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ぽんぴ [フランス・ミュージアム]

 くっきり見えるのは、スッキリする。

 でも、よく見えないのは、想像を駆り立てたりもする。

 どっちがいいんだろうな、と考えた。

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 Pálinka パリンカは、フルーツ・ブランデーだそう。 

 可愛いラベルに思わず手が伸び、ぐびっといっちゃいそうだけど、
 アルコール度は、かなり高いみたい。

 それを見つけたのは・・・

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 ・・・壁にかけられた食卓で。 

 6月下旬にお友達と観たCentre Pompidou ポンピドゥー・センターの美術館のお話。

 ルーマニア生まれのスイスのアーティスト、
 Daniel Spoerri ダニエル・スポエリ(1930-)の作品。
 "Le repas hongrois" 1963  ・・・『ハンガリーの食事』らしい。

 食べたまま、後片付けもしないで、皆どこかへ出かけちゃった感じ。

 私自身はマメでも片付け上手でもないけど、これはちょっとなぁ・・・。 
 放っておけなくて、ウズウズする。

 普段の生活っぽい作品もあれば・・・

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 ・・・アートっぽいものも。

 フランスの画家 Yves Klein イヴ・クライン(1928-1962)の作品。 左から:

 "Portrait-relief 'Arman' " 1962 ・・・『肖像レリーフ‘アルマン’』
   アルマンは、イヴ・クラインと一緒に活動もした芸術家のよう。

 "IKB 3, monochrome bleu sans titre" 1960
 ・・・『IKB 3、モノクローム・ブルー タイトルなし』

   ※ IKBインターナショナル・クライン・ブルーの略。

 "SE 71, L'arbre, grande éponge bleue" 1962
 ・・・『SE 71、木、大きな青いスポンジ』

 高校生の頃だったかにイヴ・クラインの作品を見た覚えがある。
 自分の部屋のインテリアには浮いてしまうから置けないな・・・と思ったっけ。 ← 厚かましい。

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 インテリアなら、イタリア椅子に凝るのもいいかも。 左から:

 Osvaldo Borsani オスヴァルド・ボルサニ(1911-1985)の
 "Fauteuil P 40" 1955

 B.B.P.R.(groupe fondé en 1932 à Milan) ミラノで設立されたグループの
 "Fauteuil Elettra avec accoudoirs" 1958   肘掛け付きの椅子。

 先に登場したオスヴァルド・ボルサニ"Fauteuil P 32" 1956

 建築家 Vittorio Gregotti ヴィットリオ・グレゴッティ(1927-)の
 "Chaise Presentée à la Xème Triennale de Milan" 1953
 ・・・『第10回ミラノ·トリエンナーレで発表された椅子』

 ランプは、デザイナー、Gino Sarfatti ジノ・サルファッティ(1912-1985)の。

 椅子ランプが揃ったら、床には・・・

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 ・・・こんな柄のラグを敷いてみたい・・・なんてね。

 フランスの画家 Henri Matisse アンリ・マティス(1869-1954)の1946年の作品。
 上: "Polynésie, la mer"   ・・・『ポリネシア、海』
 下: "Polynésie, le ciel"  ・・・『ポリネシア、空』

 椅子に座って、を足元に見るのもいいかも。 

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 同じく、Hanri Matisse アンリ・マティスで、
 "Océanie, la mer" 1946  ・・・『オセアニア、海』

 作品の色、壁の色、床の色の調和が気に入った。

 同じ茶色が入ってるのを見つけたのが・・・

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 ・・・そのアンリ・マティス
 "Figure décorative sur fond ornemental" 1925-1926 
 ・・・『模様のある背景の装飾的人体』

 う~ん・・・部屋の中、ここまでコテコテな柄いっぱいには、したくないな・・・。

 同じように、立て膝して座ってるのが・・・

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  ・・・フランスの彫刻家 Henri Laurens アンリ・ロレンス(1885-1954)の
 "Cariatide assise"1929/1936 ・・・『座ってる女像柱』

 カリアティードというのは、柱の役目を果たす女性の立像のことらしい。

 ちなみに奥に見えるのは、
 スペイン生まれでフランスでも活躍したPablo Picasso パブロ・ピカソ(1881-1973)の
 "Arlequin" 1923  ・・・『アルルカン』

 そうそう、彫刻といえば・・・

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 ルーマニア出身の彫刻家、
 Constantin Brancusi コンスタンティン・ブランクーシ(1876-1957)の作品もヨカッタ。

 "Phoque II" 1943 ・・・『アザラシII』
 ミニサイズなら、指輪をかけてリングホルダーにしたいところ。

 奥にあるのは、"Cariatide" 1924/1948 ・・・『カリアティード』
 こっちは、ミニサイズなら箸置きにいいかも。

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 濃いな・・・と思ったら、ドイツの画家
 Max Beckmann マックス・ベックマン(1884-1950)の絵。
 "Der kleine Fisch"(Le petit poisson) 1933 ・・・『小さな魚』

 いやいや、この、大きいでしょ。 もっと大物狙ってたの?

