セーヌ川の島を横切ろう [フランス・パリ]
霜降り肉が苦手。
脂身のない赤身が好き。
これだけでも、異国暮らしは楽なのかもしれない。
でも、できたら魚の方がいいな・・・。
話は、5月初めの Jardin des Plantes 植物園に行った日のこと。
そう、淡い黄色のギザギザ葉っぱを見た後。
久々に天気が良かったので、いつものようにあてもなく散歩。
ずっと曇り空や雨だったから、もう歩かずにはいられない。
セーヌ川に近い門から植物園を出て、そのまま川沿いの道を西へ歩く。
暖かそうに見えるけど、この日は最高気温で17℃。
若葉の間から、プラタナスの実も青い空にぷらぷら。
川沿いは、Musée de la sculpture en plein air 野外彫刻博物館になっていて、
20世紀後半の彫刻家の作品が次から次へ。
でも、作品よりも青い空や、セーヌ川を行き交う船とか、咲いてる花に目が行ってしまう・・・。
春だからね。
まだまだ川沿いの散歩道は先に続いているけれど、
アラブ世界研究所のあたりまでやってきて、Pont de Sully シュリー橋 へと上がる。
橋の上から見た西の方には、 Pont de la Tournelle トゥールネル橋 と、
その向こうに Cathédrale Notre-Dame ノートルダム大聖堂。
シュリー橋を渡って、やって来たのが、
セーヌ川に浮かぶ島、île Saint-Louis サン・ルイ島。
島の東の先には、Square Barye という小さな公園がある。
この時は、まだ、淡い紫の桐の花が咲いていてキレイだった。
先端から見たセーヌ川、東のほう。
右の川岸をずーっと歩いて来た。
緑の多い散歩道だから、心地よさげでしょ。
ずっと続いていた雨で、川の水は濁りに濁ってて、キレイとは言えない色だけどね。
で、島内を散歩。 サン・ルイ島は、高級住宅地。
17世紀の貴族の館があるそうなんだけど、残念ながらランベール館は改装工事中だった。
島の中央を走り抜ける Rue Saint-Louis-en-l'Île サン・ルイ・アン・リル通り を歩く。
思ったより観光客が多いなぁ。
ずっと見えていた気になる建物。 木の扉が開いていて中に入れそう。
日本の神社やお寺だと、門や鳥居をくぐってその敷地内に入った時から、
どこか神聖な雰囲気が漂うけれど、
教会や大聖堂って、建物の内に入った瞬間から別の世界になる感じ。
扉一枚の存在って大きい。
そこはローマンカトリックの小さな教会。
Église Saint-Louis-en-l'Île サン・ルイ・アン・リル教会。
1624~1726年まで、徐々に作られたきたそうな。
長さ57m、幅28m、高さ20mの大きさ。
主祭壇の上あたりに見えるステンドグラスをズームしてみると・・・
・・・鮮やかなブルー。 十字架のキリストの姿。
縁どりにあるSLは、Saint-Louis サン・ルイ のことかな。
島の名前にもなってる聖王ルイは、フランス王ルイ9世(1214-1270)。
隣のシテ島にあるサント・シャペルを作った人。
静かに中を見学。 ステンドグラスを抜けて入ってくる光が側廊の石の床に落ちる。
照らされる。 照らしてもらう。
・・・自分も照らす人にならないとな。
ふと、頭に浮かんだのは、昔、お寺のお坊さまから聞いた言葉、「一隅を照らす」。
それにしても、透明感のあるブルーって、すごく魅了される。
寒色ではなく、静や鎮の穏やかさの色。
青は昔から好きな色で、子供の頃も青ばかり着てた。
ピンク色や赤なんて遠い存在で、大人になってからその色の幅の広さに気付いたくらい。
それで、やっと落ち着いた渋めの桜色や葡萄色ものが好きになったけれどね。
回廊部分の礼拝堂にあったステンドグラス。 1842年のものらしい。
今から170年も前・・・。
出入り口のそばにあったステンドグラス。
いつもシャッター押すだけの私が、珍しくダイヤルをいじって撮るのがステンドグラス。
S(シャッター速度優先)にして、数枚撮って微調整。
難しい理屈も何も分からないけど、キレイに撮れる手順だけ覚えた・・・。
パイプオルガンは新しそう。 2005年だったかな。
翼廊の像に供えられたキャンドルの光。 守護聖人のサン・ルイの姿が。
とんがり三角屋根の、時計の張り出た塔がその教会。 塔の高さは30mだそう。
この通りを、向こうからずっと歩いて来た。
3時のおやつは、教会そばのパン屋さんで買った雑穀たっぷりのパンを。
Kamoさんは横で甘そうなのを頬張ってる・・・。
散歩は、この先、まだまだ続く。
シテ島やサン・ルイ島のような、川に浮かぶ島っていうと、
日本では大阪の中之島くらいしか思い浮かばないけど、
他にあったっけ・・・。
好きな色、子供の頃と変わった?
