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2月の食卓と間違い探し的 [食]

 衣食住は、思ったより親密な関係。

 住む場所によって、食べるものも異なり、着る服も変わる。

 怖いもの見たさからか、思わず手に取り、口に入れる土地のもの。

 オランダで買った服、落ち着いた色が好みのパリでは、なかなか着る機会がなかったり・・・。

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 洋梨のようであり、林檎のようであり。

 縦長のConférence コンフェレンスのような渋い銅色なんだけれど、赤味もあって、
 Doyenné du Comice ドワイエンヌ・ドュ・コミースのような形。

 このは、 Angélys アンジェリ というらしい。 音は、オンジェリに近いかな。
 Doyenné d’Hiver ドワイエンヌ・ディヴェール
 ドワイエンヌ・ドュ・コミースの交配種のよう。

 1kgあたり1.89ユーロ(約202円)で、4つほど購入したけど178円だった。

 

 そんな閏年の2月の食卓は・・・

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 ・・・クネドリーキを作ってみた。 懐かしのチェコ料理。 ・・・と、遠い目。

 蒸しパンのようなプレーンなタイプじゃなく、ジャガイモ入りの、
 bramborové knedlíky ブランボロヴェクネドリーキ

 ジャガイモ、小麦粉、でんぷん粉(片栗粉)、塩、卵が主な材料。
 こねて棒状に形作って塩水で茹でるだけ。 ちょっとこねが足りず、やわらか過ぎたかな。

 ウサギの脚の煮込みに添えた。 こちらは staub 鍋でコトコト1時間。
 肉の他、ポロネギ、人参、芽キャベツ、赤パプリカ、干し葡萄、小麦粉、塩、スパイス。

 クネドリーキにソースをからめながら食べるのが美味。

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 節分には、巻き寿司もどき。 恵方巻のまるかぶりはしなかったけど。 卵のお吸い物つき。

 あ、が怪しげ? ・・・だよね。 それは、お酢のせいだな。

 1kgで1ユーロ(約107円)だったデザート用のお米を炊いて、
 へレス酢バルサミコの混合酢、白ワイン、茶色い砂糖カマルグの塩で作った寿司酢を
 合わせた・・・。

 熱いうちに団扇であおぎ、混ぜるんだけれど、そこでハタっと気がつく。
 外は氷点下で、マイナス8℃~マイナス1℃。 
 換気を兼ねて窓を開けて、窓際で混ぜ合わせると素早く冷めた。 団扇要らず・・・。

 具は、カニカマ&キュウリと、スモーク・サーモン&キュウリ。 ノヂシャとラディッシュ添え。
 ・・・と、あるものでなんとか用意したけれど、Kamoさんには、美味しいと大好評。

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 肉・肉生活。 似てるけど違うの。

 左は、豚肉のステーキ。 名前は忘れちゃったけど、筋肉質の縞々の繊維が走る肉だった。
 シンプルに塩胡椒で。 お好みで粒マスタードをプラス。
 ノヂシャ、キュウリ、カニカマ、ピリ辛ノオリエンタル・オリーブ、ジャガイモのパン粉焼き。

 右は、子羊のもも肉のステーキ。 塩胡椒で焼いて、ニンニク・パセリ・バターソースで。
 ゆで野菜(ブロッコリー、人参、ジャガイモ)に、炊いた小麦。 あとパンも付けた。

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 アジア風米麺。 最初はそのまま、後半は、タイのスウィートチリソースにレモンを絞って。
 鶏手羽肉で取ったダシで、ポロネギ、人参、チコリ、ブロッコリー、赤パプリカ。

 右は、タイ風カレー。 
 ポロネギ、人参、ズッキーニ、赤パプリカ、ダシを取った後の鶏手羽肉、
 チキンブイヨンキューブ、トマトピューレ、カレー粉3種、ガラムマサラ、塩、煮豆の甘い汁、
 ココナッツクリームで。 バスマティ米と共に盛り付け後、コリアンダーを散らす。

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 その頃のおやつは、白インゲン豆を甘く煮たもの。 甘い大粒の豆は美味しい。
 年末に作ろうと思ってたのがバタバタしてたので、今頃になった・・・。