 オランダ、アムステルダム国立ゴッホミュージアムで、
 マックス・ベックマンの展覧会を見たのは、もう5年も前のお話になるんだなぁ・・・。

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 私の父が好きな Marc Chagall マルク・シャガール(1887-1985)。

 この日、私がポンピドゥーで観たのは、
 "Les mariés de la tour Eiffel" 1938-1939  ・・・『エッフェル塔の新郎新婦』

 系統は違えど、このふわふわ感は何となく心地よく・・・

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 ・・・浮いた気分のまま、スイスの画家 Paul Klee パウル・クレー(1879-1940)へ。

 "Blumenstoecke II"(Pots de Fleurs II) 1923 ・・・『花鉢 II』

 高校生の頃、展覧会を観に行って、『綱渡り』のポストカードを買った覚えがある。
 飛行船の絵のポストカードも買ったけど、個人蔵だったのか、あれ以来見てないなぁ。

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 同じく、パウル・クレー"Der Hirsch"(Le Cerf) 1919 ・・・『鹿』

 鹿の角が四角くなって。 カクカクしてるけど、色使いがほんわか。 
 体にハートマークがあるのも、いいな。

 同じ浮遊感でも・・・

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 ・・・ロシア出身の Vassily Kandinsky ワシリー・カンディンスキー(1866-1944)は、
 また違った味わい。

 "Bleu de ciel" 1940 ・・・『空の青』

 カラフルでウキウキ。 細胞単位で飛んでる感じがする。

 でも・・・

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 ・・・私の知らないカンディンスキーの面も。 

 小さな木版画の作品。 "Kirche"(Eglise) 1907 ・・・『教会』
 民話の挿絵にでもなりそうな素朴さ。 でもシブイな。

 ポンピドゥー・センターで最後に撮った作品。

 屋上からのパリの街並み&見晴らし、
 開催中だったGerhard Richter展ドイツの画家 ゲルハルト・リヒター(1932-)
 そして、この1905ー1960年代の作品エリアを、パパっと見て回ったという、
 あっという間のポンピドゥー・センター見学1時間でした。

 

 室内の薄暗い中でを撮るのはムズカシイね。


 

< 追加 >

 そういえば、ポンピドゥー・センターの前に新しく像が立ったそうな。

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 サッカー選手だったジダンの頭突き。 

 左の写真の青い服を着た人と比べてみると、思ったより大きいみたい。 
 新聞9月27日のだったかな。 

 

 新しい写真スポットになりそう♪


nice!(32)  コメント(15) 
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コメント 15

moz

ハンガリーの食事、。すごいですね・・・、ベスビオス火山噴火・・・みたいな ^^;
確かにはっきり見えないものは、想像力です。うーん、難しい選択です。
緑のクレー、とても新鮮。こんなクレー見たことないです。
カンディンスキーも空の青、こんな絵を描いていたんですね。いいな、実物を見ることができる環境にいらっしゃるのは、とってもうらやましいです。
by moz (2012-10-09 18:40) 

HIROMI

「壁に掛けられた食卓」はインパクト大です。
こういうのに、日本の誇る食品サンプルをくっつけたくなりますね。
by HIROMI (2012-10-09 23:11) 

stellaria

美術館に行ける機会がないので、いろいろな作品を見せていただけて嬉しいです。カンディンスキーの『空の青』は、ミジンコなどの小さな生物がいっぱい浮かんでるところみたい…。『教会』は意外な一面で新鮮でした。どの作品も面白いけど、この中ではマティスの「ポリネシア…」の2つとクレーの作品2つが好きだな、と、自分の好みの絵を選びながら楽しく拝見しました。
by stellaria (2012-10-10 00:07) 

めぎ

ポンピドゥーに入ったのに、上から眺めた景色しか思い出せない・・・中を見た記憶がない・・・うーん、それしか見なかったのかも♪
by めぎ (2012-10-10 03:00) 

母ちゃん

最初のお写真、ラベルがとてもかわいいですね♪ 
by 母ちゃん (2012-10-10 06:00) 

angie17

彫刻を箸置きに・・・・って、笑える!
あはは・・・。

by angie17 (2012-10-10 16:56) 

hatsu

アンリ・マティスのポリネシアステキですねー^^
クレーもいいな、癒されちゃいました。
by hatsu (2012-10-10 19:26) 

夢空

くっきり見えなくなってイライラします。
昔はくっきりしてたのに~~と^^;
by 夢空 (2012-10-11 09:48) 

baby_pink

イタリアの椅子どれもオシャレさんで素適ですね~✿*
椅子フェチなので、画面に顔を近づけてジーッと眺めてしまいました^^
それから、ブルーと白のデザインのラグもとってもすてき。。
この先。どんなお家に住めるかわからないけれど^^:
こんな素敵な家具に囲まれて住んでいる妄想でもして楽しもうと思います♫笑
by baby_pink (2012-10-11 17:20) 

miffy

マティスのポリネシア良いな~
ポリネシアの青い空と海を思い出しました。
クレーのもカンディンスキーのも好きだな~
抽象画の世界は自分で好きなように想像して楽しめるのが良いですね。
by miffy (2012-10-11 22:49) 