昔に比べて量はあまり必要ないけど
霜降り肉は、たまりません。
あと、雑穀パンより甘いパンを
頬張ってそうです。(*/∇\*)
by ぷーちゃん (2012-05-22 21:54)
ながらく霜降り肉にはお目にかかってないです~(^^;
抜けるような青空に真っ白な雲がプカプカ♪
何とも気持ちの良いお天気ですね。
ステンドグラスの光が落ちた石の床、綺麗です・・・☆
by ネム (2012-05-22 23:23)
私もブルー好き!
宇宙と空の間のブルーが好き!
ステンドグラスのブルーとてもきれい。
少し赤みがあるブルーに見える。
透明でスーッとするブルーだよね♪
大阪の中之島はパリのシテ島をモデルにしたようだよ!
他に私も思い浮かばないなぁ。
by カエル (2012-05-23 13:06)
美しい青空だけど、そんなに暖かくはないのですね。
お散歩の途中のパン屋さんだと、私も甘い方が好みかもしれません♪
by 母ちゃん (2012-05-23 20:49)
雑穀たっぷりのパンって、大好き。わたしはいくらでも食べられそうです。
by HIROMI (2012-05-23 22:12)
「一隅を照らす」、父の好きな言葉でした。でも、いちぐう、って耳で聞いていただけだったから、ひとすみ、という字だったと今、初めて知りました。
比叡山の最澄の言葉でしたね。
ステンドグラスの青、空の青、Inatimyさんの写真は、青がきれい。
私がデスクトップの背景に使わせていただいてる「ひまわり」も空の青が
きれいです。私は緑色が好きです。
by TaekoLovesParis (2012-05-23 22:44)
こちらの肉と比べると、日本で売られているのは普通のスーパーの安売り肉でもすごい霜降りですよね。
by めぎ (2012-05-24 01:30)
空の色も日差しもとても気持ち良さそうです。
ステンドグラス越しの日差しも暖かく見えます。
雑穀パン美味しそうですね。
by luces (2012-05-24 08:45)
プラタナスの実がかわいいですね^^
扉一枚開けて入ると中には、違った世界がありますね。
お写真の教会、とても素敵です。
ステンドグラスから入ってくる光が映す床のあかり
模様があっていいですね。
フランスの建造物は、外観もですが、中は芸術が味わえて
見どころいっぱいという感じですね^^
by アールグレイ (2012-05-24 14:46)
青空にポッカリ浮かんだ白い雲が良いな~
そんな空を見ながらならどこまででも歩いていけそうです♪
ステンドグラスは作られた場所と年代で少しずつ違っているのが面白いですね。
雑穀たっぷりのパン体にも良さそうだし美味しそうですね~
今日メキシコで買ってきたアマランサスを固めたお菓子を食べたけど
見た目よりも美味しかったです。
ブルーは子供の頃からずっと好きな色です。
大人になってからは緑とオレンジかな~
by miffy (2012-05-24 19:39)
セーヌ川の上のプカプカ浮かんだ雲が良い感じ^^
私もブルーは子供の頃から好きな色です♪
教会や大聖堂、一歩中へ入ると別世界・・という感覚、私も一緒だわ~。
by MOCOMOCO (2012-05-25 20:22)
空の青、そしてステンドグラスの青が美しいね☆
雑穀入りのパンも美味しそうだ。
島のお散歩、私もしてみようかなぁ。
by noriko (2012-05-25 21:44)
ステンドグラス、美しいですねー^^
うんうん、ブルーに魅了されちゃう。
by hatsu (2012-05-25 23:38)
