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あてもなく歩く、見どころは芋づる式 [フランス・パリの外]

 文字の謎解き。

 秘密めいた小路は、探検心をくすぐるなぁ。

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 HALT ! って・・・オランダ語ドイツ語ではないのかしら。 「止まれ」っていう意味。
 フランス語なら、末尾に E がついて、HALTE ! アルト! 

 ニワトリの右手の上には、お皿に乗ったチキンの丸焼
 その下にある文字は、フランス語
 CUISINE SOIGNEE キュイズィーヌ・ソワニェ ・・・手の込んだ料理

 小路の奥は、レストランだった。

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 話は、9月下旬、Amiens アミアンノートルダム大聖堂へ行った日の続き。 

 木組みや煉瓦の古い家並みのメッツ・レヴェック通りを上がり、
 大聖堂裏のサン・ミシェル広場を抜け、大聖堂正面に戻ってきた。

 ここで後ろを振り返ると見えるのが・・・

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 ・・・丸屋根の。 何だろうなぁ、と朝来た時にも写真を撮っていた。

 時間は、まだ午後1時半ごろ。 ちょっと見に行っていい?と、ふらふらと街の中を散策。
 だんだん近づいて大きく見えてくる塔。 

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 の手前にあった道を入ると、また大きな広場になっていて、
 そばには近代的なホールの建物も。

 これは広場側から撮った姿。 丸屋根の建物の正体は、Beffroi べフロワ。 意味は、鐘楼
 時代によって、武器庫や牢屋の役目も担ったり。

 第2次世界大戦後、屋根が壊れたままになってたのを、1989年に修復したのだそう。
 これも大聖堂と同じく世界遺産みたい。

 あら、鐘楼の向こうに、また気になる尖塔が・・・というわけで、そっちに向かう。

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 Église St-Germain サン・ジェルマン教会

 これも1940年の爆撃で被害を受け、のちに修復されたとか。
 現在では教会としてではなく、展示スペースになってるみたい。

 で、交通量の多い大きな通りにでて、西に向かい、
 昔、水のお城だった建物 Château d'eau シャトー・ドーのそばの
 堰(せき)のある水辺へ。 水鳥を見て・・・

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 ・・・その近くを流れる緑の多い水路を眺めた後、大きな通りを引き返す。
 街の中心から、どんどん離れて行ってしまいそうだしね。

 途中、赤い実のなる木に立ち止まったり。
 街歩きをする時は、通りの植物を見るのも楽しい。

 前から歩いてくる人の手提げ袋買い物かごに注目して、
 あ、近くにスーパーマルシェがあるんだな、とか察したりね。

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 ふと脇道を見ると、また教会があり、寄り道。 

 これが、15世紀の終わりに建てられたÉglise St-Leu サン・ルー教会。 
 魚を抱えた子鳩を持った少年の像のある水路から見えてた教会。 
 この時は閉まってて入れず。 時間は2時前。 毎日午後4~6時に開いてるそうな。 

 道路を挟んで斜め向かいにあるのが・・・

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 ・・・こんな廃墟。 倒壊しないようにあちこち鉄骨で支えられ、補強してある。

 これも第2次世界大戦の爆撃の名残なのかな。

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 サン・ルー教会の裏側にピッタリつくように建っていた煉瓦造りの建物。 

 右の煉瓦&木組みの方には、学生さんが住んでいる様子。 
 窓から、若者っぽい軽快な音楽が流れてた。 

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 小路を見ると、するりと入りこんでしまう。 尖塔は、サン・ルー教会
 奥を横に走る道が、先ほどまで歩いてた道。 小路から振り返って撮ったところ。

 言葉を聞くと、ベルギーからかな。
 20人ほどの小規模団体観光客が、ここを歩いていたので、何かありそう。  

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 おや、まぁ・・・小さな運河沿いに並ぶ可愛い家々。 煉瓦造りにペイントされた木の窓扉。

