春に向かう、春を待つ [雑貨]
あれから1週間。
こちらでも連日、被災地の様子や、福島原発の状況、
そして、視聴者提供の、津波が押し寄せてきた時の新たな映像が流されている。
今から10日ほど前は、日本がこんなにも大変な危機に陥るなんて、思いもしなかった。
ここ数日も、ちょっと立ち寄ったお店の店員さんが声をかけてくれたり、
夕方に鳴った呼び鈴に扉を開けると、隣人さんが悲痛な顔して家族のことを心配してくれてたり。
フランスの皆さん、ありがとう。
手元にたった一つ残ったムスカリの球根から咲いた花も、そろそろ終わり。
昨春は引越で慌ただしくって手が回らなかったけど、
今度は球根を大きく育てるために、ちゃんと早めに摘み取った。
右に写ってるのは、新聞。 しかも無料配布の分。
メトロの駅に置いてあるので、たまにもらってくる。
日本の地震の記事もたくさん載っていた。
有料の新聞は、街角で買える。
なんて言うんだろう、新聞スタンドというのか、キオスクと言うのか、
新聞・雑誌・ポストカードやちょっとしたお菓子など買える売店でも。
上の写真は、ちょっと前のLE FIGARO の週末版。
土曜日は、新聞の他に、モード雑誌、1週間分のTVガイド、広告、
特集記事の雑誌などがついてて、セットで4.5ユーロ(約517円)だった。
この時のモード雑誌 Madame Figaro なんて324ページあまりで厚さ1cmはある。
とってもお得感。
あ、そうそう・・・
・・・2つ前の記事「ライオンから続く散歩道」のお話で出てきた天文台。
Observatoire de Paris パリ天文台の丸屋根は、こんな感じ。
これは、天文台の東側にある通りから撮ったもの。
Rue du Faubourg-Saint-Jacques フォーブール=サン=ジャック通り。
ここから南下すると・・・
・・・こんな建物に出てくる。 一見、公衆トイレにも見えなくはないけど、そうではなく。
METROPOLITAIN とあるように、メトロ6号線のSaint-Jacques サン=ジャックの駅。
地下へ階段で下りていくメトロの駅ばかりじゃなく、地上にあるメトロの駅もある。
西隣の駅 Denfert-Rochereau ダンフェール・ロシュロー は地下、
東隣の駅Glacière グラシエール は高架になってて、
このサン・ジャックの駅は中間の半地下。
駅のプラットホームの屋根のあたりに見える柵が地上。
写真左端のほうが高くなってるのが分かるかな。
ここからメトロに乗って東に向かう。
下車した駅は、Quai de la Gare ケ・ドゥ・ラ・ ガール。
すぐにセーヌ川に架かる橋 Pont de Bercy ベルシー橋。
橋の中央部分に続くアーチは、ローマ時代の水道橋を思い起こさせる。
この上部をメトロが走り、その下は自転車専用道になっている。
このアーチ部分を挟むように、両側に車道がある。
上にチラリと見えてるのが、フランス経済・財政・産業省の建物。
この橋を渡り切ると、12区のベルシー地区。
これを撮ってる背後には・・・
・・・こんな建物。 この地上階&地下がガーデニング・センター。
Truffaut トリュフォー。
先日紹介した、カルーナ・ブルガリスや、木苺、ローズマリーは、ここで買った。
木苺の葉は、日に日に大きくなっている。
最高気温12℃前後のパリ。 たまに17℃まであがったりと暖かい日も出てきた。
晴れる日も増えて、街の中でも、あちこちに花が。
これは、また別の日の話。
途中見えた公園では、建物の壁に絵。 ラスコーの洞窟の壁画みたい。
これ、フランスだったんだ・・・と引っ越してから認識。
フランス南西部のドルドーニュのほうにある。
昔々に習ったこと。
あの時は、単なる知識のかけらだった固有名詞も、今ようやく、身近なものになる。
覚えて損はなかったかも。
その公園の近くにあった気になるものが・・・
・・・こちら。 Traiteur トレトゥール とあったから、お惣菜屋さん・・・かな。
でも、ちょっと、なんだか、ん~・・・。
日本で使ってる漢字じゃないし、やきもの、てまきもの、さしみもの・・・って、
なんでも「もの」をつければいいってものじゃないんだけれどねぇ。
閉ってたけど、どんなものが売ってるのか、気になるなぁ。
で、この通りを、ず~っと南下すると、Porte de Vanves ポルト・ドゥ・ヴァンヴに出る。
そう、その近くの通りで、日曜に、蚤の市がある。
最近は、見るだけで何も買ってないけど。
最近買った可愛いものは、スーパーの文具売り場で見つけた、これ。
さてさて、なんだか分かるかな?
