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橋と像と生きものの不思議 [フランス・パリ]

 もし、パリにいたら・・・

 休日は、どこに行く? 何して過ごす?

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 淡いレモン色のようなタチアオイの花が咲いていた頃。

 そう、さらに、まだまだ残っている話が。 これは、11月中旬のこと。

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 午後、家を出て歩きながら、どこに行こうか?と相談し、メトロに乗った。
 やって来たのは、Petit Palais プティ・パレ・・・

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 ・・・の向かいにあるGrand Palais グラン・パレ

 Paris Photo パリ・フォトを観に来たんだけれど、
 入り口前には、グネグネと蛇行した、とてつもなく長い行列が。

 これはダメだ・・・とあきらめ。 時間は、もう午後3時だし。
 でも、これといって他に行くあてもないので、周辺散歩。

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 すぐそばのセーヌ川へ。 街の木々は、黄色く紅葉して、一部はすでに落葉。

 でも11月なのに、この日は、まだ最高気温が16℃もあった。

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 歩いているところは、Pont Alexandre III アレクサンドル3世橋

 橋の欄干の街灯に太陽を重ね撮る。

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 街灯はとっても洗練されたデザインで、ガマの穂の装飾や、ガラス部分に貝殻があったり。
 ホタテ貝かな。 美味しいよね。

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 金色の像が輝く橋塔。 南側の丸屋根のある建物は、 Les Invalides アンヴァリッド

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 ボートクルーズの船も、何艘か。 ガラス張りを通して、白いテーブルクロスが見える。

 パリの風景を眺めながら、食事とはロマンチック。

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 テーブルの数だけ、物語がある。

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 ガラスのガマの穂の街灯の下には、子供の像。
 その足元には、カニがいる。

 Henri Désiré Gauquié アンリ・デジレ・ゴキエ(1858-1927)の
 "Ronde des Amours" という作品。  ・・・『愛の輪舞』? なんだか昼ドラのようなタイトル。

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 川のそばには、金のサラマンダーもいた。 橋との位置関係が分かるかな。

 フランスでは馴染みがある存在なのか、サラマンダーは装飾によく見かける。 
 オペラ座ガルニエ宮太陽のロトンダの天井にも描かれていたし、
 紋章にもなったりしてるそう。 

 との関わりが強いサラマンダーが、水辺の橋のそばにあるのも、
 何か深い意味があるのかも。 ・・・何だろう?

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 ホウボウのような魚に乗った子供の像の後ろには、
 さきほどの『愛の輪舞』の一連の作品か、足元にカエルの像。

 このホウボウみたいな魚も、パリに来てからよく見かける。
 魚屋さんの壁のタイル画などにもね。

 フランス人にとって、と言えばホウボウなんだろうか・・・。 美味しいけどね。
 それとも、外観的なカッコよさとか? そのあたり、気になるところ。

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 橋の欄干にある街灯の並びが好き。

 街灯の下の部分は、ライオンの足みたいだったり。
 支柱部分には、植物、帆立貝、船、ニワトリなどの装飾もあるし。

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 パリだな。

 車の途切れた一瞬を狙う。 人も少なそうに見えるけど・・・

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 ・・・それは、たまたま偶然で。 実は、こんなにたくさん。

 アレクサンドル3世橋は、よく撮影にも使われる場所。
 たとえば、2012年のグラミー賞で6部門受賞の
 英国の歌手 Adele(アデル)"Someone Like You" のPVにも。 
                    ↑ クリックすると公式ページへ。 サイトのVideoにあります。

 橋を渡って向こう岸には行かず、途中で引き返してきた。 

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 車両進入禁止の標識・・・いいのかな、こんな茶目っ気ありで。

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 プティ・パレグラン・パレアレクサンドル3世橋は、
 1900年パリ万国博覧会のために建てられたもの。

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 パリ・フォト・・・まだまだ黒アリのたかった状態・・・・。 

 温室のような、鉄とガラスでできた明るい屋根の下、どんな感じなんだろうなぁ。
 またいつか機会があれば。 

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 第一次世界大戦休戦記念日の祝祭日の翌日だったからか、花がいっぱい。
   ↑ この像の前で式典があって、大統領などから献花される。

 これは、Georges Clemenceau ジョルジュ・クレマンソーの像。

 政治家で、1906-1909年、そして1917-1920年には、フランス首相だった。
 1918年に休戦協定が結ばれ、翌年1919年のパリ講和会議に出席し、
 重要な役割を果たした。

 画家クロード・モネの親友だった人
 ジョルジュ・クレマンソーの勧めで、睡蓮のシリーズの大作が生まれたそうな。

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 L'Avenue des Champs-Élysées シャンゼリゼ大通りには、
 トリコロールのフランス国旗が。 

