ユリでつながる家族たち [花・植物]
オーダー の中に、ファミリーがある。 ファミリーの中に、ジーナスがある。
はて、いったい、何のこと?と思われるかもしれない。
これは、生物分類学上のお話。
Order 目(もく)、Family 科、Genus 属、そして、種(しゅ)という基本単位が来る。
もちろん、目(もく)の上の単位もまだある。
今回は、2010年のキューケンホフ公園で見つけたユリ目の3つのファミリー。
ちなみに、上のヒヤシンスは、名前不明。
★ アヤメ科
◎ Crocus Tomasinianus クロッカス属のトマシニアナス種。
名前は、Ruby Giant ルビー・ジャイアント。
他のクロッカスよりも、背が高くなるもの。 頭も小さく、すらりとスリム。
◎ Iris Reticulata アヤメ属 レティクラタ種。
名前は、Alida アリダ。
ブルーの濃淡に、黄色が、とっても爽やか。
こちらも同じレティクラタ種のPixie ピクシー。
とっても背丈が低い。 12~15cmくらいかな。
◎ Freesia フリージア属 フリージア種。
名前は、Claire。 クレア? それとも、フランス語っぽく、クレール?
確か、品評会で1位のフリージアだった。
こちらは、同じフリージア種の'Ricamon' Monaco ‘リカモン’ モナコ。
フリージアは、ちゃんと意識して見たのは、初めてかも。
その昔、松田聖子の『風立ちぬ』という歌の中に、
すみれ、ひまわり、に次いで出てきた花の名前。
こんな花だったんだ・・・。
★ ユリ科
◎ Scilla Bifolia シラー属(ツルボ属)のビフォリア種。
名前は、Rosea 。 ロセア? それともロゼアかな?
◎ Hyacinthus ヒヤシンス属 ヒヤシンス種。
こちらは、Blue Eyes ブルー・アイズという名前。 青い目とは。
真っ白、濃いピンク、濃い紫は、よく見かけるので、珍しい淡い色を追いかけた。
こちらもヒヤシンス。 Pink Festival ピンク・フェスティバル。 ピンクの祭典。
ふんわり、やわらか。 ほんのり春色。
同じ春色でも・・・
・・・こちらは、ちょっぴりアプリコット・ピンクのヒヤシンス。
名前は、Pink Elephant ピンク・エレファント。 ん? ピンクの象!
瞬時に頭に浮かぶベルギービールのデリリウム・トレメンス。
ピンクの象の名前にふさわしく、花もどっしり。
先にあげた、ピンクの祭典と比べると、明らかに重量感。
★ ヒガンバナ科
◎ Narcis 水仙属。 名前は、Ara アラ。 ラッパ水仙っぽい。
横を向いて咲く花って、育ててるとヒヤっとする。
まっすぐ育ってたのに、ふと気付くと、先が曲がってるので、
「しおれてる?!」・・・って・・・。
ここから先は、名前が分からなかった水仙。
ひょろりと伸びて、背の高かったもの。 房咲きで、1つの茎からたくさん咲いてた。
こちらも房咲き。 でも花の中央が、さきほどのより、オレンジがかった色。
こちらは、花が反り返り、ややうつむき加減に咲く。
キクラミネウス水仙という品種のものに、こういう特徴があるそうな。
黄色い部分、長~い。 白に黄色が鮮やか。
白にオレンジ色。 びろびろな内側。 頭重そう。
外側と内側が、もうほぼ同じくらい大きい。
バタフライ水仙というものかな?
白に、淡いアプリコットっぽい色。 大きなカップ。
白に、淡いレモンイエローも可愛い。 おしくらまんじゅう状態。
これだけたっぷり密にして花束でもらうのも、なんだか素敵。
さらに、魅了されたのが、この白と白の組み合わせの水仙。
水仙にもいろいろ種類があるんだなぁ・・・って、もう手は出さないぞ~。
人の世界もいろいろ。
Family ファミリー(家族)の中にOrder オーダー(命令)やBorder ボーダー(境界線)。
はたまた、Family ファミリー(家族)の中に、Genius ジーニアス(天才)だったり。
中にあるのは、Harmony ハーモニー(和)がいいかな。
お、これ、いいな♪って花、何かありました?
ヒヤシンスの品種カーネギーとかシティオブハーレムとか、
毎年決まった名前が並ぶ気がします。
ピンクエレファント、かわいい~
一番最初のオレンジかかったピンク色いいですね!
