暑い日は適当がここちよい。 [フランス・パリ]
夏休み中は、気持ちを引き締めて、毎日規則正しい生活を。
・・・と、終業式で言われたのは、遠い遠い過去の記憶。
・・・ ８月中旬、ついこの間のお話。
メトロの駅からÉglise Saint-Eustache サントゥスタッシュ教会の前に。
日陰から出た瞬間、ジリッと音がしそうな陽射しが照りつけた。
熱波がやってきたから家の中にいるつもりだったのに、
Kamo さんに買い物に誘われたので、おでかけ。 午後の暑い暑い時間帯。
買いたいものがあったので、先にその店に寄ってもらった。 HEMAで綿の毛糸を入手。
HEMAはオランダ版の無印良品をカラフルにしたような店。
パリにも１店舗あるので、たまにのぞく。
場所は、ちょうどこの教会の前の道を東（写真の右のほう）に行ったところに。
私の買い物を済ませて、さらに東へ進むと、街角に面白いものが。
ハエではなく、ハチ。 昔のハチの巣箱は、なかなかオシャレ。
２０世紀初頭、ハチミツ商人の露店を示していたものらしい。
通るたびに気になっていたんだけれど、ようやくじっくり撮れた。
さらにずっと東へ進む。 カメラを手に持って歩きながら適当に前に向けて撮ったもの。
たまにする遊び。 偶然の風景。 あとで、どんなのが撮れたのか楽しむ。
フィルムだともったいないけど、デジカメだから気軽にできること。
その先もまっすぐ。 ピスタチオの好きにはたまらないだろう、ピスタチオ屋さん。
ピスタチオを使ったお菓子がいろいろ。
近代的なお店の上の古い建物ののっかる様子や、
ワンポイント刺繍のような左の壁のインベーダーが面白くって。
引き続き東に向かうと、やがて、目の前に登場するのがポンピドゥーセンター。
そろそろこのあたりかな、と、その前の広場を横切って南下する。
何をするわけでもなく、建物に向かった座る人たちが、あちこちに。
出てきたところは、Place Igor Stravinsky イゴール・ストラヴィンスキー広場。
Église Saint-Merri サン＝メリ教会と人の顔の描かれた壁の組み合わせが何ともいえず。
広場中央の池には、アートな噴水が。
フランスの芸術家 Niki de Saint Phalle ニキ・ド・サンファルと
スイスの芸術家 Jean Tinguely ジャン・ティンゲリーの、夫婦共同作品らしい。
くるくる回る蛇の口からもピューっと水が。
ゾウ（？）の鼻からも吹きあがる。
昔々、旅行で初めてパリに来た時も、この噴水池を見た。
あれから何度も塗りなおされてるんだろうなぁ。
で、ここでも歩きながら手に持ったカメラで、今度は適当に後ろに向けて撮る。
私が真っ直ぐ手を下におろした高さって、こんなに低いんだな・・・。
広場を南東角から抜けて東へ進むと・・・
・・・出てきた通りには、おや？っと思う建物が。
壁には、Syndicat de l'epicerie francaise とある。 フランスの食料品店組合？
それから、Tous pour un Un pour tous とも。
「皆は１人のために、１人は皆のために」って、
アレクサンドル・デュマの『三銃士』に登場する言葉だったような。
そういえば、デュマはフランスの小説家だったね・・・。
というのも、私は『三銃士』を読んでない。 ミュージカルをyoutubeで観た。
オランダ語の"3 Musketiers"を・・・なので、なんとなくしかストーリーを理解してなかったりする。
この建物、扉の装飾が特に美しいな。
通りの南の方には、Hôtel de ville de Paris パリ市庁舎が。
この日のお目当ては、デパートBHV。 割引券があるから、と来た。
BHVからみた市庁舎前の広場。 イベントか何かやってるのかな？
右に見える塔は、サンジャックの塔。
左の遠くには、モンパルナスタワー。
あとで広場に行ってみる？
パリのデパートは、どこも冷房がほとんど効いてない。
寒暖の差がないに等しいので、体には優しい。
おぉ～寒いと感じるほど冷えてるのは、スーパーの乳製品売り場あたり。