答えは、パンチであけた穴の補強シール・・・っていうのかな。 5シート入ってる。
Bic は、フランスのメーカー。 ここのボールペンは、書きやすくて好き。
ピンク・黄緑・紫・水色の4色ボールペン愛用中。
他にも、郵便局で買った切手。
苺を半分にスライスして、右と左に・・・って感じで、
裏面は、逆で、左のは苺を半分に切った絵。 右のは苺の表面の絵。 面白い。
しかも、これ・・・なんと匂い付き。
プラスチック袋に入れてあるのだけれど、開けると、ほんのり甘酸っぱい。
こちらの切手は、Jan van Eyck ヤン・ファン・エイク(1395-1441)の絵。
フランドル派の画家。
お兄さんは、Hubert van Eyck フーベルト・ファン・エイク (1366頃-1426)。
兄弟ふたりで完成させた絵が、ベルギーのGent ヘント(ゲント)にある、
聖バーフ寺院の祭壇画。 神秘の子羊とも呼ばれてる。
(記事は、こちら「日帰りゲント」)
地震発生から1週間が経った金曜日は、
窓から外を見ながら、そっと手を合わせた。
この切手の絵のように。
関東、今も毎日どこかで地震。
強風で 家が揺れるのも怖くなる位です。
停電による 交通の乱れ ガソリン不足 食料不足
関東一円に広がっています。
みんなで 節約して 一日も早い復旧を願わずにいられません。
被災地で自宅は流されても 庭に植えた記念樹の芽が出ていて
持ち主はこの梅の木は子供だと思って絶対に大きくしてみせると
植物から 勇気をもらう姿が放映されていました。
1枚目のムスカリにも 心和みます。
by ami (2011-03-19 10:13)
パンチの穴の補強シール、おしゃれですね。
職場の文書をこんなシールで補強したら…めゃちゃくちゃ怒られるだろうな。
by HIROMI (2011-03-19 13:50)
海外の方々が日本のことを心配して声をかけてくださるのは嬉しいことですね^^
ムスカリ、うちのは毎年植えっぱなし。それでも年々繁殖して増えていってます♪
by MOCOMOCO (2011-03-19 17:12)
文房具コーナー大好きです♪ パンチの補強、可愛いです(^^)
by 母ちゃん (2011-03-19 22:31)
毎日のニュースから、世界中の優しさを感じています。
ありがたくて、嬉しいですね。
いちごの切手、可愛い^^
by hatsu (2011-03-20 06:09)
次女も、奈良で観光ガイドをした海外の方から
たくさん、メールをいただいたそうです。
優しさに感謝です☆
by 夢空 (2011-03-20 09:41)
トイレに間違えそうなメトロ駅ですね。メトロって、欠いてありますが、マーク(ロゴ)が、見当たりませんね。やはり、わかり難いですね。フランス人からクレームはないのですかね。
by テリー (2011-03-20 12:05)
ムスカリ可憐だね^^
お寿司屋さんは中国人が経営者かな。
中国料理は漢字を見れば調理法がわかるようになってるの。
火偏に考えるって字は、文字通り「やきもの」。
北京ダックとか。
「片」はうす切り方だから、まさにすしネタのイメージね。
ちなみに、「絲」ってあったら細切り。
牛肉とピーマンの細切り炒め、みたいな。
by てんとうむし (2011-03-20 17:05)
てまきもの、さしみもの♪
昨日はうちでどんぶりものを作ってみました。
by めぎ (2011-03-20 18:21)
生魚片と書かれると、美味しくなさそう。
by luces (2011-03-21 10:10)