 遠くには、Arc de triomphe de l'Étoile エトワール凱旋門が見える。

 両脇の歩道には、
 マルシェ・ドゥ・ノエル(クリスマス・マーケット)の白いシャレ(屋台)がお目見え。

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 シャンゼリゼ大通りエトワール凱旋門に向かって、ウィンドーショッピング

 ルノーショールーム L'Atelier Renault に入ってみたり。
 カラフルなTwingo がいっぱい。  グッズの販売もあり、上の階には、レストラン・バーも。

 子供の頃、日野ルノー4CVが好きだった。
 なんとはなしに手に取った本に写真が載っていて、気に入った車。

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 モンテーニュ通りと交差する近くで、タンタンの像も観た。 180cmの高さがある。
 足のサイズもでかそうだ・・・。

 ベルギーの彫刻家 Nat Naujean(1923- )の作品、
  "Tintin et Milou" 『タンタンとミルゥ』 1976
 ・・・この犬の名前、日本では、スノーウィって言うのね。 

 でも、なぜ、は向こう向いちゃってるんだろう・・・。

 

このあと、まだまだ散歩は続く。
あてもなく、ふらふらと。


nice!(42)  コメント(18) 
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コメント 18

ぴーすけ君

パリの休日。。。いいなぁ~♪
by ぴーすけ君 (2012-02-24 21:32) 

HIROMI

パリってほんとうに、どっちを観ても何を観てもすごいものばかりですね。
はあぁぁぁ~、っと、ため息が出そうです。
でも、こんなにたくさん観る物があると、飽きちゃうとか、あるのかな。
by HIROMI (2012-02-25 03:47) 

めぎ

11月って、こんなお花が咲いているほど暖かかったんでしたっけ・・・
なんだかすっかり記憶の彼方です。
by めぎ (2012-02-25 07:36) 

バニラ

一通の標識~♡ 他にもこんな楽しいのがありそうですね~
タンタンだぁって、うれしくなっちゃうけど、身長180は、ちょっとねぇ…
by バニラ (2012-02-25 08:40) 

laf

すごいですね。やっぱりパリ・・・。
タンタンもパリにいるのですね。
by laf (2012-02-25 09:13) 

TaekoLovesParis

ルーヴル宮を背にして、向こうにアンバリッドの見えるアレクサンドル橋、
パリで一番好きな景色です。金ぴか橋の豪勢さが好きです。
でも、アデルのPVは、モノクロ。ま、失恋の歌だから。
グランパレの展覧会は、いい催しだけに、いつも並びますね。1時間以上並んだときは、周りの人たちが、お互いに「どこから来たの?」で、わかったのは、フランス人でもパリ以外の都市から観光に来て、グランパレの人気展覧会を見るというケースが多いんですね。混むはず、って思いましたよ。
クルーズのディナー、縦に置いた写真がおしゃれ!

by TaekoLovesParis (2012-02-25 09:40) 

MOCOMOCO

「テーブルの数だけ、物語がある」ってまさにあの写真にぴったりの言葉ですね^^それぞれの物語を想像してしまいました。
それにしてもパリはデザインの宝庫ですね!
比べて東京はなんだか無機質に感じてしまいます。
by MOCOMOCO (2012-02-25 11:57) 

てんとうむし

パリの街角は、どこを切り取っても詩的ね。
冬の今見ると、秋の光が眩しい。
春が待ち遠しいね。

by てんとうむし (2012-02-25 14:24) 

ぷーちゃん

懐かしいな、バトームーシュ。
by ぷーちゃん (2012-02-25 15:37) 

yuka

テーブルでチュウしている二人はっけ~ん♡
by yuka (2012-02-25 17:05) 

taniyan

相変わらずパリいいですね〜。標識の茶目っ気も面白い。
by taniyan (2012-02-25 18:33) 

ami

ラブラブカップル発見です・・・絵になるわぁーー。
by ami (2012-02-25 20:46) 

miffy

アレクサンドルⅢ世橋ステキですよね~
好きなので必ず見に行ってました。
サラマンダーはフランソワ1世が紋章にしていたからか良く見かけますよね。
火事にならないように火の神様を飾ってるのかな~
ホウボウはブイヤベースに必ず入っている美味しい食材ですよね。
見かけが悪いお魚の方が美味しいのかな~
by miffy (2012-02-25 21:59) 

母ちゃん

アレクサンドルⅢ世橋の上で、後輩がウエディングドレスを着て写真を撮ってました。あそこで写真撮るんだ~、とビックリしたのを思い出しました。

パリは見てみたい所がいっぱい♪ いつかゆっくり散策してみたいです(^^)
by 母ちゃん (2012-02-26 09:29) 

