ペダルをこいで牛を見に [オランダ]
夏休みって何したっけ・・・。
まとまった夏休みがなかった我が家。 お隣の街のハーレムに行った後は、えぇーっと確か・・・そうそう、8月の晴れた日を狙って、自転車に乗ったんだった。
南へ、南へ、と向かって走らせると、住宅地区を抜けて、パッと広がるこの風景。 並木が東西に連なる道。
前回、ここに来たのって、春先だったかな。(そのときの記事はこちら「風をきって走る・・・」) 比べてみると、緑がかなり多くなってる。
並木道の南側は、緑の大地にポツポツと家があったり、木があったり、羊がいたり。 もちろん、水路も。 8月といえど、それほど暑くないので快適。 で、この日のメインは・・・
・・・牛の見学。 その辺の緑の原っぱに、草を食みながら、のんびりと過ごす牛がいる。 牛にも家があるから、いつもここいるわけじゃないけどね。 自転車を道の傍らに寄せて、しばし眺める。
結構、身近に。 白と黒のは、ホルスタインかな。 牛を見ると思い出すのが、大学生の夏に蓼科牧場で父と食べたソフトクリーム。 とっても濃厚で美味だった。 給食に出てくる牛乳が薄くて、しかもお腹がゴロゴロするから、子供の頃は牛乳は苦手だったけれど、濃厚な牛乳の美味しさを知ってから、牛乳を見る目が変わった。
でも今、よく飲んだりお料理に使うのは、山羊乳だけどね。 ふふ、こんな茶色と白の牛も好きかも。
モコモコした雲の広がる空の下に、ごま塩柄だったり、グレイの柄だったり。 牛を見るのは飽きない。 この大きな体を維持するためには、たくさん草を食べなきゃいけないんだろうなぁ。
でも、考えてみると、草だけで育つのもスゴイ。 人間はいろんな栄養素を摂るために、肉・野菜・乳製品などが必要で、買い物する時も、メニューを考える時にも、いつも頭を悩ませるのに・・・。
遠くにも牛の群れ。 あちらは、茶色と白のグループ。 街のすぐ近くなのに、こんなに広いところで、ゆったり、のんびり。 横長の風景の中・・・
・・・気になったのは、この61番。 背番号のように入ってる。 他の牛にもあるのかしら。
会いたくなったら、すぐに来られる気軽さ。 私がこの街を気に入ってる理由のひとつかもしれない。
牛がいるのは、こんな並木道のすぐそばの野原。 ここは、たまに車も通る道なので、気をつけて撮影。 この道をまーっすぐ行くと・・・
・・・アムステル川に出る。 船が行き来する川なので、橋がほとんどない。 向こう側に渡るには、橋のあるところまで行ったり、乗り場に行って渡し船を使う。
さっきの牛がいる大地は、写真の左側の方。 この川より低い位置にある。 堤防を兼ねたこの道の両端には、赤っぽく塗られた自転車専用レーンがあるので、走るときは車と同じく右側通行で。
どんどん北に向かって走ると見えてくる古い建物。 オランダ語でBUSKRUID は、「火薬」、MOLEN は「風車」。 ここは、昔、Schietkatoenfabriek 綿火薬工場と、風車があったよう。 現在はビジネスパークだそうで、風車の姿もない。 高速道路のA9のそばなので、あの煉瓦造りの建物群は何だろう、と、助手席から見てて気になってた場所。
天気がいいので、鴨さんたちも日向ぼっこ。 スイスイ自転車をこいでは、何度も止まって写真を撮る私たち。 のんびりペースで自転車で走り続ける老夫婦さんを追い越したり、追い越されたり。 何度も繰り返すうちに、あちらも顔を覚えてくださったのか、笑顔で。
ようやく橋のある場所。 この写真の右側が橋。 ちなみに、この橋を渡って、東へ向かうと・・・
・・・そこには、ベージュ色の牛がいる。
と、こんなに牛がいるオランダ。 そのすべてが乳牛じゃないけれど、どうやら、また牛乳の低価格への抗議行動で、酪農家の方々がせっかくとれた牛乳を畑に撒いてるそう。 大きなタンクを引く大型トラクターで何10万リットルもの牛乳が畑に散布されるその映像は、とってもショック。 お隣の国ベルギーやドイツでも抗議行動が起こってるとか。 買う側と売る側、希望の価格の交差する点が難しい。
日本では、この夏の影響で、野菜の価格高めなのかな・・・。 食は毎日のことだから、気になるなぁ。
9月に入って、ひとりふらふら歩いて食料購入に出かけた時に、途中で撮った公園。 まだ緑の葉が多いけれど、落ち葉も少しずつ増えてきた。 場所によっては、すっかり葉のない木々も。
最近は、朝の気温が10℃を下回るときもあり、霧が発生。 いつも見てる夜の天気予報で、視聴者の投稿した写真が紹介されるが、朝の弱い光を浴びて、その霧の中にたたずむ牛の姿が、また美しかったりする。
何気なく見上げた木にドングリ。 これもすぐに色づくのかも。 後ろからゆっくりと歩いてきたおばあちゃまも、私につられて上を見上げ、笑ってた。
こうして、どんどん季節が移り変わっていくのね。
日本も秋の気配かな?
