっぷくさま
nice! ありがとうございます。
by Inatimy (2008-09-24 05:23)