→皆さま
『春に向かう、春を待つ』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 ショウガの芽が伸びて、林檎の葉っぱが大きくなり、木苺の葉っぱは、もうぼーぼー。 今日のパリ、16℃まで上がるそう。 青い空がまぶしいです。
→amiさま
災いを植物が代わりに引きうけてくれた。 育ててた植木が枯れるたびに、そう思ってた私。 植物からもらう勇気と希望も大切ですね。 ムスカリ、ヒヤシンスは咲いたけど、他の球根は、この春は、花が咲きそうになく。 来年に向けて球根の育成に力を注ぎます・・・。
→HIROMIさま
パンチの穴の補強シール、これいいでしょ~。 職場でも使えたらたのしいでしょうね♪ このくらいの遊びごころ、許してほしいところ。
→MOCOMOCOさま
球根植物は地植えが一番ですよね~。 大地の力は偉大なり。 チューリップも、水仙も、クロッカスも今年は葉っぱだけになりそうです・・・。
→母ちゃんさま
文房具コーナー好きとは、お仲間、お仲間♪ パンチ穴の補強シール、日本でも広まってほしいなぁ。
→hatsuさま
いちごの切手、いい匂いしますよ。 なつかしい苺の匂い付き消しゴムのような♪
→夢空さま
日本を心配してくださる気持ちは本当にうれしいものですね。 ありがたいです。 その分、なにか恩返しできたらいいなぁ・・・と思ってます。
→テリーさま
やっぱりトイレに見えますよね。 フランス人には、メトロポリタンで十分なのかしら・・・。 日本の地下鉄、京都の二条城近くの歩道には、足元にも地下鉄への矢印があって分かりやすかったですよ。
→てんとうむしさま
きっと中国人経営のお店かも。 「絲」は知ってる~。 青椒肉絲(ちんじゃおろーす)で見たことある~。 あぁ・・・中華食べたい。 海老のぷりぷり、ほわほわのやわらかいお肉とか。 酢豚もいいな。 そういえば、オランダの中華料理屋さんには、麻婆豆腐がなかったよ。
→めぎさま
どんぶりものか~、いいなぁ。 何丼か記事に登場するの楽しみにしてます。
→lucesさま
生魚片より、鮮魚片のほうがイメージいいですよね~♪
by Inatimy (2011-03-22 22:54)
今回訪れた国々でも日本の事を心配して声をかけてくれる方々がたくさんいました。
パリもすっかり春めいてきましたね~
旅先で天気予報を見ながら暖かそうでいいなぁと思ってました。
和食のお店、日本であまり使わないような漢字を使ってるのを見ると中国の方の経営なんでしょうね。
最近は海外で韓国や中国の方の経営の日本料理店をよく見かけます。
by miffy (2011-03-26 17:27)
いちごの絵の切手、素敵です。
しかも香りつきだなんて。
わたしは切って好きで時々買っては楽しんでいますが、日本にはこういう
絵柄はないのが残念です。
by のん (2011-03-27 17:22)
→miffy さま
天気の良さに薄着で出かけると、まだまだ風は冷たかったりしますが、パリに春到来です♪ 夏時間になりました♪ 日本で、日本人経営のフレンチやイタリアンのお店って、フランス人やイタリア人の目にはどう映ってるんでしょうねぇ。 かなりレベル高いと思うんですけど、やっぱりどこか違和感ってあるのかしら。
→のんさま
私も日本にいた頃は、切手、いろいろ買って友達に郵便送ってました♪ 鳥や花のシリーズとか、日本画のものとか、キレイだったなぁ・・・。
by Inatimy (2011-03-28 20:50)