アールグレイ

パリは素敵なところがいっぱいで、
建物などの装飾も見事で、見どころいっぱいですね。
おしゃれで、歩いていて、ウキウキしそうです。
パリの休日、憧れます^^
by アールグレイ (2012-02-27 01:54) 

luces

あてなく歩いてもこれだけ発見と楽しみがある。
タンタンは子供だと思ったら意外と背が高いのですね。
by luces (2012-02-27 15:22) 

chercher

街灯のデザイン、素敵ですね~♡
パリに住むことが出来たら、私もカメラを持って
のんびり散歩をしたりカフェでお茶がしたいです(*^。^*)
by chercher (2012-02-27 16:58) 

Inatimy

→皆さま 
『橋と像と生きものの不思議』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 日々慌ただしく過ぎてゆき、気がつけばコメントのお返事が遅くなり・・・。 曇る、雪が降る・・・の昨夜の天気予報は(いつものごとく)すっかりハズレ、今朝は晴れ。 これでまた芽吹きに加速度かな~。

→ぴーすけ君さま 
パリの休日・・・いいかなぁ? 行く場所がいっぱいあるけど、人が多くて、のんびりできない~。

→HIROMIさま 
飽きるほど見て廻ってないけれど、暮らすとなると、見ちゃいけないものとか、見たくないものとか、あれこれ(笑)。

→めぎさま 
暖冬だ~と言ってたら、寒波きましたものねぇ。 この夏は過酷な暑さの夏にならないといいけれど。 春の訪れは嬉しいけれど、鼻がむずむず。

→バニラさま 
思ったより背の高いタンタン。 オランダ人並みだ~。 

→lafさま 
フランスでもお隣ベルギー生まれのタンタンの人気は高いようで。 フィギュア付きの雑誌も売ってるみたいですよ。

→TaekoLovesParisさま 
アレクサンドル3世橋は街灯や像がとっても素敵な雰囲気を醸し出し、エッフェル塔に丸屋根アンヴァリッド、とパリの要素が濃縮ですものね。 素敵な風景です♪ Taekoさん、グランパレの展覧会に1時間以上並ばれたとは・・・。 でもいつも良い展覧会が開催されますものね。 私はすっかり根性無しです・・・。 クルーズ写真、偶然、いい瞬間をキャッチ。

→MOCOMOCOさま 
橋の下を通って行く瞬間を撮ったら、あら♪って感じの一枚が。 タイミング良かったです♪ 東京だけじゃなく、パリも無機質なところも、怖いなと思うような場所も、いろんな面が・・・私には撮れないけれど(笑)。 そろそろお花が撮りたい季節の始まりだし♪

→てんとうむしさま 
パリから出られない私は、まだ他の街を見てないけれど、きっといいところがいっぱいなんだろうな~。 季節それぞれのパリのシーンを楽しもうって思います。 

→ぷーちゃんさま 
ランチやディナークルーズなら、室内だし、寒くても楽しめますね~。 夏でも川の風は肌寒かったですもの。

→yukaさま 
いい瞬間でしょ♪ 

→taniyanさま 
人気の観光地パリですものね~。 いろんな人が集まる分、さまざまなシーンがありますね~。

→amiさま 
クルーズだけでなく、メトロでも、街角でも、ラブラブ度が高い街なので、見てない振りしたり(笑)。

→miffyさま 
アレクサンドル3世橋、いつもTVや音楽のPVで見てただけで、ちゃんと見に行ったのはこの時が初めて。 ほぉ~ここがそうなんだ~って感じで撮ってました。 ホウボウは、オランダの島で食べたかな。 日本では食べたことがなかった魚でした(笑)。 そうか、ブイヤベースにも入ってるんですね~。 

→母ちゃんさま 
あら、アレクサンドル3世橋で結婚の記念写真なら、とってもいい雰囲気に仕上がるでしょうね~♪ たまに見かけますよ、ノートルダム大聖堂のたエッフェル塔のあたりで、ウェディングドレス姿の女性♪

→アールグレイさま 
古い建物もたくさんあって、装飾がキレイだったり、見どころはたくさんありますね、パリ♪ でも、人混みが苦手な私は、やっぱり牛馬羊山羊がいいのでした(笑)。

→lucesさま 
いきなり目的変更しても、見どころはあれこれもパリ。 ぶらぶら散歩でも、撮りたくなるものはたくさんですね。 むしろ見どころがあり過ぎて。 タンタン、デカイです。 イメージと違う~。

→chercherさま 
住んじゃうと、家事や日々のいろんなことに追われて、なかなかのんびりとはいかなかったり(笑)。 やっぱり旅で来るのが一番なパリですよぉ。
by Inatimy (2012-03-05 17:20) 

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