はい、牛大好きです(^O^)
オランダの牛も白黒なんですね。ブラウンスイスはいますか?
日本でも何年か前に牛乳がどんどん捨てられて、そのあと他の要因も重なってバター不足で大変だった、ということがありましたね。
食べられる物を破棄するって、哀しすぎますね。
by Bonheur (2009-09-22 23:24)
うし、うし、うし~っ♪
のどかですね~。いいですね~(^_^)
…それにしても、抗議行動とはいえ、せかっくの牛乳を
まいちゃうのはモッタイナイですね。
by pica (2009-09-23 00:11)
こちらも牛はどこにでもいますよ。羊もヤギも。
牛乳。最近は、常温じゃなくてフレッシュなのを
買ってます。3ユーロぐらいするから、そんなに
安くもないと思うんだけどな〜。やっぱり安い方なのかな。
どこの価格を基準にしていいのか分からなくなってきた(^^;;
by どらっち (2009-09-23 04:00)
オランダの牛はこんな感じなのですね。
ブザンソン(フランス)では今日(フランスでは今は22時なのです)
若い酪農家の方々が牛をトラックに載せたままバーベキューをしていました。
牛さんがかわいそうだなあと思いながら私は通り過ぎました。
オランダの牛さんを見られてとても嬉しかったです。
by marine (2009-09-23 04:57)
牛、好きですよ~、牛乳もチーズも(^^) 海外って白黒な牛を見ることが少なかったんですが、こちらにはたくさんいますね。それもこんなに街の近くに。
by 母ちゃん (2009-09-23 07:00)
ええっどらっちさんのところ、フレッシュ牛乳が3ユーロもするの・・・ドイツは80セントくらいですよ。先日50セントくらいのもあったけど。オランダはどのくらいかしら。そんなに安いと、酪農家は大丈夫なのかと思っちゃいますよねえ。抗議運動する気持ちも分かるような気がします。でも、畑にまいちゃうのも勿体ないですよね。
by めぎ (2009-09-23 07:50)
はい、牛大大大好きです。こんなに牛さんいっぱい見れて嬉しい!そして、自宅から気軽に自転車で牛さんに会いに行けてすごく羨ましいです♪
お住まいの環境すごくいいですね。
ヨーロッパのあちこちで、ひろ~~い緑の大地でのんびり草を食べてる牛さん見ると、「幸せなんだろうな~」って思ってしまいます(^^)
by rino (2009-09-23 08:36)
牛さんいっぱーい(^^)
娘、インドの牛には、「参った」そーです(~_~;)
by 夢空 (2009-09-23 10:47)
いっぱいの牛さん、絵葉書のようだわぁ~♪
by ぴーすけ君 (2009-09-23 10:57)
牛がこんなにいっぱい♪
皆、乳牛なのでしょうか?
ホルスタイン(ですよね?)は馴染みがあるけれど、
白と茶とか、べージュとか、こんなに色々拝見したのははじめてかも。
抗議行動のニュース、私も見ました。
生産者の方々のご苦労が、少しでも報われますように。
by Roseblanche (2009-09-23 11:39)
自転車で行ける距離で、美しい写真がたくさん撮れるっていいですね。
・・・乳製品がおいしい訳がわかります。
by noie (2009-09-23 12:35)
牛さん嫌いじゃないけどあまり近くに寄ってこられるとちょっと怖い^^;
阿蘇に放牧されてる牛さんは持ち主がわかるように体に番号やマークがついてるけど、オランダの牛さんは耳についてるタグで見分けるんですね。
まっすぐに続く並木道って何度見ても素敵ですね~
あまりに低価格になっちゃうと農家の人たちも困るのでしょうけど、捨てちゃうのはもったいないですね。
by miffy (2009-09-23 17:57)
のどかですね~~。日本ではありそうで、
中々見られない光景。
そういえばオランダの肉料理ってどんなでしょう。
by aranjues (2009-09-23 20:03)
あ、たくさんの牛さんだ♪
モクモクした雲の下で草を食む姿は、なんてのどかで落ち着くんでしょう^^
お尻の番号は他の皆にも入っているのか気になりますね^^;
それにしても、せっかくの牛乳を捨ててしまうとはもったいないこと・・・。
牛乳からはチーズやヨーグルトなども作られるのにな。。。
オランダの美味しい乳製品の味、今でも覚えてますよ^^
by MOCOMOCO (2009-09-23 20:06)
緑色のどんぐりさん、こんにちは^^
牛さんは茶色いジャージー種がカワイイなぁって思ってます。
春に旅先の列車の窓から松坂駅付近の風景を眺めていたら、黒毛和牛の牧場があって「ぉお!」と感激したっけ。
by てんとうむし (2009-09-23 23:02)
こんな風景に囲まれて暮らしてみたいです☆
1枚目の風景、最高ですね!