Inatimy

→皆さま 
『ぽんぴ』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 まだまだ8月の写真もあるのだけれど、なかなか追いつかないまま、忙しく追われるような日々。 肌寒くなった頃に、暑かった日々を思い出すのもいいかな・・・。 今は街路樹の木々も少しずつ秋色に。

→mozさま 
ベスビオス火山噴火・・・火砕流や土石流があっという間に街を襲ったんでしたっけ。 発掘された骨とかTV番組で見た記憶が。 パリには美術館がたくさんあって実物が身近にあることはあるんですが、暮らしてしまうと、ま、いいか・・・なんて思っちゃって。 贅沢ですよねぇ。 でも逆に日本の伝統工芸品などの良さを再認識でき、たまに日本に帰った際には今まで行かなかったのに出かけて行ったり。 

→HIROMIさま 
食品サンプルは偉大な日本文化ですよね~。 宙に浮いたスパゲティーのフォークなんて素晴らしすぎて。 食玩もよく買ってました♪ 

→stellariaさま 
カンディンスキーのミジンコ♪ そうそう、そんな感じですよね~、ミトコンドリアとか。 撮ったもの以外にもものすごい量の作品があったので、きっとお好みのものがあれこれ。 お子さんたちとどれがほしい?なんて見て歩くのも楽しそうですよね。 皆、好みが違いそうで。

→めぎさま 
私も見晴らしのほうがインパクト大で、その屋上階の展示はあまり記憶が・・・。 あとはガラス張りのカフェがキレイだなーくらいかな。 下の階の展示は好きな作品が多かったので撮ったりしたんですが。 へへ。

→母ちゃんさま 
ボトルのラベルって、力が大きいですよね~。 好みのデザインや可愛さで品物を選んじゃったり。 それで失敗したワインも多々あったり・・・。

→angie17さま 
彫刻の箸置き、かっこいいと思うだけどな~。 フォークやスプーンの柄にしたりとかね♪ 思わず買ってしまうかも。

→hatsuさま 
マティスの切り紙絵ってシンプルで色が良くて。 白い部分と色つき部分のバランスがいいとい言うか。 こんな風に見えてるんだなぁ・・・って。 クレーも絵のスタイルがころころ変わっていくので、それもまた面白く♪ 

→夢空
私も~。 今まで見えていたところが、見えづらくなったり・・・。 近すぎると見えなかったり・・・。

→baby_pinkさま 
座編みの椅子も素朴でいいけど、ポンピドゥーでイタリアの椅子のデザインの良さを知り、一個ほしいなぁ・・・と見てたんですよ♪ でも、我が家は引っ越し族なので、ころころ家の雰囲気が変わってしまって。 今のところ、安心価格のIKEAの家具でいいかな・・・。 いつかお気に入りの椅子を手に入れようっと。

→miffyさま 
南の海ってあまり縁がないので、私には余計にマティスのポリネシアの作品って新鮮で。 実際に行かれたmiffyさんが思い出されたということは、ポリネシアって、本当にこんな感じなんですね~。 こんなラグマットがあれば欲しいなぁ・・・。 
by Inatimy (2012-10-12 17:35) 

noriko

ここで過ごしたのが1時間だったとは!
マティスにクレー、シャガールにカンディンスキー!!!
この1905ー1960年代の作品エリアは、次から次へと好きな画家の作品とめぐりあえたので、ひとつひとつがしっかりと記憶に刻み込まれています。
そして、屋上階の景色と蒸し暑かったエスカレーターもね。
私にはパリは都会すぎるな、と苦手意識も持ちましたが、ポンピドーセンターへはブランクーシのアトリエと他の階をまわりにまた行きたいです。
by noriko (2012-10-12 21:59) 

rino

壁にかけられた食卓が面白い♪
もしまたパリに行くことができたら次はポンビドゥー、ぜひ行ってみたいです。
by rino (2012-10-13 06:22) 

カエル

ますますポンピドゥーセンター行きたくなって来たな。
まだ行った事無いんです。前は通るんだけど、、、。
一面ブルーの作品、好きだなぁ。
NYのMOMAでもみたことがあってね、一度こういう作品自分でつくってみたいなーって思っているんです。
by カエル (2012-10-13 14:34) 

Inatimy

→noriko さま 
あっという間の1時間観賞。 展望テラスから眺めていたのもあるし、実際に作品見てたのは30分あまりじゃないかしら。 今度はゆっくりスケジュールで楽しんでね。

→rino さま 
明るい窓側やテラスには彫刻の作品もあったり。 眺めを楽しみながら、カフェでお茶もいいかもしれませんね~。 前の広場で小さく見える人々の様子をボーっと見たりも。 

→カエルさま 
私も大昔、初めてパリに旅行出来た時以来、久々のポンピドゥー。 すっかりどこがミュージアムの入り口だったかも忘れ・・・。 イヴ・クラインの青は眠気も吹っ飛ぶ鮮やかさ。 目が覚めますね~。 いつか、作品できたらぜひぜひ見せてね♪ 
by Inatimy (2012-11-01 18:46) 

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