球根の中では、ヒヤシンスがイチバン好きかもです。
秋になるとソワソワ。買わないと居られません。
芽が出たところも花が咲いたところも全ていい♡
by にこちゃん (2011-02-08 19:28)
今こんなに綺麗な花を見ていると、こんなのが咲くなんて夢のよう。
今日、道ばたで水仙の芽を見つけました。
ずいぶん暖かくなって、春のよう。
でも、また冷えてくるとの予報です・・・
by めぎ (2011-02-09 02:53)
水仙にもいろんな形があるんですね~。
本だと、一般的な水仙しか載っていないから
毎度毎度言いますが・・・参考になります(o^―^o)☆
by 夢空 (2011-02-09 09:30)
むかーし球根で水栽培したのを思い出した♪
こんなにきれえではなかったけど
by ふゆん (2011-02-09 10:12)
水仙、沢山種類がありますね。
by テリー (2011-02-09 11:48)
ああ、こんなに綺麗なお花たちが見られて幸せ♪
しかも分類してあって勉強になります^^
ヒヤシンス、群植するとモコモコボリュームがあってかわいいなあ。
きっと辺り一面いい匂いなんだろうな♪
水仙の真っ白いの、私も去年どこかで見かけて一目ぼれ♪たしか昨年秋に庭に植えたはずです^^
水仙はね、植えっぱなしで手間いらずなので、私的にはおススメの球根です♪
by MOCOMOCO (2011-02-09 12:03)
春です春が来ていますね。
ピンクのヒヤシンスが 可愛いわぁー。
水仙は 匂いに敏感なのでダメなのですが
珍しい種類があり 飾りたくなりました。
by ami (2011-02-09 18:13)
アプリコット(っぽい)色の花って、なんか好きです。
やさしい雰囲気でほっとする…♪
by pica (2011-02-09 20:09)
アヤメってヨーロッパでも咲いているのですね!
アヤメとカキツバタ、菖蒲の違いで迷ったことを
思い出しました^^;
綺麗なお花を沢山拝見できて嬉しいです♡
by chercher (2011-02-09 20:21)
水仙も個性豊かなんですね。白と白の水仙は気品があって、蘭を思わせます。
by tanpopo (2011-02-09 23:51)
どれも可愛いですよ~♪ こんなにお花に囲まれると、穏やか~な気持ちになれますね。でも最初の写真、ルビー・ジャイアンツ。あれはどんな風に撮られたのか、何だか気になりました(^^)
by 母ちゃん (2011-02-10 06:19)
すごいです~(^O^)/
よくこれだけ調べ上げられたんですね。
どのお花も可愛いです。
幸せな気分になりますね。
by まぐろ (2011-02-10 06:52)
シンプルな花も素敵だけど、今回はゴージャスなヒヤシンス達に、
心惹かれました♪
by nao (2011-02-10 16:11)
皇居のお堀も水仙でいい香り!!と思ったのに
寒すぎて香らない日々・・・・。寒いです、東京。
by yuka (2011-02-11 16:55)
ヒヤシンスが見事ですね!ヒヤシンスというと水栽培で上手く育てられなかった思い出しかありません。
フリージアは、香りがいいので大好きです。
by HIROMI (2011-02-11 20:35)
水仙大好きなので、
写真見ていたらワクワクしてきました^^
最後の白×白の水仙、美しいなぁ。
by hatsu (2011-02-12 06:54)
ヒヤシンス、クロッカス、フリージア、水仙、どれも大好きな花たち♡
植木鉢だと何年かたつうちに球根が育たなくなってきてしまうので、大地の偉大さを知る種でもあったり。
by てんとうむし (2011-02-12 16:15)
アイリスも蘭と同じで宇宙人みたいですよね。
ヒヤシンス、フリージア、水仙、甘い匂いのするお花達好きです。
今年は冬が長くてやっと紅梅が咲き始め甘い香りがしてます。
水仙はまだまだ花芽がついてません。
by miffy (2011-02-12 19:31)
もうだんだんキューケンホフの記憶も薄れつつありますが、
チューリップ以外の花もいろんな種類があったんですね。
by Jalana (2011-02-13 22:39)
→皆さま
『ユリでつながる家族たち』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 アヤメとクロッカスが同じファミリー(科)で、ヒヤシンスや水仙はまた別のファミリー(科)だったとは・・・分類する、って難しいことなんだなぁ・・・って感じました。 気になることを調べて行くと、どんどん深みにはまっていきますねぇ。