 下は、珍しく白いご飯お味噌汁付き和食・・・風。 白いご飯はゴマ&塩でも食べた。
 燻製サバ焼き、ゆでブロッコリー、カニカマ、卵焼き(ノヂシャ、赤パプリカ入り)。

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 恋しい。 芽キャベツノヂシャの定番。

 左は、鶏胸肉のトマトスープ
 ベーコン、ポロネギ、人参、フェンネル、赤パプリカ、芽キャベツ、チコリ、トマトピューレ、
 チキンブイヨンキューブなど。

 右は、Kamoさんチョイスの市販の瓶入りアラビアータソースで作ったスパゲティ。
 ベーコン、ニンニク、人参、チコリ。 大量のノヂシャで囲ってみた。

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 味噌味も恋しい。

 Merlan メルランバター焼き。 メルランギウス・メルラングスというの一種らしい。
 ゆでた芽キャベツと人参、それから、
 レンジでチンしたジャガイモを魚を焼いた後の残りバターで炒めたもの、ピクルス。

 豚肉のピリ辛スープ煮
 あばら部分に近い豚肉の塊を適当に切って、フライパンで香ばしく焼いてから、
 カブ、人参、チコリとともに煮て、塩、韓国味噌、コチュジャンで味付け。

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 骨付きの脚。 

 ウサギの脚の煮込みの芽キャベツ添え
 ポロネギ、人参、カブ、塩だけ煮込んださっぱり味なので、
 ハチミツ・粒マスタード・ソースでいただく。

 右は、鶏もも脚を焼いたの。 フライパンで片面10分ずつ、こんがり。 皮がカリカリ。
 ゆでた小麦(人参、赤パプリカ、バター、フェンネル)の上の恐ろしいほどのは、
 ワサビ風味のラクレットチーズ

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 見た目は同じようでも、味が違う。

 左は、オランダ料理エルテンスープっぽいけど、レンズ豆のスープ。 
 オレンジ色の豆なので、仕上がりの色がキレイ。
 ポロネギ、人参、フェンネル、赤パプリカ、ジャガイモ、ソーセージ、芽キャベツ、
 チキンブイヨンキューブ、トマトピューレ。 

 たっぷり作ったので、半分は翌日、レンズ豆カレーに。
 新たに、ズッキーニ、カレー粉2種、ガラムマサラ、野菜ジュース、塩、
 生クリーム、 ココナッツクリーム追加。

 ・・・大量生産活用で、ささやかな手抜き。

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 同じ部位だけど、骨あり、骨なし。

 あばら骨付き豚肉。 塩胡椒して、フライパンでカリカリ焼きに。
 レンジでチンしたジャガイモと人参を、残り油で焼いた。 サラダも添えて。

 下は、骨無しの豚あばら部分。 塩胡椒焼き。
 ゆでたジャガイモと貝殻型マカロニとともに、野菜クリームソースにからめていただく。
 ソースは、ポロネギ、人参、ブラウンマッシュルーム、赤パプリカ、小麦、牛乳、塩などで。

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 カブとベーコンのバタースープ
 バター、ベーコン、ポロネギ、カブ、人参、赤パプリカ。 
 さっぱりだから、バターの旨味が際立つ感じ。

 オランダの瓶詰サテソースと鶏胸肉で、串のないチキン・サテ
 一緒に、野菜入りクスクス(人参、ズッキーニ、赤パプリカ、干し葡萄、バター)。 

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 ペペロンチーノだって具だくさん。

 共通具材は、細麺スパゲティー、ニンニク、ベーコン、赤パプリカ、七味唐辛子。

 ・・・違いは、上はズッキーニ、下はポロネギ、人参入り。

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 Kamoさんの見つけてきたもの。 水色の生クリームのパックは常備品。

 袋入りのは、ドイツ語 EierSpätzle、フランス語 Spätzle aux oeufs
 訳すと、卵シュペッツレ。 昔、ドイツで食べたことがある。
 この袋入りのは、すでに茹でてあるので、温めるだけでいいみたい。

 黒いふたの容器には、セップ茸のソース。 オムレツや肉用のソースのよう。
 足りないかもしれないな、と、生クリームをプラスして、あとは人参、チコリなど。

 卵シュペッツレのセップ茸ソース完成。 キノコの風味がきいてて美味。

 この日飲んだのは(これもKamoさんが見つけてきた)・・・

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 ・・・Sweet White Wine 甘いホワイトワイン・・・って書いてあったけど、
 ひと口飲むと、なんだかブランデーのような濃厚さ・・・。 アルコール18%だ。