背番号、すごく気になりました^^;
by gyaro (2009-09-24 12:37)
見渡す限り牛ばかり、のんびりした光景ですねー。
1週間程前にベルギーで価格下落への講義で牛乳を廃棄したというニュースを見かけました。オランダやその他各国でも同様な事が怒っているのですね。手塩にかけて育てた牛の牛乳を廃棄するのは涙が出る程辛い事だと思います。
by luces (2009-09-24 22:23)
わぁい、牛さん♡
写真を見ているだけで、とっても和みます^^
『会いたくなったら、すぐに来られる』って、いいですね~。
先週、公園に行ったとき、
秋色のどんぐりを、いっぱーい拾ってきました♪
by hatsu (2009-09-26 07:26)
→皆さま
たくさんのnice! & コメントありがとうございます。
牛の群れ、羊の群れ、馬・・・とその辺の野にたくさんいるオランダが好きで、チェコに住むことになった時は、何かもの足りなく思ってました。 チェコの野には、動物の姿がなかったので・・・。 冬は外で飼うの、寒すぎたのかなぁ。
→Bonheur さま
牛好き仲間がいてよかった♪ オランダにはいろんな牛がいるから、ブラウンスイスも飼ってる農家のかたがいらっしゃるかも。 撮った牛はホルスタインかと思ったけど、調べたらフリース・ホーランツやホルスタイン・フリージアンも白と黒なので、品種は難しいなぁ・・。 バター不足でパン屋さんやケーキ屋さんが大変困ってたそうですね。 オランダは大丈夫かしら・・・。
→pica さま
ふふ、のどかなところでしょう? こういうところがアムステルダムのすぐそばにあるっていうのが面白いですよね~。 牛乳、せっかく牛さんが提供してくれたのに、もったいないです、本当に。 早く解決策がみつかればいのになぁ。
→どらっちさま
3ユーロの牛乳かぁ・・・私の山羊乳よりはるかに高いですよね。 山羊のヨーグルトも美味しくて買ってますが。 乳製品、チーズは日本で買うよりかなり安いと思いますが、こちらの物価に慣れてしまうと、どうも頭が混乱して・・・。
→marine さま
ふふ、そちらの牛の記事を読んで、撮ったままお蔵入りになりそうだった写真を出してきました♪ オランダの牛の品種も豊富ですが、山羊の品種もかなり多くて、図鑑が欲しいなぁ・・・ってよく思います。 トラックに牛を乗せたままバーベキューですか・・・広いところにだしてあげないと可哀想ですよねぇ。
→母ちゃんさま
白黒牛も、オランダ多いです。 ホルスタインの他に、フリース・ホーランツ、ホルスタイン・フリージアンなど、白黒品種も細かく分かれてるそうです。 子供の頃はチーズも牛乳も苦手だったのに、欧州に来てからは、まったく平気に♪ 今ではチーズがない生活なんて考えられません。 毎週500gほど、ど~んと買ってます♪
→めぎさま
フレッシュ牛乳、オランダではいくらするんだろう・・・。 いつも山羊乳ばかり買ってるので・・・。 今度、ちゃんと見てみよう。 ドイツはオランダより物の価格が安いと思います。 シャンプーなど日用品も、同じメーカーで比べてもオランダで買うより安いし。 やっぱり国の大きさで消費する量も多いから、大量仕入れだと安くなるのかな。
→rino さま
牛さん大好き仲間♪ オランダって、街の中にも大きな公園があちこちにあって、緑が多いなぁ、って思います。 街路樹もたくさんあるし。 風が吹いてることが多いから、空気もいい気がする♪ 広い野の草刈りに羊を使ってるのも環境に優しくていい案ですよね。
→夢空さま
インドでは牛は神様ですもんね。 大切にされてて、しかも、普通に街の道路にいたりするって聞いてます。 娘さんのお話、面白そうなの、たくさんありそうですね。 またブログで紹介してもらえるかな~。 楽しみ。
→ぴーすけ君さま
丑年の年賀状に使えるかな、なんて思ってしまいますよね。 ・・・って、今年、日本は何年? もうさっぱり分からなくなってるなぁ。 そうそう、平成何年かっていうのも調べないと分からない・・・。