→にこちゃんさま
検索かけてチェックしました~。 なるほど、カーネギーが白で、シティオブハーレムが黄色・・・。 我が家にあるのは白と青紫のなので、そう、このオレンジ色がかったのとか、ピンクエレファント、ほしいところ♪ 球根植物は芽が出るのをじ~っと待つのも、じれったいけど、毎日楽しみなんですよね~。 我が家の、今、ちょい咲きです。
→めぎさま
こちらも、一日だけ、17℃の春の日。 急に暖かくなったもんだから、茎が伸びる前にヒヤシンス咲きだしちゃって、妙な姿に・・・。 めぎさんのお言葉通り、週末寒かったです・・・。 カイロ持って外歩き。
→夢空さま
こんな写真を参考にしていただけるなんて光栄です♪ もっとちゃんと撮らなきゃな~・・・へへ。 葉っぱや茎までね~。
→ふゆんさま
私も水栽培の思い出が。 子供の頃、幼稚園で水栽培したけど、私のヒヤシンスだけ花が咲かなかった・・・おかしい。
→テリーさま
水仙も、形が様々で、見慣れた姿の他にいろいろ。 我が家にあるのも、八重咲き水仙なんですよ♪
→MOCOMOCOさま
さすが職人さん(?)が育ててるだけあって、立派な大きさですよね~。 我が家のヒヤシンス、17℃の一日限定春の日があって、茎が伸びる前に咲きだしました・・・妙な姿。 MOCOMOCOさんのお庭のどこかに、白い水仙があるはずなんですね~咲いたら見せてくださいね♪ 我が家の水仙、フランスの曇り空続きで半分カビにやられてます・・・。 常に強風のオランダでは曇ってもすぐに雲が吹き飛ばされてたのに・・・・。
→amiさま
ベランダで、芽が出て伸びる姿を見てると、春の訪れが近いんだと、ワクワクしますね~。 ヒヤシンスもスゴイ匂いしますよね。 引越しの時、車に植物積んで運んできたんですが、満開のヒヤシンスの匂いが車内に充満でした♪
→picaさま
アプリコット(っぽい)色の花って、ホント、ふんわり、やわらか、暖色で、ほっとします♪ 花贈る時、つい、この色選んじゃいますね~。
→chercherさま
アヤメ、カキツバタ、菖蒲・・・確か咲いてる場所で違うんでしたっけ? 水辺とか。 紹介した以外にもいろいろあるみたいですよ。 咲いてたのがそれだけだったんで・・・。
→tanpopoさま
水仙もいろいろありますね~。 黄色と白の組み合わせも様々で。 オレンジ系もあったり。 調べてみると、あまりにも奥が深そうなので、引き返しました(笑)。
→母ちゃんさま
ルビー・ジャイアント、あれはね、めいっぱい下のほうから狙ってます・・・なんてね。 土すれすれで、適当に狙い定めて、ピンと固定してシャッター押すだけ~♪ お気楽なんですよ。
→まぐろさま
たいていネームプレートに植物の紹介があるので、それも合わせて撮ってます♪ ないものもあるんですが、余計に正体が知りたくって気になりますよね~。
→naoさま
これだけ大きな花の房まで育てようとするのは、すごく手がかかると思います。 我が家のは、放ったままなので、小さい球根になっちゃって、貧相だったり・・・・ダメですねぇ・・・・ちゃんとお手入れしようっと。
→yukaさま
日本も水仙がキレイな場所があちこちありますよね。 この冬、日本のほうが極寒みたいで。 こちら、氷点下続きの12月が一番寒かったかも。 暖かくして体調崩されませんように。
→HIROMIさま
私も子供の頃に、初めて水栽培を幼稚園でしたんですが、私のだけ咲かなかったんですよ・・・。 昔から植物育てるの下手だったかも。
→hatsuさま
白×白の水仙、上品ですよね、雰囲気が。 剣山に刺して床の間でも、オシャレなガラスの花瓶でも、どちらでもいけそう♪
→てんとうむしさま
そうそう、植木鉢に植えっぱなしにしてたヒヤシンス、今年はサイズが小さくなっちゃった。 でも周りに小粒の球根がたっぷり。 掘り上げしなきゃいけないみたい・・・また方法調べなきゃ。 カビも気になるし。 パリの連日曇り空は球根には厳しい・・・。
→miffyさま
アイリスにも宇宙人いそうですね~♪ 日本は梅で春の近づきを感じられますね。 オランダは、球根植物。 パリで春を感じる植物は何かなぁ・・・う~ん・・・近所のアジサイの芽吹きが今スゴイです。 我が家のベランダの球根咲いてるのはヒヤシンスだけかな。
→Jalanaさま
2011年のキューケンホフは、どんなのでしょうねぇ・・・。 キューケンホフ卒業して、今度はパリ市内で植物追っかけます♪
by Inatimy (2011-02-14 07:17)