 さっきの団体さんは、この通りを散策してたんだ。 

 思わぬ出会い。 いいところに導かれた。
 やっぱり、人の動きを気に掛けるのも大事だな。

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 首輪をつけたが、ひとりセルフ散歩。 どこに行くのかな。  

 犬の動きを気にかけてると・・・家の脇の路地の先に、公園が。 ふふ。 

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 元に戻って小さな運河沿い。 

 お隣同士、ぴったりくっついて建ってる。 間口が狭いのは、オランダを思い出すなぁ。

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 運河をすいすい白鳥の群れが。 水面がキラキラ。 のどか。

 後ろ姿を見送って、さらに進むと・・・

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 あれ、見たことがあるような、と思ったら、黄色いひさしは、お昼を食べたお店だ。

 ここに出てくるのか。 

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 壁の木組み模様がまたオシャレ。 自分でこんな家を建ててみたい・・・

 ・・・と思うけど、プラモレゴが精一杯だな・・・。

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 お昼に通った橋をまた渡る。 奥の水色のゲートはレストラン。

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 旧・牛の尻尾通りは、この角度から見ると、なかなかキレイだ。
 写真右端が、前記事で紹介した、一番古い橋 Pont du Cange ポン・ドゥ・カンジュ

 車の多い通りを渡って、南へ。

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 運河自転車。 ますますオランダっぽい。   

 ノートルダム大聖堂のある方へさらに南下して、
 開いてるのか閉まってるのか、よく分からないお店のショーウィンドーを眺め、
 水路に架かる橋階段を上がる。

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 橋階段の左側と右側から見た、それぞれの景色。 
 面白いのは、右の建物の外階段。 上の階への階段が外についてる建物が並ぶ。
 室内の使えるスペースを優先したのかな。 でも、雨の日、大変だ。

 煉瓦の塀の内側に入ると・・・

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 ・・・ノートルダム大聖堂の裏側にある Parc de l'Evêché エヴェシェ公園

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 公園には、マロニエの木。 見上げると、たくさんの実が。 つやつや~。

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 足元にもコロコロと。 向こうに薄ら見えてるのが、大聖堂

 時間は、午後2時半過ぎ。 いい感じで大聖堂近くまで戻ってこられた。

 お楽しみは、3時から。 

 

 ・・・・・・ おやつじゃないよ。
《 つづく 》


nice!(30)  コメント(13) 
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コメント 13

母ちゃん

本当にかわいいお家が並んでますね♪ ゆっくりお散歩するのにぴったりですね~(^^)
by 母ちゃん (2011-11-23 09:05) 

alo-had

いいな。
素晴らしい。

最初の看板なんてたまらないですねー。
デザインセンスも土地柄が出て異国愉しや。w w
by alo-had (2011-11-23 09:47) 

HIROMI

「HALTE ! アルト!」…なるほど。
フランス語は、最初のHを発音しないんですよね。
私の名前HIROMIは「イロミ」になってしまうので、そこのところはなんとなく好きではありません。
by HIROMI (2011-11-23 11:37) 

ぴーすけ君

オランダっぽい風景ですね~。
by ぴーすけ君 (2011-11-23 17:59) 

カエル

このあたり、オランダ人が多く住んでいるとかではないのかなぁ?ほんとに似ている!
水面のキラキラが心地よくて。
いろんなことを観察すると貴重な情報得られるのね♪ワンコまで、流石です!
by カエル (2011-11-23 23:22) 

chercher

運河沿いには綺麗なお家が沢山ありますね~♡
木組みの家に憧れます(^^♪
by chercher (2011-11-24 00:19) 

luces

物語に出てきそうな町並み。
マロニエの実が立派。もうすっかり秋ですね。
by luces (2011-11-24 16:14) 

yuka

そして空が綺麗だな~。なんでこんなに色が違うんだろ。
by yuka (2011-11-24 17:23) 

miffy

近代的な高い建物がないと教会の塔は目立ちますね~
運河と間口の狭い家々ほんとオランダみたいですね。
並んでるお家の前には同じように並んでる車の列。
なんか映画のワンシーンみたい♪
3時からのお楽しみって何だろう?
by miffy (2011-11-24 21:47) 