 よく見てみると、Pineau des Charentes ピノ・デ・シャラントとある。
 簡単に言うと、ブドウ果汁にコニャック加えて樽熟成したものだって。 どうりで。

 これは、なかなか美味しい。 
 このくらいパンチがあると苦手な青カビチーズだって一緒に食べられそうな気がする。

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 同じ色のように見えるけど微妙な違い。 肉を600g近く買ったので、どんと煮込んだ。

 子羊のすね肉のトマトソース煮込み。 ブロッコリー添え。
 ポロネギ、人参、ジャガイモ、トマトピューレ、塩胡椒、白ワイン、小麦粉など。

 半分は翌日にまわして、子羊のすね肉のカレー。 
 玉ネギ、人参、ブラウンマッシュルーム、チコリ、ブロッコリー(茎部分)、赤パプリカ、
 チキンブイヨンキューブ、トマトピューレ、小麦粉、カレー粉2種、ガラムマサラなど。

 ・・・カレーって便利だな。

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 市販のソースもお試し。 クノールロックフォールチーズと胡桃のクリームソース
 袋の中の粉を水で溶いて、かき混ぜながら温めて、沸騰したらとろ火で2分。 
 液体生クリームを加えると完成。

 豚肉を焼いて、ゆでた人参と牛乳で作ったマッシュポテト、ゆでブロッコリーも、
 そのソースにからめて食べてみた。 確かに青カビの風味がする~。
 青カビチーズが苦手な私でも、これは大丈夫、美味しい。

 下は、ひとりで食べたパラパラ炒飯。 
 ポロネギ、赤パプリカ、ハム、卵、ブロッコリー、塩、バスマティ米で。

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 バレンタインデー当日に、気に入ったが無かった・・・と、
 申し訳なさそうに帰宅したKamoさんから、後日、もらったものは、お茶
 確かに、花はオランダの花屋さんの方が種類豊富でたっぷり売ってたものねぇ。

 TAI-CHI : ブラックティー&緑茶のミックスで、
        グレープフルーツとパイナップルのフレーバー、 ドライフルーツの断片入り。

 PAVILLON BLANC : 白茶で、カモミールとマリーゴールドの花びら、パイナップルの断片、
                ピーチ、パイナップル、パッションフルーツ、梨のフレーバー。           

 一緒に選んで、買ってもらった。 
 お茶の時間が楽しみ。 ふたりで楽しめるものはいいね。

 

 さて、さて、3月は何を作ろうかなぁ。


タグ:ワイン
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HIROMI

巻きずしは、お蕎麦の巻きずしなんだと最初思いました。
なあんだ、お酢のせいだったんですね。
by HIROMI (2012-03-03 00:05) 

めぎ

いつも色とりどりに綺麗に料理していらっしゃいますねえ。
めぎ家はここ一ヶ月料理の写真を撮りませんでした。
なんだかいつも、真緑か(ケール)、真っ赤か(ホールトマト)で。
by めぎ (2012-03-03 01:58) 

母ちゃん

いつも彩りのよいお食事ですね~♪ お野菜もたっぷりだし、いろいろ試してらっしゃるのも楽しそう。


by 母ちゃん (2012-03-03 08:41) 

noriko

アンジェリは、微妙な中間色で、いかにもパリという色合いね。
うん、オランダのビビッドな配色とはだいぶ違う。
今月も野菜たっぷりで栄養のバランスがとれた美味しい食卓が続いてるね^^
会話もはずんで楽しいお食事なんだろうな、って想像するのも楽しいです。
by noriko (2012-03-04 00:10) 

ぷーちゃん

色怪しげだけど、
巻寿司美味しそう♪o(^▽^)o
by ぷーちゃん (2012-03-04 09:11) 

angie17

工夫して巻き寿司を作られていますね~。
そういう意味でも、食って大事ですね。

住と食の、その影響は大きいと思います。
ワタシなんて、たった2年のイギリス生活が、
今でも(衣食の好み)に影響を与えています。

by angie17 (2012-03-04 11:41) 

krause

美味しそうです!^^!
by krause (2012-03-04 18:06) 