さっき撮ってたのは、中央の丸屋根のアーチ型の窓のあたりから。
市庁舎前の広場には、期間限定のカフェテラス。
夏のリゾート地のような椰子の木も登場。
太陽大好きな欧州人だけれど、さすがに暑過ぎるのか、人が少ない気がする。
熱中症を避けるため室内にいるのかも・・・。
オレンジのシートの上には、マリメッコのウニッコ柄と思われるパラソル。
そのまま広場を南下して突っ切り、セーヌ川に架かるPont d'Arcole アルコル橋 を渡る。
あぁ、パリ・プラージュもとうとう終わるんだな・・・と川岸を眺めたりして。
↑ ８月１９日までだった。
シテ島を歩く。 もう暑いのなんのって。
熱波で38℃だもの。 日向は、もっと高いだろうし。
それでも、せっかく夏らしい夏が来たんだからと、
持ってきたミネラルウォーターで水分補給しながら、歩く、歩く。
出てきたのは、ノートルダム大聖堂の前。
これも、だらりと伸ばした手にカメラを持ったまま、レンズを前に向けてシャッターを。
あ～暑い。 湿気は日本ほどじゃないけれど、暑いものは暑いよねぇ。
大聖堂前の広場にあるのは、Point zéro des routes de France 。
フランスの道のゼロ基点とでも言うのか、
他の都市までの距離が何キロあるかという場合、ここが始点となる。
ノートルダム大聖堂に寄って行こうと思ったら、長い行列。 それを見たら、どっと疲れが。
炎天下で待てない・・・と、そのまま退散。
熱気の漂うパリの街で、カメラ構えて撮るのもだる～い日なのでした。
頑張りすぎずに、ゆるゆるに過ごすのも、夏を乗り切る重要なポイント・・・
・・・だと私は思う。 するべきことさえしておけば、あとはお気楽にしてもいいよねぇ。
帰宅すると、締め切ってあるのに室温２４～２５℃。
エアコンも扇風機もないけど、朝の冷たい空気を取り入れておくと快適。
建物の壁が30cmほどで、熱が中まで伝わりにくいのもあるのかも。
ベランダのひさしも下してあったしね。
夏気分もそろそろ終わり？
涼しくなったらね、と先伸ばしにしてたことも、そろそろ取りかからないとなぁ。
いいなぁ～～窓開けたいｗｗ
観光客がいっぱいですね～。
by ぴーすけ君 (2012-08-28 17:59)
本物の石造りは、エアコン要らないのよね～。
日本は、そういう意味では、まだまだですね。
by angie17 (2012-08-29 01:10)
その頃こちらも37℃でした。
うちの中の方が涼しくて、うちに籠もってましたわ。
窓も閉めて、開けた窓には濡れタオルをかけたり、バルコニーに水をまいたり。
でも、あっという間に熱波は通り過ぎ、また普通の涼しさに戻りました・・・
by めぎ (2012-08-29 06:18)
ハチの巣箱可愛らしいですね♪
ピスタチオも大好物なので興味津々。
お菓子類がいっぱい気になります～＾＾うふふ
こちらもまだまだ残暑厳しい日が続いていますが
ここ数日、鈴虫の声も聞こえてきました。
暑いながらも、季節の移ろいを感じている今日この頃です＾＾
by baby_pink (2012-08-29 07:12)
欧州の夏、憧れます＾＾。
こちらはだいぶ日が短くなってきましたが、まだ残暑厳しい日がつづいています。
by krause (2012-08-29 12:41)
石造りの白い街に鮮やかな刺し色が映えていますね。
巨大な蜂の巣が面白いです。
by luces (2012-08-29 17:41)
そういえば、建物のつくりは蔵みたいですよねー。
窓は小さめだけど、この時期には素敵な効果が。
by nicolas (2012-08-29 20:38)
湿気がなくても38度の中のお散歩はちょっと考えちゃいます＾＾；
蜂の巣箱、面白いですね。
噴水は見てるだけで涼しくなりますね～
小さい子供だったら水遊びするんだけどな～
こちらも朝晩は少し涼しくなり過ごしやすくなりました。
週末には9月になるというのにいつまでこの暑さは続くのでしょうね。
by miffy (2012-08-29 22:37)
本当に暑そう!