てんとうむし

ほんと、見どころたくさんあるね。
何度見ても見飽きない写真ばかりだし、うん、どこかオランダと似た雰囲気がある♡
2時半すぎに大聖堂で何かあるのかな?
続きを楽しみにしてるね。
by てんとうむし (2011-11-24 22:22) 

ネム

看板までも興味深い…
見どころがいっぱいの、素敵なお散歩ですねぇ♪
列をなしている白鳥さん、なんだか可愛いです^^
by ネム (2011-11-26 21:54) 

hatsu

『お楽しみは3時』って読んで、
“おやつ?”って思ってしまいました^^
運河沿いの街並み、とってもステキですね。
お花も可愛い♡
by hatsu (2011-11-27 08:53) 

Inatimy

→皆さま 
『あてもなく歩く、見どころは芋づる式』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 昨年の今頃は、氷点下だったのに、今年は、まだ10℃もある。 でも、寒いものは寒いな。 部屋の中は22℃ほどあるので、ついつい薄着でベランダに出て植え替えしてたら、体の芯まで冷えちゃった。

→母ちゃんさま 
戦争で廃墟になっちゃったから新しく建てたということを考えると、可愛い裏側の歴史が心に重く響くけれど、でも、見てるとウキウキしてくる色合いですよね~。 2度と廃墟になるようなことがないよう祈りたいです。

→alo-hadさま 
この看板、私もお気に入りなんですよ♪ フランス、大きい国だから、あちこち地方色あふれるデザインが、まだまだあるんでしょうね~。 

→HIROMIさま 
スペイン語もでしたが、フランス語もHは発音しないみたいです。 名前にHがあると、正しく読んでもらえるまで根気比べで教えないとダメですねぇ・・・。 

→ぴーすけ君さま 
フランスの北部は、オランダ・ベルギーっぽい風景で、私としては馴染みやすいです♪

→カエルさま 
住んでるのはフランス人ですけどね(笑)。 面白いことに、オランダ南部はベルギーっぽい、って感じるし。 食べ物は、オランダから南に行くほど繊細な味付けかも。 オランダの知人曰く、オランダ料理は家庭料理で、外で食べる料理じゃないんですって。

→chercherさま 
石のお家もいいけれど、木組みの家も外観がおしゃれですよね、色のメリハリがあるから。 昔、旅先で泊まるホテルは、よく木組みの建物をえらんでたなぁ~。

→lucesさま 
アミアンへは9月の終わりに行ったんですが、夏が涼しかったので、早く秋色になり始めたかも。 パリより北だから、よけい秋に近かったかな。

→yukaさま 
たまたまですよ、空の色。 多いのは、ほとんど鈍い色の曇り空。 これから長い冬だとなおさらそうかも~。

→miffyさま 
駅前に戦後建ったペレ塔があるけれど、大聖堂の塔はまだまだ目印として役に立ちますね~。 オランダのようでもあり、ベルギーのようでもあり、やっぱりフランスだな、って思うこともあり。 不思議な街です♪ 3時からのお楽しみは、miffyさんの好きなところでした~。

→てんとうむしさま 
本当は、まだ他にジュール・ベルヌ関連のみどころも、植物や動物園などもあったんだけど、そこまではまわれなくて。 またいつかの楽しみ。 今度は、美味しいお店も探さないとなぁ。

→ネムさま 
白鳥や鴨など水鳥がすいすい泳いでる(?)と、ついついカメラ向けちゃいますね~。 かわいくって。 でも、優雅そうに見えて、結構、早くってね。 慌てて撮りました(笑)。

→hatsuさま 
ふふ、おやつはそのさらに後なんですよ~。 お楽しみは、いい運動にもなりました♪ この散歩した街並みを、また上から眺めることになって、面白かったです。
by Inatimy (2011-11-30 07:12) 

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