miffy

元気の出るビタミンカラーたっぷりのお食事とっても美味しそうですね~
外が色のない世界になる冬は目にも鮮やかな物が恋しくなります。
こちらも寒い日が続いたので温かいものが多かったです。
最近のマイブームは牛スジや豚肉の軟骨の塊の煮込みです。
アンコウ鍋も多いかな~
コラーゲンたっぷりでお肌がツルツルになります^^
by miffy (2012-03-04 21:22) 

luces

豆料理が好きで色々食べますが
結局甘く煮たのに落ち着いてしまいます。
白いんげんが美味しそうに煮えていますね。
by luces (2012-03-05 20:43) 

hatsu

クネドリーキ! 
なんだか私も懐かしいです、食べたことないけど(笑)
いつか食べてみたいなぁ^^
あばら骨付き豚肉、おいしそうですね♡
by hatsu (2012-03-06 05:54) 

カエル

セップ茸のソースに異常に反応している私です。
きのこの香り美味しいのだろうな~。
パリのスーパーで売っているパテのおすすめありますか?
写真展の時に振舞おうかと思ってます。
大量に買って帰ろうかなって。
とか言って、行っても名前読めなくて玉砕される気もするんですけどね。笑
by カエル (2012-03-07 12:25) 

Inatimy

→皆さま 
『2月の食卓と間違い探し的』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 新鮮な野菜がなくって、いったい何作ろうかなぁ・・・とますます頭を悩ませる日々。 簡単に、今日は鍋料理♪ってしてみたいけど、白菜も小さくて萎れてたし、なにより我が家には土鍋がない・・・。

→HIROMIさま 
お蕎麦もなかなか手に入りません・・・行くところに行けばあるんですが、高価で。 海苔も日本からの救援物資。 洋ものの酢でもなんとか美味しく出来ました~。

→めぎさま 
近所のマルシェでも萎びたものが多くって、地元の農産物って感じのものもないので、スーパーの野菜コーナーでとにかく食べられそうなものを物色・・・。 作り手の顔が分かる野菜がほしい~。

→母ちゃんさま 
野菜大好きな私なので、野菜がないと肉食生活に耐えられないんですよぉ。 とにかく見た目がカラフルなように(笑)。

→norikoさま 
郷に入れば郷に従え的な感覚で、住んだ土地の食を取り入れようとトライ♪ パリの料理って何?って話にフランス人の回答は、ステーキ&ポテトフライ・・・(涙)。 たま~に歴代の国の料理を思い出し、チャレンジ~。 

→ぷーちゃんさま 
怪しげな巻きずしも、口の中に入れてしまえば色も見えないし(笑)。 美味しかったので良しです♪

→angie17さま 
同じ陸続きなのに国が変わると、その地によって食も好みの服の色も違うんですよねぇ。 手に入る野菜も違ってくるし。 引っ越すたびに戸惑いながら料理し日々お腹の中へ(笑)。 イギリスも、また欧州大陸とは違った食文化・衣文化なんだろうな~♪

→krauseさま 
そう言っていただけると、本当にありがたいです♪ お近くだったら、Ktauseさんに燻製ベーコンをオーダーできるのになぁ~。

→miffyさま 
冬は肌も乾燥がちなので、コラーゲンは大事ですよね~♪ ふふ、関節にもよさそうだ。アンコウなんて今までの人生でまだ食べたことがないです。 ぷるぷるそう~。 たべてみたいなぁ。

→lucesさま 
たいていたくさん煮て、最後の仕上げのあたりで、夕食用と甘い豆に分けるんですが、今回はた~っぷり甘い豆。 やっぱり私も甘い豆が好き♪ この大粒白いんげん、なかなか売ってないんですよ・・・人気のようですぐに品切れ。

→hatsuさま 
懐かしいでしょ、クネドリーキ♪(笑)。 ジャガイモ入りは、こねて茹でるだけなので簡単。 面倒臭がりな私でも作れました~。 骨がついてるお肉の塊って、安く手に入るんですよね(笑)。 手が掛かってない分。

→カエルさま 
本物から作ればもっといい香り何だろうけど、このソースシリーズは結構美味しくいけるかな。 スーパーの棚に他に3種類ほどあったはず。 私パテはあまり食べたことがなくって、よくわからない~。 スーパーのよりも、お惣菜屋さんのパテのほうが美味しいかもしれないし。 フランス人が美味しいっていうのと、日本人の味覚って微妙に違ったりもするし。 名前読めなくてもチャレンジあるのみ♪ ファイト~。
by Inatimy (2012-03-07 18:00) 

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