→皆さま
『セーヌ川の島を横切ろう』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 25℃越えだったパリも週末は再び気温が下がる予想。 日曜は最高気温が19℃とか。 気温が低くても太陽が見られればいいな。 6月1日金曜の日没は21時46分。 食後まだまだ明るいです。
→ぷーちゃんさま
霜降り肉に甘いパン・・・ふふ、私と正反対だ~。 実は、魚もトロは苦手です(笑)。
→ネムさま
先日のすき焼きでは、ひょっとして霜降り肉と再会? 青い空に白い雲・・・となると、出かけずにはいられない者が我が家に1名いるので、晴天続きは体がキツイ今日この頃・・・。 日ごろの運動不足がたたってるなぁ。
→カエルさま
へぇ~大阪の中之島はパリのシテ島がモデルだったのか~。 大聖堂みたいな建築物も建ててほしかったなぁ。 ブルーはいい色よね♪ 昔、カクテルのブルーハワイも色が好きで注文してたかも・・・。
→母ちゃんさま
そうなんです、この晴天と明るさにだまされて薄着で出かけると風邪ひくことに・・・。 出かける前は、窓開けて空気の冷たさ確認必須(笑)。
→HIROMIさま
雑穀たっぷり、ドライフルーツたっぷり、って魅惑的ですよね~。 ぎっしり重いパンは大好きです♪
→TaekoLovesParisさま
比叡山の最澄の言葉「一隅を照らす」はお父様が好きな言葉だったんですね。 深い言葉ですよね。 皆がそれを実行したら、いい世の中になるだろうのに、ぞれがまた難しくって。 どうせ撮るなら天気の良い日を狙って、と、Kamoさんが連れ出してくれるので(笑)、空が青いことが多いんですよ。 曇ってたらミュージアムとかね。 ふふ。 緑もいい色ですよね。 オリーブグリーンとか好みです♪
→めぎさま
欧州の赤身肉は、本当に真っ赤な部分でうすものね~♪ それが好き~。 魚でもトロは苦手で、サッパリ系狙いです。
→lucesさま
日当たりの良いところだとホカホカしてくるんですけど、日陰だと肌寒いかなと感じるくらいの日でした。 雑穀パン、美味しかったですよ~。 ショーケースに並んでるのをざっと見て、すぐこれに決めました♪
→アールグレイさま
欧州の大聖堂や教会は、建築として見ても興味深いし、中は中で彫刻や絵画、細工ものもあってミュージアムのようだし、見ごたえありますね~。 日本の神社仏閣も、そういう点で行くと同じかも。
→miffyさま
我が家が出かけると水やシリアルバー持参だし、たいていパン屋さんでおやつ買ったり・・・とカフェでゆっくり座ることがないのがキツイところ(笑)。 アマランサス、昔たべました~。 ふりかけに入ってたのがあったので、その名前の不思議さにひかれ購入。 オレンジも元気が出るいい色ですよね~。
→MOCOMOCOさま
ライン川も白い雲が浮かんでいたかしら♪ あの大きな大聖堂も、一歩中に踏み込むと別世界ですよね。 欧州で初めて入った大聖堂がケルンのだったので。 また行きたいわ~。
→norikoさま
甘いものが山ほどあるパリだけど、私が選ぶのはいつも雑穀系やオリーブが入ったのとか、甘くても林檎のサッパリ系。 でも最近食べたチョコのは、メロンパンの皮の部分の感じで美味しかったな~。 でもKamoさんが買ってきてくれたので、どこのかしらない(笑)。
→hatsuさま
ステンドグラスの透明感ある色の集まりは、何ともいえずキレイですよね。 光あるブルーは海の中のようで、泳ぎの苦手な私には憧れでもあり♪
by Inatimy (2012-06-01 22:01)