→Roseblanche さま
ホルスタインも白黒ですが、フリース・ホーランツ、ホルスタイン・フリージアンも白黒のようで・・・正確な品種はさっぱりわからないです。 たぶん、乳牛かな。 でもやっぱり、特にお気に入りは、あの「腹巻」のラーケンフェルダーかな♪ 牛乳の価格、この先どうなっていくのか、ニュース見ておかないといけませんね。
→noie さま
乳製品は本当に美味しいです、オランダ。 特にチーズは絶品。 熟成の進んだチーズがないと、もう食卓が寂しくって。 毎週のように、500gほど買っては、二人のお腹の中へ消えてゆきます・・・。
→miffy さま
牛に踏まれて、無理に抜こうとすると、足を骨折するって聞いたことあります。 踏まれない距離が大事かな。 長い長い並木道が、あちこちにあるのがいいですね。 オランダ、強風が多いので、もしかしたら、防風の役目もあるのかも。 牛乳価格、なんとかいい方向におさまりますように。
→aranjues さま
オランダの肉料理・・・何だろう。 ソーセージもサラミもあるし、人と共に、いろんな国の食文化も入ってきてるので、何でもありですね。 オランダ人は外食することがすくないそうで、オランダ料理っていうのは家庭料理。 冬は太い、U字型のソーセージにスタンポットというジャガイモのマッシュポテトを添えて食べるのが伝統食かな。 しかも、そのスタンポット、中にアンダイブやほうれん草などいろんな野菜入りのバラエティーがあります♪
→MOCOMOCO さま
オランダの野にあちこちいる牛、見てると、あまりにものどかな風景に、日々の忙しさも忘れられますね。 牛乳もヨーグルトも美味しいし、チーズは絶品♪ クミン、クローブ、バジル、いろんな香草が入ったものも美味しい。 オープン・マーケットでチーズを買うときにいつもスライスして味見させてくれるのも楽しみで♪ いつか、MOCOMOCOさんところに遊びに行くことがあったら、ゴーダかエダム抱えていきますね。
→てんとうむしさま
どんぐりはあるのに、普通の栗がなくって毎年秋が来ると、モンブランのケーキや焼き栗が恋しくなるの。 日本には、剥き栗のお菓子も売られてて便利よね~。 日本のお肉って霜降りが多いけど、私が好きなのは赤味の部分♪ なんて安上がりなんでしょう~。 しかもお肉は、牛より豚や鶏が好きだったり。
ジャージー種も可愛いなぁ。 ふふ、でも私の一番好みは「腹巻」のラーケンフェルダーなのだ♪
→gyaro さま
この並木道はかなり長くって、ず~っと遠くまで続いてるんですよ。 たまに車やミニバスも走るので写真撮る時は要注意で。 この並木道に垂直に、また自転車専用道路があって、農道みたいなところを隣町まで走れます♪ 近道♪
→luces さま
消費者側にとって見れば安いほうがいいけれど、生産者としては生活していくためにはある程度の収入にならないとダメですもんね。 難しいです。 でも捨てるのはもったいない。 他の方法での抗議行動があればいいのですが。 牛の立場に立って考えると、せっかく提供した牛乳がそんなふうに使われるなんて、やりきれないでしょうね。
→hatsu さま
牛や羊、山羊のいる風景は、とっても好きです♪ チェコの野にはいなかったんですよねぇ。 冬だったし、寒すぎたかな。 どんぐり、私は拾うのは怖くって。 昔、家に持って帰った大きなドングリ、中から虫が・・・・。 オランダには栗を売ってるところが少ないので、とっても恋しい。 モンブランのケーキとか。
by Inatimy (2009-09-27 07:34)
オランダって牛乳は安いですもんね。
消費者としてはありがたいですが、生産者はたいへんなんですね。
by Jalana (2009-09-29 00:47)
→Jalana さま
確かに日本で買うよりは安いけれど、オランダの経済感覚に慣れちゃうと、安いって感じなくなっちゃいますね・・・。
私はやっぱり山羊乳が好き~♪
by Inatimy (2009-10-03 22:45)