6月に行った時とは日差しの強さがぜんぜん違うのね。
横浜は都心に比べると1～2度は気温が低いのですが、それでも日中は外に出られず、この夏はずっとひきこもりがちでした^^;
by noriko (2012-08-29 22:58)
イゴール・ストラヴィンスキー広場、すごく楽しそう～♪ すてき～
今年は異常に残暑が厳しいけれど、いわし雲も空に浮かんでいたり、夜ともなれば心地よい涼風が吹き、虫の声も聞こえてくるので、やはり少しずつですが秋へスライドしていってるのだなぁと思っているこの頃です。
by バニラ (2012-08-30 22:11)
本当に暑そうですね〜！お疲れさまでした。この暑さでは、観光客も大変でしょうね。蜂の巣箱が可愛くて、面白かったです。アートな噴水の鮮やかな色が、夏の暑さに似合っていますね。
by stellaria (2012-08-31 06:47)
３８度ですか！猛暑日ですね。そんな気温の時に外に出たらあっという間に熱中症では。（それは日本の話かな。日本は湿気がおおいから）
それにしてもパリって、歴史的建造物があるかと思えば現代的な面白いものも混在している街なんですね。
by ＨＩＲＯＭＩ (2012-08-31 19:29)
手を下ろしたくらいって、子供の目線なのかな〜。
通りで大人の私が見つけられないものを子供たちの目線では見つけられるんだろうな。おもしろいね！
by カエル (2012-09-01 00:50)
さすがに３８℃まではいきませんでしたが、今年の夏も蒸し暑さが続いて
暑さに弱い私は毎日ゆるゆるに過ごしてました＾＾；
蜂の巣箱、かなりお洒落ですね～♪
by MOCOMOCO (2012-09-01 08:38)
暑い夏、ニキとティンゲリの彫刻？が太陽に映えますね。
塗り直し、なるほどね。そうですよね、Inatimyさんらしい観察がいいな。
食料品組合の入口、三銃士の標語とギリシア彫刻風な顔のレリーフ、アールヌーボー扉という意外な組み合わせが面白いですね。
夏にBHVに行ったことがないけれど、冷房がない、なるほどねー。
BHVには絵筆の種類が揃っているので、日本にない極細筆を買ってきて、と頼まれたことがあります。
Inatimyさんのパリの街角写真を見るたびに、行きたくなります。
by TaekoLovesParis (2012-09-01 10:31)
→皆さま
『暑い日は適当がここちよい。』のお話に、たくさんのnice! ＆ コメントありがとうございます。 この１０日後には１５℃下がり、最高気温が２３℃ほどになり気温差が激しくて。 さらに下がって１９℃になったかと思ったら、来週はまた２９℃まで上がるとか。 ９月は毎年体調崩しやすいので気をつけないと・・・。
→ぴーすけ君さま
年中、観光客が多いけれど夏は特にわんさかと。 パリの人気は衰えることがありませんね～。
→angie17さま
石造りとまでは言わなくても、日本の建築も壁の厚さを十分にとってほしいですよね。 我が家が住んでたところは、室内からでも外壁に当たる雨の音まで大きく聞こえてました・・・。
→めぎさま
ドイツも暑かったでしょうね～。 さすがに３８℃の猛暑日が続いた日には、オーブン料理や煮込み料理は出来ず、ささっと作れるものばかりに・・・。 でも暑くなって朝顔が元気になったのは良かったかも。
→baby_pinkさま
どこだったかパリでピスタチオのアイスを食べたら、きな粉のような濃厚さで美味でした♪ このピスタチオ屋さんも中に入ったら手ぶらでは出られないほど魅惑の商品いろいろでしたよ。 って、ショーウィンドーにへばりつくようにチェックしてました～。 鈴虫の声で秋の近さを知るの、風情がありますよね～。
→krauseさま
ふふ、私も欧州ののどかな地の夏に憧れ♪ 都会は慌ただしくって。 残暑厳しい中、薪作りは熱中症にお気をつけてくださいね。
→lucesさま
パリの街を歩いていると、さりげなくなんだか分からないものが紛れ込んでいて、後で調べるのがまた楽しみでもあり♪ 間違い探しのようです。
→nicolasさま
そうだ、何かに似てると思ったら日本の土蔵だ～。 目いっぱい大きな窓ガラスのドイツやオランダに比べ、パリの窓の幅の狭さには仰天です。 カーテン生地少ししかいらないなぁ。
→miffyさま
噴水の水で、どこかの子供たちが遊んでましたが、決してキレイな水ではないので、ちょっと心配。 ゾウによじ登ったりしてる子がいたので、それはダメでしょ～と思いました。 ３８℃の快晴の日の散歩は日焼けにも十分対策必要ですねぇ・・・。 また手が焼けた気がする。
→norikoさま
本当に暑かった・・・でも夜は涼しくなるので、団扇でパタパタしながら換気すると快適な睡眠。 日本の冷房の効き過ぎが苦手な私には過ごしやすいかな。 通勤の弱冷車でも寒かったし、デパートやレストランでも長居できず・・・。 外気温との差があり過ぎるよねぇ。
→バニラさま
秋の訪れを知らせる虫の声やイワシ雲、自然から季節の移ろいを感じ取る日本人は繊細な感性ですよね。 私はすっかり鈍くなったかも。 こちらでは、街路樹の葉が少し変色してきたかな。 落ち葉も増えて。 でも我が家のベランダでは朝顔満開♪
→stellariaさま
街の中では、臨時の無料給水ポイントが設けられてます♪ 蛇口から冷たい水が。 観光客の皆さん、手持ちのペットボトルに継ぎ足してましたよ～。 夏が終わっても芸術の秋で、楽しい展覧会がたくさんのパリで、どれに行こうか検討中。
→ＨＩＲＯＭＩさま
スペインで４０℃の中を歩いたことがありますが、汗をかかないのが不思議な感じ。 乾いた熱風なんですよ。 日本だったら汗だくですよねぇ。 気をつけて街をチェックしてると、妙な所におかしなものがいろいろあるんですよ～。 なんだろう？ってものが。
→カエルさま
そうかも、小さな子供の目線かも～。 私自身は小学生のころから身長がほとんど変わってないんですよぉ。 なので、ずっと子供の目線に近いかも。
→MOCOMOCOさま
私も暑いのよりは寒いほうがまだ好きかな。 氷点下で雪でも積もってればウキウキして外にお出かけなんですが、38℃となると、えぇ～っ行くのぉ～？って乗り気じゃなくダレきってしまってます（笑）。 蜂の巣箱、いい形ですよね～。 我が家にもまた来年ハナバチが来るように種を買いました♪
→TaekoLovesParisさま
旅行で初めてパリに来てから、引っ越して住むまで、かなり長い年月がたってるので、この池ってどこだったっけ・・・って場所があやふやだったんですよ（笑）。 都会向きではない私ですが、街をあれこれ歩いてるうちにパリの建物が面白くなってきました♪ 食料品組合の建物についても調べたんですが詳しい話がなかったのが残念。 どういういきさつで三銃士の標語が加わったんだろうなぁ。 BHVの一番上の階は熱気がたまるからか、かすかにエアコン作動させてるのかなと感じる程度。 日本ほどガンガンに冷えてないのでゆっくり商品見られます♪
by Inatimy (2012-09-04 18:44)